フィギュアスケート・四大陸選手権2020、ペア・フリー(ジャッジスコア)。
<G1>
イザベラ・ガメス/デヴィッド-アレクサンダー・パラディス(フィリピン) SP:47.34(10) FS:80.09(9) 合計:127.43(9)
「Parla Piu Piano(ゴッドファーザー)」♪ 赤、白Yシャツにベストとタイ。フィリピンからペアは初めてかも? 3ツイストをまとめ、2ループ、2フリップ+2トウとジャンプをそろえる。スロー3ループは転倒したが、全体に頑張っていた。
三浦璃来/木原龍一 SP:57.45(9) FS:110.05(8) 合計:167.50(8)
「Fix You」コールドプレイ♪ ブルー。しっかりと握手して位置につく。3ツイストで高さを出したが、コンビネーションジャンプで璃来ちゃんが抜け しかしスロー3ルッツと3サルコウはビシッと下りた リフトの安定感も増し、スプリットポジションのまま下ろすところもいい。コレオで龍一くんが璃来ちゃんを振り回して盛り上がった。
リュボフ・イリュシェチキナ/シャルリ・ビロドー(カナダ) SP:57.87(8) FS:113.45(7) 合計:171.32(7)
「Je voudrais voir la mer」♪ ライトブルー、黒。柔らかなムードで、3ツイストから。3トウ+2トウは乱れたがなんとか。3サルコウは男性が転倒。女性が高く上げた足のブレードを持って引き寄せて入っていくデススパイラル、なんかカッコいい
リフトの女性の姿勢が、海老ぞりとか逆立ちとか、とにかくアクロバティック。それでいて全体の雰囲気は品があるのが持ち味。
<G2>
タラ・ケイン/ダニー・オシェイ(アメリカ) SP:62.65(7) FS:123.55(5) 合計:186.20(5)
「レ・ミゼラブル」♪ ピンク、グレーのベスト。3ツイストはそれほど高さは出ないがレベルは3が取れている。3サルコウ+オイラー+2サルコウ、2アクセルをなんとか着氷。男性の前から女性を抱え上げて後ろへ一回転させてから、そのまま投げるスロー3サルコウに歓声 魅力的なダンスリフト、リフトからの下ろし方で豊かに表現した。
アレクサ・シメカ・クニーリム/クリス・クニーリム(アメリカ) SP:63.14(5)
棄権。
イヴリン・ウォルシュ/トレント・ミショー(カナダ) SP:62.97(6) FS:114.61(6) 合計:177.58(6)
「One」♪ ブルー、黒。ゆったりとデススパイラルから始め、安定した3ツイストへ。3トウ+2トウでやや乱れたので2連続で止める。サルコウは2回転になった。スロー3ループをうまく下り、後半スロー3トウがきれいに決まる。
ダンスリフトからツイズル、スライディングのコレオ。最後のリフトはキャリーも入れてリンクいっぱいに。終わって充実の顔。
<G3>
隋文静(スイ・ウェンジン Wenjing SUI)/韓聰(ハン・ツォン Cong HAN)(中国) SP:73.17(3) FS:144.34(1) 合計:217.51(1)
「Rain, In Your Black Eyes」♪ 深緑、青。このペアがこの滑走順というのが驚き しかし、最初の抱きかかえた後逆立ちの振付からもう彼らの世界 片手上げ3ツイストの美しさ。3トウ+2トウ+2トウ、きっちりと下りる。スロー3サルコウの着氷の流れ、投げた後イーグルでパートナーをつかまえに行き、そのままデススパイラル。スロー3フリップを下りて一気にコレオ、ジャッジ席に迫っていく踊りの迫力。
リフトされた空中で、彼女は空を飛ぶ
ジェシカ・カララン/ブライアン・ジョンソン(アメリカ) SP:67.76(4) FS:128.39(3) 合計:196.15(4)
「You Are the Reason」♪ 白、青。ひゅっと空高く上がった3ツイスト、多少ずれたが3トウ+2トウそろえる。スロー3サルコウの高さ!スロー3ルッツは空中で少し傾いたように見えたが大丈夫。キャリーリフトが雄大でよかった。
カーステン・ムア-タワーズ/マイケル・マリナロ(カナダ) SP:76.36(1) FS:125.44(4) 合計:201.80(3)
「Carry You」♪ ワインカラー、黒。3ツイストは安定のキャッチ。サルコウは2回転になったが、2トウ+2トウをつけてしっかり3連続コンビに。スロー3ループ、3サルコウと決まる。
女性が男性の首に両腕を回し、男性はホールドなしでぐるぐる、歓声 つなぎで男性が転倒 続く2つのリフトは頑張ったが、、、
彭程(パン・チェン Cheng PENG)/金楊(ジン・ヤン Yang JIN)(中国) SP:75.96(2) FS:137.33(2) 合計:213.29(2)
「Cloud Atlas」♪ グレー系。3サルコウ、3トウ+2トウとそろって決めた スロー3ループはややステップアウト気味だったが、スロー3サルコウは高さ大きさ見事。ドラマ性のある振付をしっかり演じて、ダンスリフトの表現も洗練されていた。
結果、やっぱり優勝したのは隋/韓、2位彭/金で中国の1、2となった。3位ムア-タワーズ/マリナロ。アメリカ勢ではカララン/ジョンソンの4位が最高。三浦/木原は8位だった。
優勝インタビューで隋文静が観客を巻き込んで「中国、加油!」を連呼
明日は男子フリー、そしてエキシビション
フィギュアスケート・四大陸選手権2020、女子フリー(ジャッジスコア)。
<G1>
エイミー・リン(林仁語)(台湾) SP:40.29(20) FS:76.68(19) 合計:116.97(20)
「サンセット大通り」♪ ゴールドとワインカラー。冒頭の3ルッツで乱れ、2本目のルッツで転倒してコンビネーションにできず。2アクセル+2トウ、3トウ、3サルコウは下りたがあまり流れが出ない。終盤の2アクセルも手をついて3連続にできなかった。
力を出し尽くしたか、ご挨拶で転倒。最近あまりうまくいっていない
チュク・カ・カーレン・チョン(張綽珈)(香港) SP:44.73(17) FS:76.56(20) 合計:121.29(19)
ビゼー「カルメン」♪ 赤に紫。イー・クリスティ・リョンが欠場したため、今大会女子は唯一の代表となった。3フリップは着氷で弾かれて転倒、3ルッツも転倒 3ループはなんとか、2アクセル+オイラー+3サルコウが決まった。後半の3サルコウでまた転倒になったのが痛い
若いなりに迫力を出そうと頑張ってるカルメン、終盤のステップはまあまあの盛り上がり。
アイザ・マムベコワ(カザフスタン) SP:37.91(21) FS:69.77(21) 合計:107.68(21)
「Jumyr-Qylysh(カザフ民謡)」♪ 紺にゴールドの飾り。アップテンポのギター系の曲で、民族色豊かな振付。3サルコウ+2トウがきれいに入ったが、構成を変えた3サルコウはやや乱れる。2アクセルの転倒や2ルッツの乱れなど、やや不本意だったか。
スパイラルはきれい。わりと面白いプログラムなので、まとまった形を見たい。
アリソン・クリストル・ペルティケト(フィリピン) SP:40.67(19) FS:89.32(17) 合計:129.99(18)
「Galicia Flamenca」♪ 黒の赤スカート。冒頭の3フリップは少し傾いたが下りた。3トウ+オイラー+2サルコウ、2アクセル+2トウ、後半3トウ+2トウなどを決める。
アリソン・シューマッハー(カナダ) SP:42.55(18) FS:108.18(12) 合計:150.73(14)
「ゴースト」♪ 薄い藤色。アジア系の容貌。最初の3ルッツからビシッと、2アクセル+3トウが入ってカナダ応援団の大きな声援が飛ぶ。3ループ+2トウ、3ループ、3フリップ、3サルコウ+2トウとミスなし
よく動いたステップシークエンスから、スピードに乗って流れるコレオに続くのが印象に残る。片手ビールマンにもう一方の手を添えてフィニッシュ。
2人のコーチ、ジスラン・ブリアン、トレイシー・ウィルソンが喜んで出迎える。髪は後ろで結んだだけ、ほぼノーメイクだが、もう少しきれいにするともっと映えるかも
<G2>
アンドレア・モンテシノス・カントゥ(メキシコ) SP:47.40(15) FS:87.84(18) 合計:135.24(16)
「Jeux d'Eau(「シルク・ド・ソレイユ」の「O」より)」♪ ブルーのグラデーション。スピードに乗って、3ルッツ+2トウをきれいに決め、2アクセル+オイラー+2トウも入った。単独3ルッツもよかったが、得意なジャンプとそうでないジャンプの差が大きいようで サルコウで膝をついたり、2アクセルで手をついたり。
終わって少し悔しそう。
エミリー・バウスバック(カナダ) SP:49.10(14) FS:98.13(15) 合計:147.23(15)
「My Heart Will Go On」♪ 赤紫。冒頭の3ルッツ+2トウ+2トウが入り、2アクセル+3トウも手をついたが着氷。3ループで転倒、サルコウがパンクしたが、2本目のルッツはしっかり入った。
全体に動きがせわしなく感じる。次にやることに気持ちが行ってしまっていて、余裕がないのかな、、、
ジェニー・シュー(台湾) SP:44.95(16) FS:89.85(16) 合計:134.80(17)
「Paint It Black」♪ 黒に赤いストーン。2アクセル+片手上げ2トウから。3ルッツで乱れたが、2本目で2トウをつけられた。3サルコウ+オイラー+2フリップも入る。
ジャンプの着氷後にほとんど流れないので、加点より減点が目立つが 概ね予定通り跳べて本人は嬉しそう。ベスト更新にコーチと喜ぶ
朱易(ジュー・イー、Yi ZHU)(中国) SP:55.53(12) FS:99.88(14) 合計:155.41(13)
ガーシュウィン「ピアノ協奏曲ヘ調」♪ ラベンダー色。3フリップ+オイラー+2フリップから、3ループ+2トウといい流れ。と思ったらサルコウが2回転に 後半の3サルコウに2トウをつけてリカバリーしたが、2本の2アクセルが乱れてしまった
身長があって手足が長く、とてもスタイルがいい。
カイラニ・クレイン(オーストラリア) SP:54.93(13) FS:106.22(13) 合計:161.15(12)
「Requiem For a Dream」♪ 黒にストーンたくさん。冒頭の3フリップをきちっと下りて波に乗り、3ルッツ+2トウも入る。2アクセル+オイラー+3サルコウも頑張る。
あまり流れないのでGOEは微妙にマイナスになったりするが、予定通り跳べた模様。コレオシークエンスは短かった気がする
<G3>
アリシア・ピノー(カナダ) SP:57.09(10) FS:116.46(10) 合計:173.55(10)
「Woman」♪ 赤紫。冒頭の3ルッツから、後半の2アクセル+2トウ+2ループまで、軽く手をついたりオーバーターンした以外のミスがなく、安定した演技。
長いイナバウアーからスパイラルのコレオ、そのままステップに入っていく。弦楽器中心のずっと同じ曲調だが飽きさせなかった。
陳虹伊(チェン・ホンイー、Hongyi CHEN)(中国) SP:56.81(11) FS:110.45(11) 合計:167.26(11)
「Dance for me Wallis」♪ 青緑。冒頭のルッツで2回転になったが、2アクセルに3トウをつけてすかさずリカバリー。その後は得意の両手上げジャンプを次々繰り出す。3ルッツ+オイラー+3サルコウ、3フリップ+2トウ、最後の2アクセルも大きな流れで。
スピンのポジションが印象的。ゆっくりと持っていく長いスパイラルのコレオに拍手、足首あたりをホールドするビールマンで締めくくった。
キス&クライではコーチと声をそろえて「中国加油、武漢加油」 速報よりかなり技術点が下がり、回転不足が、、、
キム・イェリム(韓国) SP:68.10(7) FS:134.66(4) 合計:202.76(6)
「ある愛の詩」♪ グレーがかったブルー。きれいにエッジに乗って、両手上げ3ルッツ+3トウ、2アクセル+3トウと決める。ジャンプの空中、着氷後の姿勢が美しい 細長い手足を伸ばすととてもきれい。後半3ルッツで傾いて単独になったが、3サルコウに2トウ+2ループをつけられた。
スパイラル中心のコレオ、明るい曲調のステップでは会場も手拍子。ほぼ完璧な演技と高得点に、地元の観客大喜び
アンバー・グレン(アメリカ) SP:65.39(9) FS:125.44(9) 合計:190.83(9)
「Gravity」♪ 暗めの赤紫。すぐ前に滑った選手とはまた違う、パワフルなスケーティングが魅力。3フリップ+3トウ、2アクセル+オイラー+3サルコウと好調。3ループには2トウをつける。きれいなレイバック・イナバウアーからスパイラルのコレオに拍手が沸いたが、直後の2アクセルで転倒 戻りながら「Why?」と自問自答していた
カレン・チェン(アメリカ) SP:67.28(8) FS:133.78(6) 合計:201.06(7)
「Slow Dancing in the Big City」♪ ブルー系。最初からシャープな動きで、3ルッツをきれいに決める。2アクセル+3トウも大きく、ターンからの3ループ、後半3ルッツ+オイラー+3サルコウも完璧。ジャンプはノーミス
代名詞の雄大なスパイラルで盛り上がり、速いビールマンでフィニッシュ。今季最高の演技に顔を覆って喜んだ
<G4>
イム・ウンス(韓国) SP:68.40(6) FS:132.19(7) 合計:200.59(8)
「サブリナ」♪ ベージュ系。滑らかに3ルッツ、ちょっとフェンスに近かったので無理せず2トウをつけ、3ループと順調だったが、2アクセル+3トウで転倒 しかし3フリップで立て直し、サルコウ予定をルッツに変える。3フリップ+2トウ+2ループも決めてきた。
指先まで気持ちを込めて、足をホールドする大きなスパイラルで歓声。イーグルから2アクセル、きれいなビールマンで締めくくった。
樋口新葉 SP:72.95(5) FS:134.51(5) 合計:207.46(4)
「ポエタ」♪ 紫に赤。3アクセルに挑戦、転倒したがそのファイトに大きな拍手 3ルッツ+3トウ、3ループ、3フリップ+2トウ+2ループとアクセルに比べたら簡単 サルコウが2回転になったのと、2アクセルの後にオーバーターンが入ったのがもったいなかった。
情熱迸るステップはまさにフラメンコ
坂本花織 SP:73.07(4) FS:129.72(8) 合計:202.79(5)
「マトリックス」♪ 黒。4トウに挑戦した転倒したけど。3フリップで乱れたが、すぐ3サルコウに3トウをつけて取り返す。ステップはちょっと元気がないような
2アクセルで幅が出過ぎたか、トウが1回転になったが、2トウはつけて一応3連続コンビに。膝曲げイーグル連続のコレオ頑張った。
ブレイディ・テネル SP:75.93(2) FS:147.04(3) 合計:222.97(3)
「ニュー・シネマ・パラダイス」♪ オフホワイトにストーン。最初の3ルッツの後にオーバーターンが入った以外、ジャンプに全く揺らぎがない 後半3ルッツ+3トウ、3フリップ+2トウ+2ループと、その技術の素晴らしさで曲を盛り上げる。
ボーカルに乗って長いスパイラル、イナバウアーと女性らしい表現のコレオ。コンビネーションスピンではシット姿勢から一気にキャッチフットのキャメル姿勢になるなど、見せどころたくさん。文句ない高得点でトップに立ち、表彰台確定
ユ・ヨン SP:73.55(3) FS:149.68(2) 合計:223.23(2)
「エビータ」♪ ブルー。韓国国旗が揺れる中に登場。高さと幅のある3アクセル、入った! 3ルッツ+3トウ、3ループと切れがある。ビールマンスピンも速い。
ラテン風曲調のステップは、そんなにラテンでもないが^^; 3ルッツ+オイラー+3サルコウ、2アクセル+3トウ、3フリップとどのジャンプも大きく力強かった。
スパイラル、レイバック・イナバウアーでコレオ、最後まで高い集中力で滑り切った。
終わって、脱力したように膝に手を置く。母国開催のプレッシャーがあったんだろう、、、よく頑張った 僅差ながらトップに立ち、会場全体が大喜び
紀平梨花 SP:81.18(1) FS:151.16(1) 合計:232.34(1)
「International Angel of Peace」♪ 灰緑にゴールドなど。挑戦するか?と言われた4サルコウは回避、3サルコウで。アクセルが1回転になって 見ているほうが焦るほど、本人は焦っていないのか、3ルッツをきっちり決める。
次のアクセルを3アクセル+片手上げ2トウにすると、もういつもの妖艶なステップに。3フリップ+3トウ+2ループ、3ルッツ+3トウを入れれば、後は余裕でスライディングを入れたコレオ。
3ループから即レイバックスピン、きれいなビールマン姿勢で締めくくり。
終わってみれば、やはり紀平は紀平だった
結果、紀平が2連覇を果たし、2位にユ・ヨン、3位にテネル。4位樋口、5位坂本と日本勢は頑張った。6位キム・イェリム、7位カレン・チェン、8位イム・ウンス、9位アンバー・グレンと上位は日韓米だった。
表彰式でマスコットのプレゼンターがキム・ヨナ
この後はペア・フリー。三浦璃来・木原龍一、頑張れ~~~
フィギュアスケート・四大陸選手権2020、男子ショートプログラム(ジャッジスコア)。
<G1>
ジョーダン・ドッズ(オーストラリア) SP:50.74(24)
「アディオス・ノニーノ」アストル・ピアソラ🎵 白フリルシャツに黒ジャケ。前編ピアノでタンゴ。3トウでオーバーターンしたが頑張って3トウをつける。3サルコウ、2アクセルとこらえた。ノーブルな雰囲気はある。
兄はアイスダンス代表のアンドリュー・ドッズ。
イ・ジュンヒョン(韓国) SP:72.74(14)
「Eternally」♪ グレーのベスト、赤タイ。スムーズな3アクセルが決まり、3ループはちょっとステップアウト。3フリップ+3トウがきれいに入る。
以前にも使ってたプログラムだけど、洗練されて感情豊かになっている。姿勢の良さは相変わらず、ステップで盛り上がった
クリストファー・カルーザ(フィリピン) SP:60.70(20)
「月の光」♪ 白シャツ。ゆったりと2アクセルから。3ループ+3ループに挑戦、惜しい転倒 高さのある3ルッツを決める。
しっかり氷をとらえるステップは音楽と融合して美しかった。
マイカ・カイ・リネッテ(タイ) SP:50.77(23)
「Ameksa:The Shepard」「Poeta En El Viento」♪ 黒に赤バンド。3アクセル、転倒。じっくりとステップ、流れの中で3ルッツを跳んだ。3フリップで乱れて手をついてしまい、コンビネーションにできず。
終わって挨拶は手を合わせる“ワイ”、そこはタイ代表。とりあえずビリは免れ、フリーに進む
ジェームス・ミン(オーストラリア) SP:59.71(21)
ベートーヴェン「月光ソナタ」♪ 黒のシースルー。ジュニア時代はよく見かけたが、ずいぶん大きくなった すごく慎重に入った3アクセル、ぎりぎりで立つ。3ルッツ+3トウはOK。3フリップで転倒
元気な弾けっぷりは昔のままに、洗練されて大人になってるかな。
<G2>
イ・シヒョン(韓国) SP:67.00(16)
白からグレー。3アクセルはステップアウト気味に耐える。美しい両手上げ3フリップ、後半3ルッツ+3トウも両手上げで鮮やか。じっくり時間をかけて見せたステップはレベル4が取れた。
トランジションに入れるイーグルが素敵。全体にスピード感もある中で丁寧に滑っていて、正統派な感じがいい
マイカ・タン(台湾) SP:45.91(25)
「Feeling Good」マイケル・ブーブレ🎵 ブルーのシャツ。3回転予定のアクセルは、すごく高さのある2アクセルに。体を締めきれれば3回転できたかも・・・。3フリップの着氷で少し沈み込んで2トウをつける。予定と変えたサルコウが2回転になったのが痛かった
さらにステップ途中で転倒、どうした 最後まで頑張ったが、、、。コーチはダグラス・ラザノ。
張鶴(ジャン・ハー、He ZHANG)(中国) SP:71.58(15)
「Don't Stop the Music」♪ 紫。4サルコウ、ステップアウトしたが立つ。3アクセル、びしっと決まった 3ルッツでオーバーターン、フェンスに寄り過ぎて2トウしかつけられなかったのが惜しい。
パワーとスピードが最後まで落ちず、モダンジャズ系の曲をスタイリッシュに演じた。
エドリアン・ポール・セレスティノ(フィリピン) SP:65.11(18)
「Black Magic Woman」カルロス・サンタナ♪ 黒Vネック。スピードに乗って3ルッツ+3トウ、続いて2アクセル。特に凝った工夫はないがクリーンに決まるのは気持ちいい。ループは着氷後に足を引くのが間に合わず、ついてしまった。
フライングスピンは、する人があまりいないフライングアップライトで。ややバランスを崩した。
エレキでラテンの曲は持ち味に合っている
ドノヴァン・カリージョ(メキシコ) SP:73.13(13)
「イン・ザ・ムード」グレン・ミラー♪ 白シャツ黒飾り。慎重な構えから3アクセル、きれいに入った 3ルッツ+3トウはあまり高さはないが、しっかり回っている。曲調が速くなって軽快にステップ、3フリップも決まると笑顔弾ける。最後はシットスピンからそのまま膝をついてフィニッシュ、大きくガッツポーズ。
前半はビッグバンドらしく、後半は今風のアレンジ。トップに立って嬉しそう
<G3>
ハリソン・ジョン-イェン・ウォン(香港) SP:56.98(22)
「Lay Me Down」サム・スミス♪ 黒に白と銀の模様。ターンから2アクセルを下り、3ルッツ+2トウは少しこらえながら着氷。3ループが入るとほっとした笑顔、スピンはややトラベリングしちゃった
曹志禕(ツァオ・チーイー、Chi-I TSAO)(台湾) SP:62.50(19)
「Je Suis Malade」♪ 薄いグレーのグラデーション。回転の速いツイズルから入る。3アクセルは大きくステップアウトして手をついた。3サルコウ+3トウはきちっと決める。終盤の3フリップ転倒が痛い
四大陸の常連なので、観客にも人気で拍手大きい。
閻涵(イエン・ハン、Han YAN)(中国) SP:82.32(11)
「A Thousand Years」♪ 白シャツ。空中を歩くかのような3アクセル、ちょっと着氷でバランスを崩しかけたが大きさは凄い。3フリップ+3トウ、3ルッツときれいに入る。
大きくエッジに乗りながら加速していくステップは、派手ではないがなかなか見事。好調を取り戻し、キス&クライで笑顔が見られて嬉しい
<追記>
フジテレビ地上波放送の表示で「ハン・ヤン」となっていたが、それはあくまで英語読み。中国語ではYANはイエンと発音する。Live配信で会場アナウンスも「ハン・イエン」だった。
「ハンヤン」が言いやすいのはわかるが、ハンヤンという発音を使うのは、井上(Inoue)をアイヌウ、伊達(Date)をデイト、鍵山(Kagiyama)をカジヤマと発音するのと同じようなことだ。
まずはテレビ局が「ハン・イエン」を採用してほしい!!!
ロマン・サドフスキー(カナダ) SP:65.87(17)
「Fly Me to the Moon」♪ 紺のシャツ。ゆったりと大きなストロークで滑り出していく。4回転予定のサルコウが2回転に 3アクセル転倒 3ルッツ+2トウはなんとか頑張った。
ピンと足が伸びたキャメルスピンの姿勢、ポジションチェンジがスムーズ。一歩がすーっと伸びていくスケーティングと、ムーディーなアレンジのボーカルが溶け合って、魅力的なプログラム。
鍵山優真 SP:91.61(5)
ドラマ「砂の器」より「ピアノ協奏曲・宿命」♪ ブルー系。足をポンポン叩きながら出ていった。ぐいぐいとスピードに乗り、4トウ滑らか 3アクセルも雄大に。キャメルスピンはポジションチェンジが素早く、回転の速さに拍手が沸く。
3ルッツ+3トウを丁寧に決めると、両手をきゅっと握って開いた。しっかりとエッジに乗りながら体を目いっぱい使っていくステップ、途中のストップもいいアクセント。フライングシットのジャンプ高い! 勢いそのままにフィニッシュで、大きく腕を突き上げた。
帯同している佐藤コーチ、もう泣きそう 得点を見て驚愕 そろってサムズアップ
正しい基礎技術の上に、全ての表現が載っている。彼の伸びしろは計り知れない
<G4>
ナム・ニュエン(カナダ) SP:85.24(9)
「ブルース・フォー・クルック」♪ 黒シャツ。切れのいい4サルコウ+3トウ 3アクセルも決まり、後半3フリップと安定。シットスピンの最後出るところで少しバランスを崩したが、曲によく乗ったステップで魅了した。
樋渡知樹(Tomoki HIWATASHI)(アメリカ) SP:88.09(8)
「Love Runs Out」♪ 黒赤金など。得意のポーズから一気にスピードに乗り、4トウを下りてパッと笑顔が出る。3アクセル、3ルッツ+3トウも問題なし。
イナバウアーからスピンに入ったり、クリムキンイーグルをつなぎに入れたり、ステップには大きなキックやバタフライ、バレエジャンプで会場を沸かせた
カムデン・プルキネン(アメリカ) SP:84.66(10)
「Caruso」ジョシュ・グローバン🎵 ワインカラー。4トウ、深く膝を曲げてこらえる。3アクセル着氷、3ルッツで詰まったが根性で3トウまで持っていった。
所作の美しい滑り、ステップで、全米でうまくいかなかった分を取り返した。充実の表情でフィニッシュ。振付はステファン・ランビエール、ジョシュア・ファリス。
ブレンダン・ケリー(オーストラリア) SP:76.70(12)
「Puttin' On the Ritz」「Mah-Na Mah-Na」♪ 紫にチェックやストライプなど。4トウで少しスピードが落ちて無理せず2トウをつける。4回転予定のサルコウは3回転に。3アクセルは軽くステップアウト。
腰を痛めたふりから平気だよ~ん、みたいなコミカルな振付 全体としてはまとまっていた。
友野一希 SP:88.22(7)
「Chroma-The Hardest Button to Button」♪ ピンクから紺、黒。きびきびとした振付から、4トウ+3トウを決める。4サルコウも入り、3アクセルも一瞬危ないかと思ったが高さがあって大丈夫。
キレキレの動きでステップ、途中の前衛的な振付でもアピール。フィリップ・ミルズの振付で輝いた。
90点に届かず、ちょっぴり悔しそう
<G5>
キーガン・メッシング(カナダ) SP:94.03(4)
「Perfect」エド・シーラン♪ 薄茶のシャツ。いつもの彼らしい、氷にしっかり足がついた大きな滑り。4トウ+3トウ、3アクセルと膝の柔らかさを見せる。滑りの一部のようにすっと3ルッツも跳んだ。
どこか素朴で武骨な雰囲気がまたいい。高速スピンは解説・本田武史さんのお墨付き。
チャ・ジュンファン(韓国) SP:90.37(6)
「Michelangelo 70」「La Muerte del Angel」♪ 黒レースに赤。タンゴらしい動きや視線を入れながら、4サルコウ、3ルッツ+3ループと鮮やか 3アクセルもしっかり入った。
スピンもきれいだし、ステップの中での音はめが上手くいって、どんどん盛り上がっていった。スピンではレイバック姿勢も見せた。
羽生結弦 SP:111.82(1)
ショパン「バラード1番」♪ 薄水色にゴールド。大きく息を吐いて、ぐるりと首を回して動き出す。片足にすっと乗って滑っていくだけでため息が出る。
イーグルからの4サルコウ、下りてイーグルに。滑らかな4トウ+3トウの確実さ。大きなフライング姿勢からキャメルスピン、ターンから3アクセルの余韻。
今日のシットスピンの腕の動きは激しく狂おしく、パンと腕を広げて入っていくステップは音と共に駆けてゆく。
何も考えずに体が動いている、その動きに見る者は浸ってゆく。それだけ。なんと幸せなことか。
プーさんの嵐に、羽生本人も懸命にお片付け ルール改正後の世界最高得点
ジェイソン・ブラウン(アメリカ) SP:94.71(3)
「I Can't Go On Without You」♪ 黒の革風半袖。滑りの中に溶け込んでいる3フリップ、3ルッツ+3トウの流れ。3アクセルはやや慎重だったが、うまくまとめた。
しなやかな身のこなし、つなぎの足さばき、惚れ惚れする。高得点に笑顔
金博洋(ジン・ボーヤン、Boyang JIN)(中国) SP:95.83(2)
「First Light」♪ 紫に赤。4ルッツで少し傾いたが上手く3トウをつける。単独4トウきっちり、3アクセルも詰まったがまとめてGOE減点にはならず。ステップでの表現がしっかりできて、後半加速していけるのはいい。
このまま北京まで、突っ走っていけるか。
結果、羽生が大差でトップに立ち、2位に金博洋、3位ブラウン。4位メッシング、5位鍵山、6位チャ・ジュンファンまでが90点以上でフリー最終グループとなった。
友野一希7位、樋渡知樹8位、ナム・ニュエン9位、プルキネン10位、閻涵11位。ここまでも80点越え、ミスが少なくレベルの高い大会になって、見応え十分
フリーは明後日、日曜日の11時30分から
フィギュアスケート・四大陸選手権が2月6日(木)から始まる。全米選手権も終わって各国の代表選手が出そろった。
放送はフジテレビが行っている。なんと今年の四大陸は、FODでLive配信するそうな
配信スケジュールはこちら。地上波放送と並べて見られるのはこちら。男女前半グループは無料配信で、ペアとアイスダンスは有料のFODプレミアムで見られる。
木曜と金曜は仕事があるから、アイスダンスRDとペアSPはLiveをじっくり見ることはできないが、合間に日本選手だけチラ見はできるかも。プレミアムなら見放題だから、テレビで女子や男子を見た後で、じっくりカップル競技を見ることもできるのかな
録画で残すのは、全種目・全滑走放送のJ SPORTSだけど、放送が始まるのが15日(土)。ちょっと待ち遠しいので、早く見られたら嬉しい
タブレットなら仕事帰りの電車でも見られる。なんかAmazonのアカウントでログインすると1か月無料お試しができるそうで、、、そういえば私はAmazonプライム会員だったような?
試してみようかな