(ポロト湖)
白老のポロト自然休養林を歩く。霧の多い太平洋沿岸。この日もポロト湖に時おり霧が入ってきた。
札幌から80キロも南西に位置するが、春到来のスピードが10日ほど遅いだろうか。
萌黄色に染まり始めた森に、ようやく満開の時を迎えたエゾヤマザクラの薄紅が彩りを添える。
淡い水彩画を見るような、清々しさに出会えた。
(エゾヤマザクラ)
ビジターセンターからいくつかの遊歩道があるが、適当に右方向の自転車路から森に入る。
川が流れ、湿地も広がって、この森は多様な表情を合わせ持っていた。
朝夕に本番を迎えるはずの野鳥のコーラスが、昼だというのに実に賑やかだ。
キビタキ、クロツグミ、アオジ、ジョウビタキ、ウグイス…
(森の中の湿地)
(キビタキ)
遊歩道脇にはタチツボスミレが延々と咲き誇っていた。
ツボスミレ、オオバキスミレ、ミヤマスミレ、フイリミヤマスミレなどなど。
ほにも見たいスミレがあったが、あまりにタチツボスミレが全盛で、探す気力をなくす。
(タチツボスミレ)
(ツボスミレ)
(オオバキスミレ)
歩くコースを決めかねていた。途中で出会った「望岳台」という案内版にひかれて、分岐路を登ることにした。
平坦な森歩きから、登山モードにスイッチが入って少々愉しくなる。
望岳台(123m)は樽前山に見晴らしを開いた小高いピークだった。
汗を乾かしてから、別の尾根道を下ってビジターセンターに戻る。
(望岳台から見た樽前山)
■記録
13:00 ビジターセンターから出発
13:50 望岳台