そぼ降る雨で森が煙っていた。遠出がかなわず、本日も藻岩山。
あーお、あーおとアオバトが鳴き、ばちっ、ばちっと雨滴が木の葉に触る。
清涼な空気の波動が、この一週間の心身を静めてくれた。
煙る森
エゾノタチツボスミレは残花が少々・・・
モイワランは開いていた
そぼ降る雨で森が煙っていた。遠出がかなわず、本日も藻岩山。
あーお、あーおとアオバトが鳴き、ばちっ、ばちっと雨滴が木の葉に触る。
清涼な空気の波動が、この一週間の心身を静めてくれた。
煙る森
エゾノタチツボスミレは残花が少々・・・
モイワランは開いていた
久しぶりの藻岩山。季節は春から初夏へ。
変幻する光の粒が森を照らす。
陽ざしが強まるにつれてギィー、ギィー、ジィー、ジィーと、蝉時雨が森全体を包んでいく。
その大合唱に、「ボッ、ボッ」と響く低音でリズムが刻まれる。これはカッコウの仲間、ツツドリの歌。
喧騒のエゾハルセミは無数にいるように感じるが、小さいし、保護色なのでなかなか見つけられない。
白っぽい木肌にいたのを、なんとか発見。
一枚撮ったら、「セミ、セミ」という登山者の声で飛び去る。音に敏感、警戒心を持つことを知る。
エゾハルセミ
いつもの場所に、モイワランが見当たらない。
サイハイランの変種で、花は鮮紅色。そして、葉がないのが特徴だ。
周囲の様子から推測すると、倒木を片づけた作業で群落が消えたのかもしれない。
傷心して歩いていたら、ぽつ、ぽつと別の場所で一株づづ見つけた。
モイワラン(花は鮮紅色で、葉がない)
こちらはサイハイラン(笹のような葉があります)
サイハイラン
この時期に咲く白いスミレ、エゾノタチツボスミレはいつもの場所にたくさん咲いていた。
大勢の登山者が目にもとめずに、過ぎていく。
「私はここに咲いていますよ」
エゾノタチツボスミレ