新しい街でもぶどう記録；第66週

■　今週の看猫

■　今週の真鳥；　参照：　pseudo birds / 偽鳥

■　今週の　「根こぎ」、1492年スペインでのユダヤ人追放令の賜物

ハイデガーの世界状況認識は、マンガ的であり、こういうものだ。　現状は世界ユダヤ組織が世界の成り行きを進展させている。世界ユダヤ組織とは；

まったく何物にも制約されずにあらゆる存在者を存在から根扱ぎにすることを世界史的な「課題」として引き受けうるような人間存在（Menschentümlichkeit）、である。現実の世界戦争は、いずれも近代形而上学の完成としての工作機構（Machenschaft）の諸形態であるナチズムと、アングロ・アメリカニズム、ボルシェヴィズム、で戦われる。そして、アングロ・アメリカニズム、ボルシェヴィズムは背後で「世界ユダヤ組織(Weltjudentum)」に操られている。

といったものらしい　（■　今週の （読まずの）ハイデゲリアン＝馬渕睦夫大使、も見てね！）。

さて、その世界ユダヤ組織の特徴は故郷を持たず、自らの伝統的な文化から「根扱ぎ」にされた者どもである。そして、その根扱ぎにされた者どもである世界ユダヤ組織は、根をもつことを特徴とする人たちを根こそぎ破壊し、流浪者にすることが使命であるらしい（根こぎ）。

ところで、今週おもしろいことを知った。ベラスケス[愚記事群]がユダヤ人であったらしいことが300年経って判ってきたとのこと。『ユダヤ人と近代美術』、圀府寺司に書いてあった。ちなみに、圀府寺、って こうでら さんだそうです。

▼1492年スペインでのユダヤ人追放令の賜物

   
　　「十字架のイエス」、ベラスケス　　　　　　  　「侍女たち」　ベラスケス

重要な点は、元来ユダヤ教は造形美術を禁止している。なので、本来、ユダヤ人の画家は出現しないはずだった。でも、1492年にスペインでユダヤ人追放令 が出た。オランダやアフリカに逃げていったユダヤ人も多かった。一方、キリスト教徒に改宗したユダヤ人もいた。そして、ベラスケスの数代前の祖先もキリスト教に改宗。そのおかげで、ベラスケスは画家になれたのだ、という話。もし、スペインで反ユダヤ主義運動が起きず、ずっとユダヤ教が温存されていたら、ユダヤ教徒であったベラスケスも画家になっていなかったであろうということ。

すなわち、ベラスケスは、反ユダヤ主義運動による「根こぎ」により、自らの伝統的な文化から「根扱ぎ」にされたということになる。

こういう観点から考えると、ハイデガーのいう世界ユダヤ組織とは何なのか？わからない。もっとも、ハイデガー自身、世界ユダヤ組織とは人種的なものではないとはっきり云っている。つまり、ユダヤ人の組織ではないということだ。

ヨタ的に考えて、スペイン帝国は世界ユダヤ組織だったのか？「まったく何物にも制約されずにあらゆる存在者を存在から根扱ぎにすることを世界史的な「課題」として引き受けうるような人間存在」って、南米でやったこととかそうではないだろうか？

そして、さらに、圀府寺司、『ユダヤ人と近代美術』に書いてあった。ベラスケスは、サンティアゴ騎士団の一員であったと。それが、Las Meninasに描いてあるのだ。

 スペイン美術史上、そして世界美術史上の最高傑作のひとつにも数えられるベラスケスの《ラス・メニ―ナス》（宮廷の侍女たち）。その左よりに慎ましく、しかし毅然として立つ画家。胸に描き加えられたサンティアゴ十字章は、スペインで最も伝統と栄誉ある三大騎士団のひとつ、サンティアゴ騎士団の徴、選び抜かれたひとにぎりの貴族にだけ授けられた徴章である。この緋色の十字章こそは、画家ベラスケスが長い、静かな闘争の末に勝ちとった最高の栄誉の徴であった。そして、画家の死後、この栄誉を追認するかのように、伝記作家たちはベラスケスの高貴な家系を強調し、高貴にして高潔な芸術家像を作り上げていくことになる。　

　ベラスケスの所属したサンティアゴ騎士団への入会には厳格な審査基準があった。代々、貴族の家系、純粋なキリスト教徒の家系にあり、かつ、一族が高利貸しや職人のような「卑しい仕事」に従事していなかったことという基準である。

圀府寺司、『ユダヤ人と近代美術』

でも、実際は、ベラスケスはキリスト教に改宗したユダヤ人の家系の出身であることが近年わかってきた。改宗したユダヤ人＝「コンベルソ」。もっとひどい表現はマラーノ　（キリスト教の改宗したセファルディを「マラノ」と呼ぶ。意味はスペイン語で、「豚」）。

つまりは、ベラスケスは、「根扱ぎ」にされ、あらゆる存在者を存在から根扱ぎにすることを世界史的な「課題」として引き受けうるような人間存在の種類になったということだ（？？？）。

　なお、愚ブログに出でたるユダヤ人画家は、キスリング、シャガール。

蛇足；　ハイデガーをつつくと、概念や実生活でも、ユダヤ女、が頻出するところが、おもしろい。

　　　　　　　
　　　　根っこ問題　　　　　　　　　　　卒論（ベッキー的意味）問題

■　今週の"江戸「しぐさ」"

上記の根こぎ／根をもつことというテーマと最近刊の"ナショナルグラフィック"より、今週の江戸しぐさ。

神宮の森。「しぐさ」じゃないけど。

改めて、江戸しぐさとは、普通の人が「それは、昔からある由緒正しき伝統的で sustainability = 持続可能性が高いありがたいもの」だと思い込んでいるものが、実は、最近”捏造”されたものであること。

神宮の森。明治神宮の内外苑整備の際は陣頭指揮を執った折下吉延（wiki）自身が云っているらしい；　

「誰も４，５年でできた人工の森とは思うまい」（『造園がわかる本』 [Amazon]）。

もちろん、"ナショナルグラフィック"には森林造成のことは書いてある。

４，５年で根付いて森ができる、われらが、ぬっぽん！　　世界ユダヤ組織はどう攻めてくる？

Google [神宮の森　人工林]

■　今週のすめろぎさまの闘争

 おいらは、もちろん、尊皇よい子である。そして、極右だ。ただ、最近極右がきわまり、極右の右にあるアナーキズムの崖に転落しては、気を取り直し、崖を這い上がり、ウヨ＝尊皇よい子の場にしがみつこうとがんばっている。

そんなおいらは、最近は、すめろぎさまを、ぎらひと天皇とお呼びしている。

ぎらひと天皇。

ここで、ぎら、とはあの ぎ ん ぎ ん ぎ ら ぎ ら のぎらである。

ぎら、とは強烈に輝くさまを表す やまとことば である。おそらく、かなり古いやまとことばである。「日本」という言葉がないころからある言葉に違いない。

すめろぎさまが強烈に輝いて当然である。

さて、ぎら、とは強烈に輝くさまを表すやまとことばであり、天皇陛下が強烈に輝いて当然であるとして、今上陛下をぎらひとさんと呼ぶなんて不敬だろう。

やっぱり、おまいはキチガイだなと御立腹の諸氏殿もおいでかと存ずる。でも、それは　日本語　やまとことば　初級。

検索サイトでも、ワープロでもなんでも、入力欄に、ちぎら、ってひらがな（大和文字）で入れて、漢字（支那文字）変換してみ。

一発で、出るから。

明仁天皇[1]が、ぎらひと天皇に他ならないことがわかる。 ([1]ホーリーネーム)

さて、すめろぎさまの闘争。

闘っているんだよ、ぎらひと天皇。

今回の比国訪問の目的が、親善と戦没者慰霊である。

ニュース

戦没者慰霊。　ぎらひと天皇は靖国神社に行けないんだよ。

でも、靖国神社参拝は天皇の最も重要な責務である。なぜなら、靖国神社は皇軍＝天皇の軍隊の戦没者の慰霊場所であるからだ。

靖国の霊は、すべて、天皇のために死んだのである。

　　　　　　　　海行かば 水漬く屍 山行かば 草生す屍 大君の 辺にこそ死なめ

すごいね、ぬっぽんご。　やっぱり、言葉が現象するんだよ。

靖国神社に行けないぎらひと天皇が採った作法は、個別慰霊である。　関連愚記事；　夏休みには二人してサイパンへ行ったわ

そして、驚くべきことに、これは慰霊帝国主義なのだ。

これほど、すめろぎさまが、海外に出張ったことはない！

おそるべし、ぎらひと天皇！

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