「太陽の園」の敷地内にある登山口
2011年5月28日(土) 伊達紋別岳(714.5m)の登山記録
散り際の桜が雨滴に濡れて、あたりは静謐な空気に包まれていた。
福祉施設「太陽の園」の敷地内にある「登山口入口」という看板から、登山ポストまで5分ほどの上り坂。
タチツボスミレ、オオタチツボスミレの群落が続くなか、葉が細長い卵型のスミレが。
初めて見るアカネスミレがたくさん咲いていた。
茜という名のとおり、ほかのスミレと比べて赤みが強い。
写真にすると、その茜色があまり出ないがのが残念だが・・・。
アカネスミレ 有毛の「距」は茜色が顕著
アカネスミレ 花弁基部に白い毛
アカネスミレ
オオタチツボスミレ
登山ポストから、いきなりの急斜面。太ももが悲鳴をあげるが、花々が癒してくれる。
林間に次々と咲くシラネアオイやミヤマエンレイソウ。
シラネアオイは頂上に至るまで延々と続き、ミヤマエンレイソウの白い花弁には赤みが目立った。
ツツドリ、ウグイスが盛んに鳴き、春の森は賑やかだ。
シラネアオイ
赤みを帯びたミヤマエンレイソウ
一時間ほどで「いっぷく広場」と名付けられた稜線に出て、大きな展望を得る。
ここから「見晴らし台」、「前紋別岳」と名付けられた稜線のポイントを巡る。
アップダウンを繰り返す道にはユキワリコザクラが咲いていた。
根室の海岸線で見たことがあるが、山地では初めて見た。海から吹く湿ったガスの恩恵か。
岩崖にはミヤマアズマギク。
稜線歩き
ユキワリコザクラ
ユキワリコザクラ
ミヤマアズマギク
稜線歩きも終盤を迎えたところ、白いシラネアオイが目に飛び込んできた。
紫の色合いが薄くて、白っぽく見える個体は多いが、これは完全な白花。
つぼみも白かった。
中央が伊達紋別岳の山頂
シラネアオイの白花
シラネアオイの白花
この日は午後から雨という予報なので、展望ではなく花を目的にやってきた。
いくつかの出会いがあり、早起きは得と実感する。
洞爺湖や羊蹄山を望むことはできなかったが、山頂からはうっすらと有珠山が見えた。
山頂から望む有珠山
■登山記録
8時00分:登山ポスト
8時20分:一望台(雲で展望なし)
9時5分:いっぷく広場(稜線に出る)
9時30分:みはらし台
9時40分:前紋別岳
10時00分:山頂
10時25分:下山開始
11時45分:登山ポストに戻る
蟠渓温泉 湯人家 500円 ひっそりとした湯治宿が数軒ならぶ。新緑とせせらぎが嬉しい。
■これまでの登山歴