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世界ジュニア2015男子フリー後半

2015年03月08日 06時06分00秒 | スポーツ

 体調がいまいちで、最初から見る体力がなかった^^; フジテレビ中継で観戦。(前半はあとでアーカイブ観戦の予定)
 フィギュアスケート・世界ジュニア選手権2015男子フリージャッジスコア)。

<G2より>
佐藤洸彬 SP:59.94(17) FS:116.72(14) 合計:176.66(15)
 久石譲「壬生義士伝」♪ 衣装を黒系のつなぎに変えてきた。赤や青のストーンで飾っている。冒頭にトリプルアクセルが入り、3回転フリップ+3回転トウループはセカンドが回転不足。太鼓の音に合わせたステップはなかなか見せる。後半3回転ルッツ+2回点トウループも決まった。ループが途中で開いたり、セカンド1回転になったりもあったが、最後まで堂々と滑れていたと思う。

<G3>
張鶴(He ZHANG)(中国) SP:67.49(11) FS:119.42(13) 合計:186.91(13)
 「アーティスト」♪ 白Yシャツにサスペンダー。いきなり4回転トウループ、残念ながら転倒。続く4回転サルコウは決まった ルッツ・ループ・サルコウは3-1-2に、後半のルッツが2回転になったのが、本人としては口惜しいところ。アクセルは相変わらずまだダブル。
 軽快な音をとりながら軽やかなステップは、今後の表現力の成長が楽しみ 

デニス・ヴァシリエフス(ラトビア) SP:69.95(8) FS:132.78(8) 合計:202.73(7)
 「Adagio for Tron」♪ 黒に白でペインティング。ジャンプの上がり方がスムーズで、すっと上がるのがきれい。後半に3回転ルッツ+2回転トウループ、サルコウ・ループ・サルコウの3-1-3などが決まり、膝を深く曲げたイーグルからのダブルアクセルで拍手。独特のポジションのシットスピンにまた拍手。
 自己ベストを大きく更新、200点を超えて大喜びする表情、愛らしい

ネイサン・チェン(アメリカ) SP:69.87(9) FS:143.98(4) 合計:213.85(4)
 ショパン「ピアノ協奏曲第1番」♪ ブルー。アメリカ応援団の大歓声。冒頭の4回転トウループで大きくステップアウト、次をトリプルアクセル予定から4回転トウループに変えて挑み、根性で2回転トウループをつけた。後半ルッツ・ループ・ループの3-2-2、3回転フリップ+3回転トウループも。アクセルは終盤にダブルで。
 「ジャンプとジャンプのつなぎがほとんどステップ、クロスで押すのではないのが凄い」と解説・鈴木明子さん。ひところの傑出した表現力が、今は少し隠れているような、、、左足かかとの痛みが早く治るといいな。

アンドリュー・トルガシェフ(アメリカ) SP:67.78(10) FS:133.96(6) 合計:201.74(10)
 「アランフエス協奏曲」♪ 白と黒。アメリカ勢が続く。4回転もトリプルアクセルもないが、流れがいい。音にうまくはまるように作った構成のジャンプを、一つ一つ丁寧に決めていく。ループの転倒が唯一のミス。「滑っている姿勢の体幹がしっかりしている」と解説・鈴木明子さん。
 エッジにのってしっかり一歩が伸びていて、今後が楽しみな13歳。

山本草太 SP:69.99(7) FS:145.46(3) 合計:215.45(3)
 「ローレライ」♪ ブルー系。「ガンバ!」の声に送られて登場。スピードにのって滑り出し、トリプルアクセル+2回転トウループが決まった 続くトリプルアクセルも ルッツ・トウ3-3、後半にダブルアクセル+1回転ループ+3回転サルコウ。単独ルッツでややこらえた以外、完璧。スピンも安定していた。ステップに入る前、カメラに向かってにこっ
 最後までスピードの落ちない、堂々たる演技。終わってガッツポーズも当然! 自己ベスト更新でトップに立つ。

ダニエル・サモヒン(イスラエル) SP:67.00(12) FS:135.39(5) 合計:202.39(8)
 映画「レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード」より♪ 黒のダブル。冒頭に4回転トウループ+3回転トウループが決まった 次の4回転トウループは転倒したがトリプルアクセルはなんとかこらえた。終盤に3回転サルコウ+2回転トウループ+2回転ループも。激しく動く情熱的なステップ、手拍子で盛り上ってフィニッシュ。

<G4>
金博洋(Boyang JIN)(中国) SP:72.85(5) FS:156.85(1) 合計:229.70(2)
 映画「ヒックとドラゴン2」より♪ 黒に金と銀のテープ。4回転サルコウ決まった 次の4回転トウループは手をついてコンビネーションにできなかったが、トリプルアクセルは大丈夫。後半4回転トウループに2回転トウループをつけ、ルッツ・トウ3-3、フリップ・ループ・サルコウの3-1-3、結果的にコンビネーション3つとも後半に跳んで、技術点は90点越え
 振付の細かいところは多少音に合ってないが、シーズン前半に比べればスピンも安定して、よく練習してきたのがわかった。シーズンベスト更新。

アレクサンデル・サマリン(ロシア) SP:70.61(6) FS:131.09(9) 合計:201.70(11)
 ビートルズ・メドレー♪ 紫にブルーのタイ。トリプルアクセル+1回転ループ+3回転サルコウを下り、もう1本のトリプルアクセルがきれいに入る。ボーカルに要素がうまくはまって、最後まで気持ちをこめて滑る。できることは全てやった!という顔。シーズンベスト更新。

キム・ジンソ(韓国) SP:74.43(4) FS:127.82(11) 合計:202.25(9)
 「Legends of the Fall」♪ 白からブルー。トリプルアクセル+2回転トウループから、今日も深く膝を曲げる柔らかな着氷。後半にもトリプルアクセルが決まったが、ループは跳び上がれず1回転に。全身をぴんと伸ばしたキャメルスピンなど、丁寧にこなしていた。
 終わってガッツポーズは、自分では満足かな。


アディアン・ピトキーエフ(ロシア) SP:76.94(2) FS:133.77(7) 合計:210.71(5)
 「サラバンド」♪ 黒に赤。冒頭の4回転トウループ転倒、トリプルアクセル+3回転トウループは決まる。2本目のアクセルがパンク、後半サルコウが2回転に。「いいジャンプと(タイミングが)合わないジャンプがちぐはぐに入っていた」と解説・鈴木明子さん。スピンのウィンドミルがもう少しきれいにできるといいのに、、、
 終わって頭を抱えた。昨年の銀メダリストだが、今日は残念。

宇野昌磨 SP:84.87(1) FS:147.67(2) 合計:232.54(1)
 「ドン・フアン・デ・マルコ」♪ 黒のVネック。競技が終わった日本の選手たちが観客席で声援を送る。ちょっと緊張してたのか、最初の4回転が3回転?(ダウングレード)。トリプルアクセルは単独もコンビネーションもきれいに入った(コンビのほうは回転不足^^;)。ダブルアクセル+1回転ループ+3回転フリップなど、ほかのジャンプは問題なし。
 ステップはさすがの流れ 振付を音にはめていくのが、いつもほどぴったりではなかったか 終盤のコンビネーションのセカンドは、3回転以上が3種類目で無効になるのを防ぐため、2回転におさえた。
 点数を見ると、ほっとした笑顔。演技構成点は他の追随を許さない76.34 

アレクサンデル・ペトロフ(ロシア) SP:75.28(3) FS:130.95(10) 合計:206.23(6)
 ヴィヴァルディ・メドレー♪ エレキアレンジにフィットする黒と銀。最初のトリプルアクセル+3回転アクセルがシャープに決まったが、次のトリプルアクセルで転倒。後半ルッツでも転倒、コンビネーションのセカンドが1回転など、本調子ではなかった。少し身体の動きが固い感じ
 表彰台のチャンスがあっただけに、口惜しそう。

 結果、宇野昌磨が羽生結弦以来の日本人男子優勝 2位金博洋、3位山本草太。日本勢が2人表彰台に昇るのは、男子では初 佐藤洸彬も健闘の15位。
 4位ネイサン・チェン、5位ピトキーエフ、6位ペトロフ。ヴァシリエフスが昨年より一つ順位を挙げて7位、8位サモヒン、9位キム・ジンソ、10位トルガシェフ、11位サマリン。実にここまでが200点超え
 ちなみに5年前、羽生結弦が優勝したときのスコアが216.10で、今大会では3位がやっと。2位宋楠の205.25は7位、3位アルトゥール・ガチンスキーの199.19は12位に相当する。ジュニア男子がそれだけレベルアップしているのだ。
 来季枠は、日本、ロシアが3。中国、ラトビアが2枠を守り、アメリカは3から2に。イスラエルと韓国が2枠をゲット、カナダが1枠に減った。

 世界ジュニア王者の称号を手に、宇野昌磨はシニアに上がっていく。どんな“大人”のスケーターになっていってくれるかな


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