中央左の鋭鋒が富良野西岳 (帰路に撮影)
2011年9月10日 富良野西岳の登山記録 :
天気も芳しくなく、高山の紅葉ピークにも少しだけ早い。スキー場のロープウェイを利用すれば手軽に登れる富良野西岳へ。
国道237号から仰ぐ、凛々しく力に満ちた立ち姿がいつも気になっていた。
登山口のホテル敷地は人気の観光スポット。天候が回復するまで森の中のドラマ・ロケ地を散策する。
昼になって待望の日が差し、100人乗りのゴンドラに乗り込んだ。
標高890mのロープウェイ山頂駅から10分ほど急登すると、稜線に出る。
雨に濡れた笹や下草が足に触れ、ズボンを濡らす。たまらず、雨具を身につけた。
稜線から望む富良野西岳は国道から仰いだ鋭鋒ではなく、おだやかな曲線を描いている。
どんよりとした雲の合間からわずかに青空が覗いた。山頂に着くころの展望に期待をつなぐ。
富良野西岳を見ながら稜線歩き
振り返ると富良野の街並み
山頂は白色の岩塊
稜線に出てから一時間半ほどで狭い山頂に。ウラシマツツジが、うっすらと色づいていた。
少々日は差しているものの、田園の向こうの十勝連峰は未だに重い雲が覆っている。
眼前に鋭く立つ芦別岳の山頂も、雲流に隠されていた。
風が強い。まもなく雲は散るのであろうが、ロープウェイの最終便が気になる。
黄金色に染まった富良野の稲田に、豊穣の匂いを感じて下山する。
狭い山頂
田園地帯の向こうの十勝連峰は雲の中
雲流に頭を隠す芦別岳(左)
この山は国道237号から、すくっと目立つ鋭鋒。登山中の稜線から望む姿は円山だ。
下山後、スキー場に向かう道路を振り返っても、意外となだらか。右隣りの「北の峰」が尖っている。
山は見つめる位置により、その姿を変える。
スキー場に向かう道路から見た富良野西岳(左) 中央が「北の峰」
国道237号から見た富良野西岳 (左は芦別岳)
■登山記録
12時10分:ロープウェイ山頂駅(標高890m)から入山
12時20分:稜線に出る
12時40分:最終リフト(標高1209m)
13時50分:山頂(標高1331.1m) 上り1時間40分
14時05分:下山開始
15時15分:ロープウェイ駅到着(下り1時間10分)
万華の湯 980円
国道237号沿い。露天風呂から仰ぐ斜光の十勝連峰が美しい
帰路、雲が散った十勝連峰
あと二日で、中秋の名月(上富良野町にて)