「山」旅の途中

40代後半になって始めた山歩き。自分はどこから来てどこに行くのか。光、空気、花々の記憶を留めたい。

小樽祝津の赤岩を歩く

2013-11-02 23:08:12 | 札幌・小樽周辺の山々

                                                                     ☆赤岩海岸

小樽・祝津から赤岩海岸・断崖上をの山道を歩く。

登山ルートから、いったん離れて足もとの悪い斜面を下ると、岩塔基部に出合う。

風化した狛犬と大黒天が祀られていた。「昭和12年奉納」の刻みがある。

神仏習合の「気」が時空を重ねて、迫って来る。

岩の合間を登るが、ちょっと怖い。

ここから先は「胎内めぐり」というルートだが、「初単独」というのは無理だったか。

岩間に腰をおろして、眼下の潮騒を静かに聴く。

これが母の胎内の感覚なのか。

斜面を下り岩塔基部を目指す

 

対の狛犬の間に大黒天

 

岩間で潮騒を聴く

 

登山ルートに戻って少し歩くと、「胎内めぐり」ルートとの合流点である不動明王のテラスに。

鉛色の海と空をみながら、東赤岩山へ。

ここから赤岩山をのぞむと、残った紅葉が最後の輝きを放っていた。

不動明王

 

赤岩山

 

紅葉残照

 

■登山記録

11時15分: 祝津から入山

11時25分:白龍神社の鳥居

11時35分:岩塔基部

11時45分:ここで引き返す

12時00分:岩塔基部に戻る 10分休憩

12時20分:不動明王 10分休憩

12時35分:東赤岩山

12時40分赤岩霊場

13時00分:赤岩霊場 出発

13時45分:祝津に戻る

 

青塚食堂 しゃこ丼

 

■過去の登山歴

2013年11月2日 祝津~胎内コース途中まで~東赤岩山~赤岩霊場

2012年4月30日 祝津~赤岩山~オタモイ

2007年4月29日 祝津海岸~赤岩山~出羽三山神社手前 

2006年5月6日 オタモイ海岸~出羽三山神社~赤岩山


定山渓 夕日岳の秋いろいろ

2013-10-12 16:49:47 | 札幌・小樽周辺の山々

                               定山渓神社の裏山が夕日岳

 

紅葉のみごろには、ちょっと早かったかな。

雨上がりの凛とした空気に誘われて、定山渓の夕日岳(570m)に。

風が強い。

寄せてはひく波のように森を鳴らす。

その波動に呼吸を合わせて歩いてみた。

小さな秋がいっぱい。

足ることを知る。

 

マイヅルソウ

 

フデリンドウ

 

マニキュア

 

もみじ 風に揺れて

 

カツラ、黄葉。

 

何の実かな???

 

夕日岳の見晴らし台から望む  定山渓天狗岳&小天狗岳

 

 

夕日岳の見晴らし台から望む 定山渓温泉

 

■登山記録

12時15分: 登山口

12時55分: 「見晴らし台」 きょうはここまで。 風も強いし、時雨雲も寄って来た・・・

13時10分:下山開始

13時55分:登山口に戻る

  小金湯温泉 まつの湯 500円

  04年5月15日、04年10月10日、07年10月28日12年10月27日、13年10月12日


ギョウジャニンニク採り

2013-05-18 21:43:09 | 札幌・小樽周辺の山々

                                                      定山渓の林道を行く  (右の山は定山渓天狗岳)

 

定山渓の山中を歩く。

渓流沿いの日当たり斜面にカタクリが咲き競っていた。

きょうのお目当ては、ギョウジャニンニク。

アズキナ、コゴミ、フキノトウも少々、いたただく。

春の森に響く、オオルリとキビタキの軽やかなコーラスにも癒された。

ギョウジャニンニク

倒木更新・・・朽ちた幹にもギョウジャニンニクが生えていた。(スマホ写真)

 

カタクリ

オオルリ

 


奥三角山に登る

2013-02-17 19:41:19 | 札幌・小樽周辺の山々

正面の山が奥三角山(354m)

 

どっさりと、雪が降った。

ジャンプ競技場のリフト(往復500円)を利用して、まずは大倉山の山頂へ。

観光客と別れて、三角山~奥三角山の稜線ルートにとりつく。

ふわふわのパウダースノーをかき分けて、冬木立ちを進む。

清涼な空気が胸いっぱいにひろがり、気持ちっいい。

ごーっ。吹き抜ける風が唸る。

ざわざわとささやくのは、揺れる梢の音色。

時おり、みしっ、みしっと幹が叫ぶ。

冬木立ち

 

積雪期の直登ルートを喘いで、喘いで、最後は両手両足を使って登りきる。

・・・・・「奥三角山(よこして山)」。

だれが設置したのか、真新しい山頂標識が迎えてくれた。

裏には「よこして」の由来が記されていて、心温もる。

 

 

奥三角山の山頂

 

真新しい標識

 

由来・・・

 

 

 大倉山シャンツエは観光名所

 

■登山記録

13時10分 大倉山リフト山頂

13時25分 直登ルート取り付き

13時45分 奥三角山 山頂

14時00分 下山開始

14時30分 大倉山リフト山頂

 


紺碧の空と海 小樽・天狗山

2012-11-11 20:22:40 | 札幌・小樽周辺の山々

                      天狗山から望む小樽の街並み

2012年11月11日 小樽・天狗山(532m)の登山記録

 

海が見たくて小樽の天狗山へ。

もう冬晴れなのか、というような快晴だった。

ぴりっと刺すような、隙のない紺碧の空と海。

日差しはたっぷりなのに、沢を流れる水音は冷たく、頬に当たる風も痛い。

登山路を埋める落ち葉も冷気のせいで、香りが匂い立つこともない。

石狩湾を挟んだ増毛連山が静かに冠雪していた。

 

落ち葉の登山路 

 

輝くツルリンドウ

 

日向の地蔵観音

 

天狗山ロープウェイ駅から

 

冠雪した増毛連山

 

■登山記録

10時10分 公共駐車場からゲレンデに

10時20分 ゲレンデから「地蔵コース」に入る (少々、迷って探す)

10時40分 再びゲレンデに出る

11時00分 天狗山ロープアェイ山頂駅

11時07分 天狗山の山頂 (笹原の中に三等三角点。展望なし)

11時30分 山頂駅から下山開始

12時00分 登山口に戻る

 

■過去の登山記録 2007年05月27日


定山渓に紅葉もとめて 夕日岳&朝日岳

2012-10-28 11:51:37 | 札幌・小樽周辺の山々

                                色づく夕日岳

 

2012年10月27日 夕日岳&朝日岳の登山記録

 

光に揺れる もみじが見たくて、札幌郊外の定山渓温泉に。

国道を挟んで左側に夕日岳(594m)、右側に朝日岳(598m)が立つ。

定山渓神社にご挨拶して、夕日岳の登山路に入る。

甘酸っぱい匂いが鼻をくすぐると、それはカツラの黄葉が伝える秋のプレゼント。

かさかさと、落ち葉を踏みしめる感触や、いまにも転がりそうなドングリを見つけて喜んだり。

秋の路は、童心に満ち溢れ。

定山渓神社を背にして夕日岳

狛犬

かさかさと、落ち葉 踏む

どんぐり ころころ

もみじが光に揺れる

 

つづら折りの登山路を40分ほどゆくと、ふいに視界が開かれる。

「見晴らし台」と命名されているだけに、温泉街や背後の山々が一望に。

温泉街に鎮座する朝日岳。鋭鋒が天を突く定山渓天狗岳。わずかに初雪をまとった余市岳・・・

ここから山頂までは20分ほど。

木々にさえぎられて展望はなく、回れ右して再び見晴らし台に。

腰をおろしてコーヒータイム。光をあびながら紅葉のまっさかりを愉しむ。

 

見晴らし台

朝日岳と温泉街

定山渓天狗岳

余市岳と定山渓天狗岳

 

夕日岳を下りて、温泉街を歩いて朝日岳に。

空気までオレンジ色に染まるかのような登山路で

おなかいっぱいに、秋を吸い込む。

木々に包まれた山頂から展望は得られずも、一日二山を楽しく振り返る。

 

温泉街

 

斜面に映る僕の横影

朝日岳で迎えてくれた もみじ

 

空気まで染まる 黄葉

スイカズラの仲間かな

 

■登山記録

10時20分:夕日岳登山口

10時55分:見晴らし台(10分 小休止)

11時20分:山頂

12時40分:登山口に戻る

・・・・・・

13時30分:岩戸公園登山口から入山

14時10分:豊林荘コース分岐

14時20分:山頂

14時25分:下山開始

15時00分:登山口に戻る

 

小金湯温泉  松の湯 500円 

■過去の登山記録

   朝日岳:  03年5月18日、03年6月28日、05年5月14日、08年5月6日、12年10月27日

   夕日岳:  04年5月15日、04年10月10日、07年10月28日、12年10月27日

 

十三夜 夕暮れとき 帰路の八剣山


『十五夜』(中秋の名月)に次いで美しいとされる十三夜。拝むと成功や財運に恵まれるという。
2011年の十五夜は9月12日(月)、十三夜は10月9日(日)
2012年の十五夜は9月30日(日)、十三夜は10月27日(土)

27日は月齢11.6で、満月は30日(月齢14.6)のこと。


むしむし・・・春香山

2012-08-12 20:02:01 | 札幌・小樽周辺の山々

                                   「山見の丘」から望む春香山

 

小樽市銭箱に近い春香山に登る。

連日のオリンピック・テレビ観戦疲れで、入山は午前11時半と大幅に出遅れる。

下山する人たちと、次々とすれ違う。

森を少々歩くと、カラマツの施業が活発な林道に出る。

直射日光がつらい。

ひたすら登るが、森への取り付け口がわからない。

すると、谷側から、登山者の鈴の音。見下ろすと、林道直下に緑陰の登山路が伸びていた。

直射から逃れたものの、むしむしとした森の中。

噴き出す汗。

ジャコウソウの紅とエゾアジサイの青に一瞬の涼を得た。

カラマツの施業

ジャコウソウ

エゾアジサイ

 

木材の集積所跡の「土場」を経て、銭函峠、そして山見の丘へと、黙々と登る。

むしむし・・・が耐えられない。

東海大学の銀嶺荘を見届けて、下山しようかなと心中で葛藤が始まる。

東海大学・銀嶺荘

 風格あふれる山荘を見たら、少し元気が出る。

山頂まで30分という標識にも背中を押された。

石狩湾を望む山頂。わずかそよぐ風が、汗を優しくさらってくれた。

 

山頂から望む石狩湾

 

07年4月21日撮影 山頂から望む銀嶺荘と石狩湾

 

■登山記録

11時30分:桂岡コースから入山

11時45分:林道に出る

12時10分:鈴の音に助けられて登山路に入る

12時40分:土場

13時00分:銭函峠(定山渓方面との分岐)

13時10分:山見の丘

13時15分:東海大学・銀嶺荘

13時45分:山頂(907m)   上り時間 2時間45分

14時00分:下山開始

15時50分:登山口に戻る   下り時間1時間50分

■過去の登山歴

 07年04月21日

 04年11月21日


夏の八剣山

2012-07-09 22:48:37 | 札幌・小樽周辺の山々

■7月8日 八剣山(498m)の登山記録

天気が芳しくなかったり、遠出がかなわぬ日に登る札幌郊外の低山。

鋭い岩稜で高度感があるので、短時間ながら愉しい山行きとなる。

夏の始まりを告げるオオムラサキが舞う。コバルトグリーンの光沢が美しいミドリシジミの仲間も盛んに飛んでいた。

写真に撮れなかったのが残念・・・

登山路で目立つのはキバネセセリ。

山頂の岩場ではキアゲハが日光浴。目立つ花も少なく、眼下にひろがる光景を友に、静かな時間を感じる。

キリンソウとヒメウラナミジャノメ(登山口にて)

キバネセセリは登山路に多い

山頂で日光浴・・・キアゲハ

山頂に咲くミヤマラッキョウ

■登山記録

12時50分:南口登山路から入山

13時40分:山頂

14時10分:下山開始

14時45分:登山口に戻る

 


紺碧の海とカタクリの花 赤岩山

2012-04-30 17:53:57 | 札幌・小樽周辺の山々

小樽の祝津海岸から遊歩道に入る。赤岩山(371m)のピークを踏んで、オタモイ海岸に降りる5.5キロのコース。

断崖絶壁と鋭い岩峰が紺碧の日本海に立つ。

古くからの霊場なので、ぴりっと引き締まった気が漂う。

海が近いせいか、野鳥が群れで移動している。

僕を先導するかのようにメジロ、カケス、ウソの群れが次々と行く。

  

 

今回のお目当ては薄紅色のカタクリの花。あちこちで群落をつくっていた。

エゾエンゴサクも光を浴びて、雑木林に柔らかい彩りを添えている。

穏やかな潮風に、春の妖精たちがおじぎをしているかのよう。

 

■登山記録

08時35分:祝津海岸

09時15分:赤岩峠(赤岩霊場)

10時00分:赤岩山

10時45分:出羽三山神社

11時00分:オタモイ  ※オタモイ地区に降りてタクシー拾って祝津へ。1380円

■過去の登山歴

2007年4月29日 祝津海岸~赤岩山~出羽三山神社手前 

 2006年5月6日 オタモイ海岸~出羽三山神社~赤岩山


長靴登山 手稲山

2012-04-22 23:29:15 | 札幌・小樽周辺の山々

2012年4月22日(日) 手稲山(1023m)

今年は雪が多い。

藻岩山に春クマが出て騒ぎになったばかりなので、熊鈴を鳴らす。

柔らかく温かい春の空気。

青空に鈴の音も軽やかに、ざっくざっくと長靴が雪を踏む。

雪解け水を集めた沢の水しぶきに、春の力強さを知る。

 

※平和の滝コース 上り2時間45分 下り1時間45分

  ※登山歴:

09年08月02日雨の手稲山
08年10月12日錦秋駆け降りる手稲山  08年01月27日厳冬の手稲山  07年03月04日手稲山に登る 

05年06月18日  04年11月14日


 


フッズスキー場の豊栄山に登る

2010-11-27 22:07:55 | 札幌・小樽周辺の山々

                                                豊栄山

先週登った焼山の隣りあるフッズスキー場が豊栄山(562m)。南区藤野に並ぶ小型鋭鋒のひとつだ。

昼過ぎなのにゲレンデには霜が解けずに残っていた。ぴりっと引き締まった空気が頬に触る。 

ゲレンデを少々登ると、車両用の作業道に出合う。この道も冷気でカチカチだ。 振り向くと定山渓方面の山並みが美しい。

藤野のマチから藻岩山までの展望も素晴らしい。

定山渓天狗岳(左)  右手前が八剣山

藤野の街並み 右手に藻岩山

高齢の男性が下山してきた。この道なりに行けば山頂とのこと。 傾斜がきついので、短時間ながら歩きがいもある。

リフト終点から作業用の階段を登ると、テレビ局の送信施設を経て狭い山頂に到達する。

樹の枝がうるさく展望があまり効かない。隣の焼山は、ほとんど見えず。豊見山、藤野富士を撮影して下山する。

山頂

 豊見山と奥に藤野富士

■登山記録

13時30分 スキー場から入山

14時05分 山頂

14時30分 登山口に戻る

 

10月16日青山からの展望

正面に豊栄山(フッズスキー場)、その背後に焼山の山頂が重なっている。

左に豊見山、藤野富士と並ぶ

 


異形の焼山(豊平山)に登る

2010-11-21 19:55:11 | 札幌・小樽周辺の山々

                                                              小金湯から見た焼山(右)と豊栄山(左)

小春日和に誘われて南区簾舞の焼山(豊平山662m)へ。藤野から簾舞にかけては異形の小型鋭鋒が軒を連ねている。

かねてから登りたいなぁ思っていたのが、中でも目立つピラミッド峰の焼山。

笹が刈られ、手作りの標識も整い、厳しい急斜面にはロープも整っていた。

疎林なので見た目の変化に乏しいが、鋭い斜面を一気に登るので、体力的には登り応えを面白く感じる。

三角点がある山頂からの展望は見事で、冠雪した無意根山や余市岳が横一線に連なる。

登山路の整備に感謝。

 笹が刈られた登山路

山頂

かろうじて原型をとどめる三角点

冠雪の無意根山

冠雪の余市岳、中央に定山渓天狗岳

■登山記録

10:55 入山

11:15 中間点

11:30 ロープ場

11:55  山頂

12:30 下山開始

13:15 登山口戻る

 小金湯温泉 松の湯 500円


白川市民の森 青山で

2010-10-16 23:08:41 | 札幌・小樽周辺の山々
                                       落ち葉の森

白川市民の森に出かける。最高点は青山(530m)で、登山気分も期待できる。

施業時に使用していた旧林道が網の目のようにつながっていて、ルート案内の標識を確認しながら歩く。

市民の森として管理されているので、疎林ながら小気味の良い空間が整っている。


紅葉は指先から

ほのかに香り立つ落ち葉。踏みしめる音が静けさを際立たせる。

日だまりのクジャクチョウは落ち葉によく似合う。

しゃか、しゃか。小さな音が駆けて、落ち葉が波だった。僕に驚いたカナヘビが枯葉の海を行く。


落ち葉とドングリ


クジャクチョウ


カナヘビ

途中で十数人のグループと出会う。自然観察会らしい。道を譲ってもらい山頂へ。 急な斜度をつめると三角点がある小さなスペースに。

恵庭岳など支笏湖の山々、藤野地区のミニ富士の連なりが美しい。

水を飲み、アンパンを食べ、光を浴びた。



青山からの眺望

■登山記録 2010年10月16日
11時55分:入山
12時20分:5番から21番に向かう分岐 ここから尾根道
12時35分:21番 旧林道に戻る
13時05分:青山 山頂(登り1時間10分)
13時15分:下山開始
13時55分:登山口に戻る

定山渓温泉 ホテル山水 600円  うっすらと青緑の濁湯は熱くて心地良い。 

ドングリとムモンアカシジミ

2010-09-04 21:07:20 | 札幌・小樽周辺の山々
台風から変わった低気圧が過ぎ去り、さわやかな青空が広がった。

久しぶりの乾いた空気がうれしい。朝寝坊で出遅れた時は、いつも八剣山(498m)が誘う。

登頂まで一時間もかからない低山ながら、ナイフのように鋭い岩峰は、ぞくっと足がすくむ高度感。

山頂で浴びる日射しは夏を誇示するが、渡る風は涼やか。頬を優しく撫でて、汗を鎮めてくれた。

近郊の山座の名を確かめたり、眼下の田園風景を楽しんだりと、時が静かに過ぎていく。

切り立った崖に、晩夏の花が咲く。エゾミセバヤが鮮やかな存在感。まさに岩尾根のミセバ。


(写真: エゾミセバヤ)

ふと目を足元のミズナラの森に落としてみたら、青いシジミチョウが盛んに飛び交っていた。

小さいのでルリシジミかな。少々大きめの個体はミドリジミ類か。

発生の季節は過ぎているのだろうに、これも猛暑の影響かしら。

すると、鮮明な橙色のチョウが空を切り、樹冠を行き来する。ムモンアカシジミだった。

シジミチョウながら実に大きい。

食樹のミズナラの葉にとまる。秋の始まりを告げる青いドングリとのツーショットだ。

翅を広げてくれれば、鮮やかな橙色が目につくはず。

予期せぬ出会い。出遅れた寝坊とこの山に感謝。


(写真: ムモンアカシジミ  翅を開けば鮮やかな橙色のはず・・・)


■登山記録 2010年9月4日

12時15分:南口コースから入山
13時05分:山頂
14時05分:下山開始
14時45分:登山口に戻る

■登山歴
02年06月09日
03年08月02日
04年10月09日
05年05月28日
06年09月02日初秋の八剣山
08年07月13日夏の八剣山
09年05月09日春紅葉から新緑へ 八剣山