いざなぎ景気とは
東京オリンピック後の1965年から
大阪万博までの1970年まで4年9か月続いた好景気です。
あくまでも期間の長さだそうですが
いざなぎ景気を現在の2012年からの景気拡大は追い抜いたそうです。
実感ありますか?(笑)
多分無いと思います。
いざなぎ景気は高度経済成長期で
成長率も毎年10%ぐらいだったそうですが
今回は1%だそうですし
残念なことに景気は拡大しても
所得が上がっている層と
横ばいか、下がっている層との格差が
開いているのではないでしょうか。
これはまさに1990年代に英米で起こった現象です。
ちなみに欧米諸国は
移民も90・00年代に増加しました。
良い悪いの議論は置いといて
日本で起こっている経済現象は
グローバル化・民営化・金融の自由化・IT化などの
反映ではないでしょうか。
アメリカでは知識・情報化社会に対応した
IT業や金融業やコンサルティング業などが
所得を伸ばしたそうです。
既存の企業も
例えば製造業でも吸収合併や
グローバルに海外から人材や資金や部品などを調達して
組み立てや製造なども
国内にこだわらずに世界展開している企業の
経営陣がとてつもない収入を得ているようです。
当然、いざなぎ景気の時のように
国民みんなが好景気を実感できたようにはムリですね。
国内だけで細々とやっていて
知識・情報化に対応できていない企業や商店は
あまり変わっていないのではないでしょうか。
ただそれでも
いざなぎ景気の時の戦後の貧しさからの脱却ではなく
現在の日本は、物質的には豊かな国であることは間違いありませんね。
精神的に豊かであることは
むしろ、物は少ない方が良いかも知れません。
自立や相互扶助やシェア社会などの発展が
今後の日本の豊かさかも知れませんね。