大正・昭和初期の
「女すごろく」(昔のボードゲームのようなもの)の上り(ゴール)は
「家族(家庭)円満」だったそうですね。
明治時代の「良妻賢母」ですら
西洋からの文明開化の賜物で
それまでは子育ても
奥さんには任さられていませんでした。
お金持ちの家では
お手伝さんや教育係の仕事でした。
庶民は兄や姉である子供が
弟や妹の面倒をみたりしていましたし
少し大きくなると
子供は村の貴重な労働力として働いていました。
大きく変わったのが
昭和20年の戦後です。
農業化社会から工業化社会に移行して
高度経済成長期の頃から
庶民にも欧米文化が本格的に入ってきました。
核家族も増加しました。
戦後30年(1970年代後半)を過ぎる頃には
一億総中流となり
戦後45年(1990年前後)のバブル経済絶頂ぐらいまでは
専業主婦制度もなんとか機能していました。
もうすでに
一億総中流と言われた頃から
少しずつでしたが
「専業主婦」に対する疑問も出てきて
女性の意識も段々と変化が始まっていました。
1980年代半ばには
「男女雇用機会均等法」もできましたね。
21世紀に入ってからは
女性の社会進出も増加して
未婚も離婚も
おひとりさまも増えました。
核家族から個人化への流れが止まらなくなり
現在を迎えています。
個人化社会における
「家族円満」とは何でしょうね?
聞くところによると
先進国の中でも
戸籍制度がある国は少ないようですね。
戸籍制度は個人を単位としてではなく
家族を単位としている制度です。
様々な側面において個人化が進む現在では
家族を単位とする制度では
システム疲労が出てきているようです。
現代社会での家族円満は
自立力と相互扶助力を高めて
「親しき中にも礼儀あり」を
実践して行くことが大切かも知れませんね。
本来は昔から
「家族円満」だけでなく
友人・知人・職場・地域社会も含めて
あらゆる人間関係の場において
相互扶助の良好な人間関係を結ぶためには
仁義・礼儀・信義は重要な徳目ですね。
徳を積むと
家族も人間関係も円満になり
運も良くなります。
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