近年、道徳教育が復活したようですが
知識・情報化社会の今日
色んな意味でねじれているかも知れませんね。
戦前は「修身」という
道徳教育があったようですが
今日とは社会環境が違い過ぎ
公学校教育の子供たちに与える
重要さと影響力はとても強かったのではないでしょうか。
戦後は敗戦国になってしまったので
修身教育は無くなり
お飾りのマナーやモラル程度の
道徳教育に変わりました。
昭和の戦後世代は
修身教育を軍国教育とはき違えている人も
少なくないのではないでしょうか。
日本が経済大国となり
一億総中流と呼ばれた頃から
校内暴力や家庭内暴力が増えてきました。
戦後義務教育が行き渡り
高校・大学進学率も高まったことにより
受験勉強による格差が
校内や家庭内の暴力の原因ではないかと
当時の識者や教育関係者から議論が起こり
その後の「ゆとり教育」につながっていきます。
当時はまだ子供の数も増えていて
経済成長が進んでいたため
「道徳」それ自体は
「やれ宗教だ、やれ軍国教育だ」との声の方が大きかったようです。
転換期はまずはバブル崩壊から始まっています。
それまで成功した
経済成長主義や社会システムが揺らぎ始めてきました。
1990年代後半からは
それまで絶対につぶれないと言う
金融機関の破綻も広がり
自殺者も3万人を超えてきました。
精神的な崩壊が広がったのでした。