いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

今日の看猫2012/1/15、寒稽古、分け前はいらない、そして、Ri, Li, り

2012年01月15日 19時06分34秒 | ねこ


  -冷たいのに、寒稽古に励むうめちゃん。-

分け前はいらない

別に、分け前を期待しているわけではない。「既得権益にしがみつくやつらから剝ぎ取れ」!のみ。

崩れろ、もっと崩れろ

 Ri, Li, り

おいらには絶対なれないけど、なってみたいもの。詩人。ずぶんのつくった言葉の列を他人が口にだす。

ましてや、ぬっぽんごが母語でもない人たちが口に出して唱えるなぞ、最高に愉快だろうな。

そして、石でも投げつけられれば、さらによし。

 

椎名林檎の『丸の内サディスティックス』は広く、非日本語人にも唄われているらしい。YouTubeに「素人」カバーがたくさんある。

彼らは、詩を音として聞き取って再現しているらしい。

『丸の内サディスティック』の歌詞に~♪~リッケン620を頂戴~♪~というくだりがある。

YouTubeに「素人」カバーには~♪~リッケン620を頂戴~♪~について二通りの発音がある。 Ri篇とLi篇だ;

Ri篇; YouTube Riッケン620を頂戴

Li篇; YouTube Liッケン620を頂戴

~♪~リッケン620を頂戴~♪~における「リッケン620」とは、Rickenbacker 620 に違いないのであろうから、Riッケン620を頂戴が「正しい」。

おそらく、Li篇;を歌う毛唐さんはRickenbackerをそもそも知らないか、あるいは、~♪~リッケン620を頂戴~♪~のリッケンがRickenbackerの略であるとは思いもつかなかったのだろう。さらに、~♪~Liッケン620を頂戴~♪~と林檎が唄うバージョンで歌詞を音で覚えたのかもしれない。

果たして、林檎自身のバージョンに、~♪~Liッケン620を頂戴~♪~、と、~♪~Riッケン620を頂戴~♪~のふたつがあった;

Ri篇; YouTube~♪~Riッケン620を頂戴~♪~

Li篇; YouTube~♪~Liッケン620を頂戴~♪~

正確にいうと林檎の~♪~Liッケン620を頂戴~♪~は日本語の「り」の発音なんだよね。「立憲」と発音している。

日本語人は英語のRとLの区別が難しいと常に指摘されている。

輪をかけて難しいのは、日本語の「ら、り、る、れ、ろ」って、あなたも今発音してみればわかるように、舌を前歯の裏に叩きつけて発音する「打音」なんだよね。

だから、「Ri, Li, り」という子音はお互い独立の"音"なんです。

椎名林檎さんは、日本語の「り」で発音していた時期もあるし、Rickenbackerは英語なんだから英語の「R」で発音するようになったようです。

日本語の「り」で発音していた時期の音をdictationした、英語を母語とする人が、~♪~Liッケン620を頂戴~♪~と唱えるようになったのでしょう。

そして、Lickenbacker 620が主流派となったとき、ぬっぽん詩人の野望が世界を制覇するのです!

 


 

以上、永六輔さんへの、上を向いて書いた、オマージュでした。



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