暑さの峠を越えた午後から森に。
少しだけに西に傾いた斜めの光に、森が照らされている。
花の端境期。
退屈して歩いていると、木にぶら下がった白い花。
なんだろう・・・この花は。
未知との出会いで楽しくなった。
湿った場所には、
もう、エゾアジサイが咲き始めていた。
盛夏も近い。
このツリ花は何ですか?
エゾアジサイ
頂上は観光の人で賑わう。
帰路、見慣れぬ鳥を見る。
拡大してみたら、モズだった。
藻岩山では、初めて。
モズ
暑さの峠を越えた午後から森に。
少しだけに西に傾いた斜めの光に、森が照らされている。
花の端境期。
退屈して歩いていると、木にぶら下がった白い花。
なんだろう・・・この花は。
未知との出会いで楽しくなった。
湿った場所には、
もう、エゾアジサイが咲き始めていた。
盛夏も近い。
このツリ花は何ですか?
エゾアジサイ
頂上は観光の人で賑わう。
帰路、見慣れぬ鳥を見る。
拡大してみたら、モズだった。
藻岩山では、初めて。
モズ
蝉時雨の大合唱が降り注ぐ初夏の藻岩山。
おそらく数百人が登っていた。本日は満員盛況。
先日、新聞のコラムで昆虫学者がエゾハルゼミについて書いていた。
「氷河期に日本列島にやってきて、温暖化で本州では高地だけに残り、北海道では平地の森で生息」とのこと。
なかなかドラマに満ちたセミなんですね。
体長3センチあるかどうかの小さなセミで、けたたましい大合唱の割には、目につかない。
頂上の梢でようやく見つけた。しかも3匹一緒に。
観察の結果、雄2匹・雌1匹と推定する。
氷河期から続く遺伝子を残す生存競争・・・
エゾハルゼミが3匹
6月中旬に登ることは稀のためか、初めてオオヤマオダマキが咲いていることに気づく。
大柄だが、控えめな風情。
大勢の登山者に気づかれることもなく、そっと咲いていた。
オオヤマオダマキ
オオヤマオダマキ
積雪期に出来る北斜面のルートを歩く。
雪が締まっているので、すいすいと木立ちの間を渡っていける。
雪解けの谷川に、色を見つけた。
フキノトウ。
ちょっとつまんでみたら、早春の淡い苦みが鼻をつく。
フキノトウ
帰路は登山道を駆け下る。
エゾリスはいないかなと、カツラの巨木を仰ぐ。
キツツキのドラミングをまねて舌打ちで音を出してみた。
反応がないので、歩き始めたら、クルッ、クルッとクマゲラの鳴き声。
遠くに黒い影が飛ぶ。必死で目で追うと、木にとまり今度はキョーンと鳴く。
雪を渡り、樹穴のある枯れたダケカンバの根元に腰をおろす。
しかし、その姿はすでになく。
帰ろうとして、首を上げたら
樹穴から頭を出したキミがいた!
見上げたらクマゲラがいた
近くにあった採餌場
ピースサイン
光あふれる快晴のサッポロ。
ぴりっと引き締まった青空に誘われて藻岩山へ。
初登り。
空気は厳寒で、一粒、一粒が頬を刺す。
森の精気で呼吸を整えると、なんとも清々しい新年の気分に。
今年も背筋を伸ばして、前へ。
風の文様
風の落し物・・・ツルアジサイのドライフラワー
標高531mの山頂から
カップルの撮影ポイント
どんよりとした曇り空に、青色がにじみ始めた。夕方に藻岩山に登る。
西に傾いた陽が緑陰を照らす。
エゾアジサイは、残り花が少々。すでに山は晩夏。
エゾアジサイ
エゾヤマハギ
31番目の観音地蔵にベニヒカゲがとまっていた。
斜光のハイライトを浴びて、この空間が神々しい。
観音地蔵とベニヒカゲ
藻岩山の山頂から
夕焼け
山頂は夏休みの行楽客で賑わっていた。
夕景を背に、闇が迫る森を下る。
7月の藻岩山にオオムラサキを探しにゆく。
食樹のエゾエノキが連なる森の縁を、すぃっーと飛ぶ。
オスがオスを追い払い、オスとメスが慎重に向きあったり。
じりじりと照りつける太陽のもと、夏の森は騒がしい。
ミドリシジミの仲間(ゼフィルス)も舞って、夏を実感。
オオムラサキの雌雄
エゾエノキ
ウスイロオナガシジミ
オオミドリシジミかな?
そぼ降る雨で森が煙っていた。遠出がかなわず、本日も藻岩山。
あーお、あーおとアオバトが鳴き、ばちっ、ばちっと雨滴が木の葉に触る。
清涼な空気の波動が、この一週間の心身を静めてくれた。
煙る森
エゾノタチツボスミレは残花が少々・・・
モイワランは開いていた
久しぶりの藻岩山。季節は春から初夏へ。
変幻する光の粒が森を照らす。
陽ざしが強まるにつれてギィー、ギィー、ジィー、ジィーと、蝉時雨が森全体を包んでいく。
その大合唱に、「ボッ、ボッ」と響く低音でリズムが刻まれる。これはカッコウの仲間、ツツドリの歌。
喧騒のエゾハルセミは無数にいるように感じるが、小さいし、保護色なのでなかなか見つけられない。
白っぽい木肌にいたのを、なんとか発見。
一枚撮ったら、「セミ、セミ」という登山者の声で飛び去る。音に敏感、警戒心を持つことを知る。
エゾハルセミ
いつもの場所に、モイワランが見当たらない。
サイハイランの変種で、花は鮮紅色。そして、葉がないのが特徴だ。
周囲の様子から推測すると、倒木を片づけた作業で群落が消えたのかもしれない。
傷心して歩いていたら、ぽつ、ぽつと別の場所で一株づづ見つけた。
モイワラン(花は鮮紅色で、葉がない)
こちらはサイハイラン(笹のような葉があります)
サイハイラン
この時期に咲く白いスミレ、エゾノタチツボスミレはいつもの場所にたくさん咲いていた。
大勢の登山者が目にもとめずに、過ぎていく。
「私はここに咲いていますよ」
エゾノタチツボスミレ
札幌はきのう開花宣言のサクラが、きょう満開。ここ数日の暑さで一気に季節の暦が進んだ。
藻岩山・登山口。
観音寺境内の満開のサクラが、背後の街並みに映えている。
枯れ木色の森も、一気に萌黄色に染まり始めた。
足元には野の花が咲き競う。
萌黄の森
ミヤマスミレ
エゾエンゴサク
白花のエゾエンゴサク
フクジュソウ
ヒメイチゲ
野鳥も賑やかだ。キビタキ、アオジが高らかに歌う。ウグイスも一生懸命、鳴いていた。
ジッジッと地鳴きしている茶褐色の小さな鳥が目の前に。
ヤブサメだ。いつも笹の中に隠れていて、なかなか目にする機会がない。
一期一会、春の幸せに感謝する。姿かたちは小型のウグイスだ。
3枚写真を撮ったら藪の中に消えて、「リ、リ、リ」と虫の音のような囀りに転じた。
ヤブサメ
リニューアルしたロープウェイ山頂駅
藻岩山の緑が深さを増し、日差しが眩しくなるころ。
オオムラサキが、すいすいと夏空をゆく。
撮影する技術がなく、見上げるだけでその艶姿をとらえることができない。
草地でバタバタしている個体を見つけた。羽化したばかりなのだろう。
ひろげた表翅の紫色が鮮やかで美しい。
が、「草地でたたずむ」じゃ、間が抜けた写真で気に入らない。
前夜の雨で濡れた岩場では、別の個体が吸水していた。
早朝の藻岩山
24日未明の出来事。携帯電話がうなって、耳に当てる前に止まる。
その後、眠れずに午前5時の藻岩山へ。
春から初夏に移ろう新緑のみずみずしさ。季節が通り過ぎていくスピードを感じる。
東の方向から低く斜めに注ぐ日差しがニリンソウを照らしていた。
新緑の向こうに構える手稲山の残雪が季節のはざまを伝える。
ニリンソウ
藻岩山の新緑と手稲山
きょうは実に3ケ月ぶりの山歩き。長靴を履いてホームグランドの藻岩山へ。
萎えた気力と体力だが、登山口から30分ほど歩くと、テンポがよくなる。
やってみれば意外と歩けるものだ。
晴れていた空から日差しが消えたと思ったら、少し大きめの雪片が、さわさわと降ってきた。
静かな空気に安らぐ。
下山中、キョーン、キョーンとクマゲラの声。その姿を見つけることはできなかったが、得した気分に。
すると別の方角から、木を打つ音が小さくコツ、コツと響く。
目を凝らしたらクマゲラ。つがいで行動しているようだ。
この個体は頭の赤い部分が狭いので雌。
採餌に夢中なので、少しづづ距離を縮めてアップの写真を撮る。こんなに近づけたのは初めて。
思い切り頭を振って、反動をつけては樹を削る。
思い出したかのように時々、木くずを樹下に捨てる。バサッ、バサッと音がする。
アイヌ語では「木の船を彫るカムイ」だったかな?
近づくことで打音は、コツコツから大きく迫力を増す。
ガツ、ガツと聞こえた。