「山」旅の途中

40代後半になって始めた山歩き。自分はどこから来てどこに行くのか。光、空気、花々の記憶を留めたい。

厳冬の手稲山

2008-01-27 21:42:38 | 札幌・小樽周辺の山々
「平和の滝」登山口から手稲山に登る。昨年3月に登ったときは、雪も締まっていて長靴で楽に登る事ができた。厳冬期の登山路はどうなっているのか確かめたかった。
11時35分という遅い入山のためか、昨日の30センチのドカ雪にもかかわらず、踏み跡はくっきり。数グループがすでに先行しており、長靴でも十分に歩くことができた。
12時30分、冬のショートカットコースに出合う。ここから急登し、尾根に取り付く。

しばらく傾斜のある尾根沿いに進むと、針葉樹林帯に出る。そして夏道の「ガレ場」に到着。すでに13時40分。ガレ場の急斜面は雪が深く、先行者のスノーシュー(かんじき)のトレースをたどるも、激しく埋まる。10分ほど悪戦苦闘するが、見晴らしも良いこの場で断念。スタートが遅かったので、登り始めから2時間の地点で引き返そうとは思っていた。夏ならあと20分ほどで山頂か。
ふわふわの雪に腰を沈めて、トドマツの森を眺めた。はるか北方のタイガに連なる風景だ。


帰路は尻滑りも楽しく、15時15分に登山口に戻る。

空中回廊 三角山から大倉山へ

2008-01-20 17:15:19 | 三角山
三角山の山頂から大倉山へ向かう尾根歩きが爽快だ。
左手は中央区のビル群。右手は手稲山の裾野に広がる住宅街。(写真)

木の葉が落ちた冬は見晴らしも良く、マチの雪化粧に北国の暮らしを実感する。
円山や藻岩山にあるような巨木はないが、素敵な森の空中回廊だ。
寒風を受けながらたどり着いた大倉山ではジャンパーが空を切っていた。

久しぶりのドカ雪 藻岩山

2008-01-19 18:00:41 | 藻岩山
一晩で30センチほど降っただろうか。藻岩山の森も久しぶりに白く映える。風が渡ると、サラサラと樹幹の冠雪が舞い、煙のようにたなびく。

下山時にジグザクの坂をショートカットして雪面を渡ってみた。厳しい冷え込みが続いていたので、膝と腿がラッセルする雪はさらさらのパウダースノウだ。ふわふわして心地よい。つるっと尻滑りすると、わくわくした。
雪遊び、忘れていた童心が甦える。

新年の円山

2008-01-14 21:20:09 | 円山
13日、新年の円山に登る。葉を落とした裸樹の森では、カツラの巨木がひときわ目立つ。石仏が立つ稜線を行くと、林間から覗くビルの群れが実に近い。

樹齢数百年の巨木、昭和の石仏、21世紀のサッポロが同じ空間に同居している。頂上まで、わずか30分だが、大きな時の刻みを感じる。

雪が少ない 藻岩山

2008-01-06 18:39:37 | 藻岩山
08年の初登山も藻岩山。どんより曇って、気温も高い。寒くないので帽子がいらない。
年末に手に入れた真新しい上下のウェアを試してみる。最近の製品は優れもの。たっぷりかいた汗も気にならない。
それにしても、今シーズンは雪が少ない。笹が倒れず、ぴんぴんと立っている。
向かいの円山も森が冠雪していないので、黒々と目に迫る。うーん、3月の雰囲気。
黙々と歩いていたら、次々と高齢者の集団が下りてきた。会話が弾んでいて、みんなの笑顔が素敵で、こちらの気分も明るくなった。ハッピー・ニューイヤー。