「山」旅の途中

40代後半になって始めた山歩き。自分はどこから来てどこに行くのか。光、空気、花々の記憶を留めたい。

白川市民の森 青山で

2010-10-16 23:08:41 | 札幌・小樽周辺の山々
                                       落ち葉の森

白川市民の森に出かける。最高点は青山(530m)で、登山気分も期待できる。

施業時に使用していた旧林道が網の目のようにつながっていて、ルート案内の標識を確認しながら歩く。

市民の森として管理されているので、疎林ながら小気味の良い空間が整っている。


紅葉は指先から

ほのかに香り立つ落ち葉。踏みしめる音が静けさを際立たせる。

日だまりのクジャクチョウは落ち葉によく似合う。

しゃか、しゃか。小さな音が駆けて、落ち葉が波だった。僕に驚いたカナヘビが枯葉の海を行く。


落ち葉とドングリ


クジャクチョウ


カナヘビ

途中で十数人のグループと出会う。自然観察会らしい。道を譲ってもらい山頂へ。 急な斜度をつめると三角点がある小さなスペースに。

恵庭岳など支笏湖の山々、藤野地区のミニ富士の連なりが美しい。

水を飲み、アンパンを食べ、光を浴びた。



青山からの眺望

■登山記録 2010年10月16日
11時55分:入山
12時20分:5番から21番に向かう分岐 ここから尾根道
12時35分:21番 旧林道に戻る
13時05分:青山 山頂(登り1時間10分)
13時15分:下山開始
13時55分:登山口に戻る

定山渓温泉 ホテル山水 600円  うっすらと青緑の濁湯は熱くて心地良い。 

霧の然別湖 白雲山

2010-10-09 23:27:35 | 東大雪
                                       (標高800m 然別湖)

遅れていた紅葉を然別湖畔の白雲山(1186m)から眺めてみたい。

途中の夕張やトマムは素晴らしい紅葉だったが、標高800mの湖畔は乳白色の厚い霧に包まれていた。

登山口は釣り人の入漁場所となっていて、すでに満車状態。かろうじてスペースを見つける。

霧に包まれた森。苔むした登山路に落ち葉が重なる。イワツツジやゴゼンタチバナの赤熟した実が鮮やか。

音がする。霧が樹木に載せた水滴のひとつひとつが落ちる音。

パチッ、バチッ。


(霧の森)


(落ち葉の登山路)


(イワツツジ)

尾根に出ると巨大なカバの樹が迎えてくれた。

その身を半分に削っても幾筋かの太い枝を生かし、苔むした幹の一部を土に化しトドマツをはやす。

長い時間をかけて継承する命の力。


(尾根道の巨木)

霧に包まれた山頂は大きな岩が重なっていた。両手両足を使って這いのぼる。

登山者の色鮮やかな雨具が絵画のようだ。

然別湖に映る紅葉を静かにイメージして下山する。


(白雲山の山頂)

■登山記録:2010年10月9日
09時45分:然別湖畔コースから入山
11時05分:山頂(登り1時間20分)
11時30分:下山開始
12時50分:登山口に戻る



時間がたっぷり。ナキウサギのポイントに行ったら、待ち時間ゼロで出会う。ただしガスが深くてピンボケ。


然別湖温泉  ホテル風水1000円 目前の湖を望みながらの濁り湯に癒される。

神田日勝記念美術館 510円 早逝した画家の魂を継承し愛する郷土の文化を感じた。