Thank you for the music

好きな音楽のこと、あれこれ。その他諸々もあり。

張敬軒(ヒンズ・チョン)「笑忘書」(出身:中国 活動:中国/香港)

2006年10月25日 01時17分39秒 | CD紹介
 香港のCD屋で、どこでも一番前にずらっと並べられてた新発売のほやほや。山ほど買ってきた中から、真っ先に聴いた
 先行オンエアの「餘震」はゴスペルの雰囲気も入ったしっかりバラード。「老了十歳」は蘇徳華のアコギが美しい。それ以外の曲もR&Bあり、ボサノバ風あり、ポップロックあり、とバラエティに富んでいる。ボーカルの細かいところまで神経が行き届いているが、ほどよい遊び感覚があって気持ちよい。
 唯一の自作曲「笑忘書」は、「My Way」成長版という感じの詞(作詞:林若寧)で、デビューから今までの歩みを思い出させる。「病況」なんか聴くと、看病しに行ってあげたくなってしまう(目病み女に風邪引き男、ですね)
 倫永亮(アンソニー・ロン)作のデュエット曲「從何唱起」は、いかにも音楽を作る者同士の、エールの交換みたいな感じ。大ベテランと堂々と渡り合って頼もしい。Bonus Trackの「遇見神」はクリスチャンのヒンズらしい歌だが、押しつけがましくなくていい。
 自作曲にこだわらず、多くの作曲家・プロデューサーに鍛えられ、年齢も重ね(といってもまだ25歳だけど)、ヒンズのボーカルは花開きつつある。広州で昔からの仲間だけで作っていたら、この成長は見られなかっただろう。
 ヒンズとデビュー時期が近く、当時は“中国版周杰倫その1・その2”みたいに括られることが多かった胡彦斌(アンソン・フー)は、逆に全作業を自分で手がけ、元々持っていた音楽性を深める方向に進んでいる。彼も一時は香港でも活動したのだが、今は台湾版CDを出すのみだ。上海から北京に移って、大陸の音楽人として根をおろすアンソンと、香港の水に磨かれて新たな次元に飛び立とうとするヒンズ。この先の二人がどんな道をたどるのか、、、じっくり見ていこう。
 

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3 コメント

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Unknown (たいやん)
2006-10-25 05:47:12
いよいよ出たのですね。私が注文した

ものは、今頃海を渡っているのかな。

待ち遠しいです。

この間のランキングもうれしくて、一つ一つ聞きに行ってきました。香港の音楽業界が、もっと活性化するとうれしいです。ヒンのアルバムも起爆剤の一つになったらいいなー。
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どうもー^ω^ (TIN)
2006-10-25 10:35:33
どうも。ティンです。メッセージありがとうございますー^ω^



ヒンズはほかのシンガーソングライターと違って、

正規の音楽教育を受けなかったため自分で経験を重ねながらいろんな勉強をしていました。

彼もあるラジオ番組で自分は専業ではないっていったんですが…

歌手になったら音楽学校にいく時間がなくなるでしょう。

いろんなミュージシャンとの交流がヒンズにはきっといい勉強になります。

その成果はこのアルバムにも見られます。とくに歌の表現力…

先日できればつぎのアルバムは「My Way」のように一人バンドやってほしいって…

それはどうなるでしょう。楽しみにしています。
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どうもどうも (HO太)
2006-10-25 13:55:49
>たいやんさん
ご注文のCDはそろそろ成田に着いたかな?
ランキングのリンクを聴きに行って下さって、ありがとうございます。毎週がんばって書きますね。
香港の音楽業界は、昨年あたりから少しずつ活性化してきていると思います。ヒンズのアルバムがさらに加速してくれそうですね。

>TINさん
ヒンズが正規の音楽教育を受けていないって、意外ですね。とても独学とは思えないです。天性の素養があるから、いろいろなミュージシャンとの交流で多くのものを吸収できるんですね。
次は一人で、というのもまた今までと違うものを作ってくれそうですね!
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