いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

消えゆく札幌伊藤邸(北5西8);資本による無慈悲な「贅沢」撲滅作用、札幌篇

2015年09月15日 21時29分25秒 | 札幌


通り右手が伊藤邸、札幌、北5条西8丁目。左手は北大植物園。


伊藤邸正面。

6代続いた札幌っ子の実に78.38674%が「あんな豪邸に住んでみたい!」と夢想しているのが、伊藤邸だ(いか@様データリサーチ調べ)。

札幌のど真ん中、札幌駅のすぐ近くにある豪邸だ。敷地の広さとその樹木がすごい。

 

その伊藤邸が、仙台の贅沢=無用の用と同じく(愚記事:仙台参り 【2015】 雨宮地区;「無用の用」は、220億円にて落札)、資本による贅沢撲滅作用で、消えていくのだ。

 資本による無慈悲な「贅沢」撲滅作用!

経済成長が 市場 至上価値の今のぬっぽん。樹木は資本の目の敵となっているのだ。金(カネ)の力だ。金さんはいつだって無慈悲なのだ。国破れて、山河あり。資本栄えて、コンクリ樹木あり。

B-29が来なかった街でも、資本には、敵わないのだ。

この伊藤邸には、地上30階建ての長屋(=共同住宅344戸=タワーマンション)ができるらしい。

 

もっとも、プロジェクトの推進者が伊藤さん自身らしい。でも、自分の労働力の再生産の場所を資本化するのだ。

すでに報道されていた。おいらは知らなかった。住友不動産が伊藤義郎邸取得、邸宅取り壊し賃貸マンション建設へ

▼ 札幌の伊藤さんってこんな人;

伊藤義郎 (wikipedia

その伊藤組⇒リンク

■ メム

せっかく愚ブログに来て下さったので、知識を。

メムって、知っとるケ?

扇状地の湧水をさすアイヌ語。 メム(google)。 この伊藤邸の湧水が北大(北海道大学)を流れていた川の「源泉」である。

そのメムが伊藤邸内にあったのだ。