何事にも陰陽があり人間にもあります。
若い時ほど好奇心も旺盛で
体力も活力も行動力もあります。
残念ながら人間の性として
年を取る程に変化を嫌います。
老化とは固くなることです。
良くも悪くも
日本がイノベーションのスピードが遅いのは
超高齢化社会に突入しているからです。
人口減少社会では地方自治が苦しくなります。
イノベーションを担う若者は大都市に集まり
地方はますます年寄りが増えてしまい
年寄りは変化を嫌うので
地方の衰退は免れないようです。
もちろん街おこしに成功している地方もあるのですが
全体からすると少ないようです。
歴史をひも解くと
明治維新の頃は江戸期の藩制度から
廃藩置県という凄いイノベーションによって変わりました。
明治新政府は財源が無かったのですが
藩から県に変わった時に
小学校などの公共施設を建てる際の費用は
その地場の庄屋さんやお金持ちの財産で賄ったそうですね。
地方のお金持ち達の多くは
ノーブレス・オブリージュ(高貴な義務)
を持っていました。
仕方がないことですが、昭和の戦後の途中から
中央との癒着などで繁栄した地方の有力者に
ノーブレス・オブリージュがあるのかどうかは疑問ですね?
それでも考えようによっては
都会に無い、素晴らしいものが地方には沢山あります。
その素晴らしい特色を生かして
若者が動けば復興できると思いますが
頭の固い老人がそれを出来ないようにしているのかも知れません。
悪循環を変えるのは難しいことですが
何事も陰陽で出来ているので
「陰極まれば陽となる」のように
悪循環が極まるまで待たなければいけないのかも知れませんね。