「山」旅の途中

40代後半になって始めた山歩き。自分はどこから来てどこに行くのか。光、空気、花々の記憶を留めたい。

円山散歩 秋の始まり

2013-09-01 17:29:16 | 円山

カメラを買い替えた。

雨上がりの円山をぶらぶら。

しっとりとした緑に秋の気配。

黄色に赤と・・・

カツラの黄葉

 

エゾニワトコ

 

エゾリスが、あちこちで胡桃を運んでは、埋めていた。

貯食。

もう、冬の準備とは、本能のなせる技なのか。

アオゲラの巣立ちビナ(幼鳥)が、いた。

地面でアリを捕食中。

人に驚いて樹に飛びつく。

望遠で撮ったら、嘴がかみ合っていないよう・・・

 

エゾリスがくわえていたクルミ…ひとつひとつ全部埋めました

 

欲張りなキミ

 

アオゲラの幼鳥

 


円山のゴジュウカラ、手首にとまる

2013-03-24 19:51:40 | 円山

 

春の日差しと、にぎやかな鳥の鳴き声。

円山の登山路で、カラの混群とであった。

ゴジュウカラ、ハシブトガラ、ヤマガラがあわせて7~8羽。

このうちゴジュウカラが、

僕の右手の届きそうな近くの梢にとまる。

シャッターチャンス!!!

ブルッと羽音が耳元をかすめ、今度は左手が届きそうな梢に渡る。

これもシャッターチャンス!!!

で、またブルッと羽音がしたら、彼は僕の右手首にとまった。

 

この子がぼくの右手首にとまった

真正面から対面

横顔

 

 

 

 


吹雪のあとで

2013-03-09 20:39:14 | 円山

吹雪が収まった午後に円山へ。

春3月とは思えぬ雪の深さ。

地蔵も稲荷も雪の中に沈む。

コルまで登ってから、動物園側に伸びる踏み跡を下る。

誰もいないので

大きな幹に抱きついてみたら、

なんとも言えぬ心地良さ。

 

 

 

 

 


赤い鳥見つけた

2013-01-04 17:23:06 | 円山

初詣に向かう途中でイスカの群れと出会う。

雄の赤色が、新春を祝う彩りだ。

松の実を懸命に食べては、近くの裸木に移る。

ぼろぼろと雪面に落ちた松傘に、ヒガラが寄って来た。

採餌の連携がお見事と、感嘆する。

巨木カツラの樹冠が斜光を浴びて黄金色に染まっていた。

ウソが冬芽を食べていたが、距離があって撮影できなかったのが残念。

 

イスカ ♂

 

ヒガラ

 

カツラの巨木


円山に見るオシドリ夫婦の真偽

2012-07-08 20:55:06 | 円山

円山の二つの池には3組のオシドリ親子が暮らしている。

実際は4~5組いたように思うが、繁殖に成功したのは、いまのところ3組ということなのかもしれない。

オシドリ夫婦は生涯連れ添う仲良し夫婦の代名詞だが、実際のオシドリの夫は「さっさといなくる」と書物で読んだ。

ということで、円山でじっくり観察したが、

・・・やっぱりオスはいなかった。

でも、仲良く子育てするメス2羽がいた。

オスは換羽時期にメスとそっくりになるが、嘴が赤い。

この2羽とも嘴が黒いのでメス。

このカップルにどういうプロセスがあったのかしら・・・

 

下池の仲良しメス2羽とヒナ3羽

下池 メスa

下池 メスb

上池のメスとヒナ(ヒナは4羽いるが1羽は親の背後に)

 

 

■円山のオシドリ観察

7月1日 「上の池」にメス2羽とヒナ7羽。まるで幼稚園のような共同保育に見える。4羽組と3羽組。

7月8日 「上の池」にメス1羽とヒナ4羽の群れ。さらに小さなヒナ6羽を連れたメスが登場。この群れは池から円山川を上って行く。

      「下の池」にメス2羽と、ヒナ3羽。この2羽は寄り添って共同保育。

 

 


円山のオシドリ

2012-05-04 13:08:04 | 円山

円山公園の池には三つがいのオシドリがいる。

つがいをまじかに観察するのは、初めて。

メスは地味ながら目がくるんとしていて、綺麗だなと感じた。

マガモより警戒心が強く、近づくとスィーと逃げる。

結構早くて、そのスピード感につられて、幼児が手を振っていた。

末永く仲の良い夫婦をオシドリ夫婦というけれど、

実際のオシドリの子育てはメスのみとのこと。オスはさっさといなくなるらしい。

六月ころにヒナが誕生するので、確かめてみよう。

 

 


金色の雨垂れ カツラの円山

2012-05-03 14:13:48 | 円山

きのう。藻岩山を下りて、自転車で円山に。

カツラの赤い新芽はあっというまに若葉になっていた。

光を浴びて輝く萌黄のひとつひとつは、まるで金色の雨垂れだ。

カツラの金の雨垂れ。

秋の黄葉の季節は、驟雨のごとく。春の萌黄は霧雨のごとく。

満開のサクラも愉しいが、僕は円山のカツラに時間を忘れる。

 

 

この風景も愉しい


カツラ燃える円山にリスと遊ぶ

2012-04-29 16:39:51 | 円山

円山がカツラの山であることを知るには、春の始まりのほんの一瞬がいい。

山桜が咲く少し前に、カツラの新芽が山肌を赤く染めるから。

萌黄色のグラデーションに山が包まれるまでの、ほんの数日間。

これから始まる春爛漫に先立つ、謳歌の序章だ。

 

エゾエンゴサク、エンレイソウ、ニリンソウといった野の花も咲き始めていた。

きょうのお目当ては、スミレサイシン。春真っ先に咲く大型のスミレだ。

日当たりのよい斜面に、ぽつり、ぽつりと咲いていた。

カツラの巨木のまわりでは、シマリスやエゾリスが頬を膨らませて忙しい。

 

 

 

円山公園は桜を待ちきれない若者たちで大変な賑わい。

池を覗いたら、マガモに加えてオシドリのペアが泳いでいる。 小ぶりで粋な感じ。

酔客が近づくと、飛び立ってしまった。

 

 

 

 


セミ時雨の円山

2011-06-18 20:46:48 | 円山

6月11日の円山:

小雨が煙る円山は緑がみずみずしく、空気のひとつひとつに新鮮なチカラを感じる。

登山路にはオドリコソウやコンロンソウといった、初夏の白い花が咲く。

道も白く染まっていた。見上げると高い樹に白い花がいっぱい。名前がわからず。

この樹は頂上にも数本。

帰路は日差しに恵まれ、セミの大合唱が、どしゃぶりのように降ってきた。

木々に目を凝らしても、声はすれどもなかなかその姿を見つけることができない。

草の葉にとまっていた一匹を撮影。羽化からまもないのか、元気がなかった。

 

白い花を咲かせる樹

オドリコソウ

カツラを照らす夏の光

エゾハルセミ


円山で夏靴初め

2010-04-24 23:47:56 | 円山
冬の間、眠っていた登山靴を取り出して円山へ。久しぶりに土を踏む足裏の感覚が愉しい。

空気はひんやりとして、春も名ばかり。低温のせいか、土の匂いも立ち上ってこない。

森の芽吹きもこれから。木々も裸で、色彩に欠ける。

それでも登山路脇には小さな花が静かに咲き始めていた。足元から始まる北海道の春。


(エンレイソウ)


(エゾエンゴサク)


(白いエゾエンゴサク)

久しぶりの山歩き

2010-03-06 19:47:42 | 円山
円山をぐるっと歩いた。

みぞれ混じりの重たい空気をかきわけ前に、前にと進む。久しぶりに歩く気を取り戻したというのに、この空模様がうらめしい。

ふと気づくと目の前に赤いトレーナーを身につけたお地蔵の姿。南国の花模様にサンタモニカと記されている。

雪景色に青い海が広がり、潮騒が聞こえてくる面白さ。思わず笑うと、気持ちも晴れやかに。

信仰心あふれる円山に漂う、人の心優しさがなんとも素敵だ。

写真俳句に季語はいらないという。この画を見て、いつも厚着を迫る母親を想う。

「風邪ひくよ 思い出すかな 母の声」

小春日和の円山

2009-11-07 12:55:36 | 円山
                                       (写真: 小春日和 円山の山頂)

きょうは立冬ながら、予想最高気温18度という小春日和。のどかな日差しに誘われて円山に。

山頂に「山神」と刻まれた石碑がある。明治の初めに、山頂の岩石を切り出して開拓使庁舎の土台石に利用したという。その作業の安全を祈願した、名残り。

山神碑の背後に、梢が赤く染まった木がすくっと。まるで春の芽吹きのように見えるが、小さな赤い実がいっぱいついていた。



(写真:「山神碑」と赤く染まった木)



(写真: 赤い実と野鳥)

笛のように透き通った鳴き声を発する鳥が、その実を食べていた。おそらく、ギンザンマシコのメス。大雪山で繁殖し、冬になると平地に降りてくる。

なかなかお目にかかれない珍しい野鳥だ。

一羽しか確認できなかったが、おそらく小さな群れを作っているのだろう。

山頂の小春日和のひだりまりで、思わぬ出会いに喜ぶ。


(写真: ギンザンマシコ?の♀)


(写真: 小春日和の円山公園)

落ち葉の季節 円山

2009-10-25 22:32:21 | 円山
                         (写真: 空に木の葉のパッチワーク)

今思えば、紅葉のピークは20日ごろだったのか。円山の木々は葉をずいぶんと散らし、見上げる空の面積を拡げていた。

透けた空に木の葉がパラパラと貼りついている。これは、吹いた風の物語り。


(写真: 落ち葉の登山路)

大地はたっぷりと落ち葉を敷きつめ、ふかふかだ。

葉にはいろいろなカタチがあるんだなあと、改めて感心する。落葉広葉樹の森。千差万別、多様な命が集まっている。

木から木へと渡るエゾリスと出会う。森の先には、僕らが暮らすビルの海原。


(写真: 君は何を見たか)