いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

結氷観察その2; 拡散場中の結晶の大域的構造:フラクタル

2017年01月24日 19時18分02秒 | 武相境

  - フラクタル(fractal)というのは、ある空間的図形が特徴的な長さのスケールをもたず、それを拡大あるいは縮小してももとの図形と似たパターンとなるものをいう。この性質を自己相似性(self-similarity)とよぶ。フラクタル的なパターンは、結晶成長を含む広範な成長現象の中で頻繁に現れる。 ―
上羽牧夫、『結晶成長のダイナミクスとパターン形成』 (Amazon)

結氷観察その1に続き、その2。 なぜなら、今朝は寒く、庭のバケツの水もその表面が結晶化したのがうれしいからだ。

バケツの表面に張った氷、すなわち液体の水に接していた部分をひっぺ返して観察すると、いとをかし。

この画像、バケツの表面に張った氷をひっぺ返した裏の部分。上が、バケツでは下向き。すなわち、氷はバケツの下へ成長するのであるが、その成長は層が徐々に厚みを増すというのものではなく、このように一部分が突出して、針状結晶を液体の水の中に伸ばすのだ。そしてそのサイズが、上に見るようにミリオーダーからセンチメートルオーダー。大きいのだ。サイズを度外視すると、この氷(水の結晶、空中では雪)の成長の仕方は、空でできる雪の様である。

それを拡大あるいは縮小してももとの図形と似たパターンとなるものに他ならない。

■ もっと知りたい人のために;

上羽牧夫、 結晶成長とパターン形成

あるいは、Google[結晶 大域的構造 フラクタル 結晶成長]



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