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GPスケートカナダ2019女子FS

2019年10月27日 07時30分48秒 | スポーツ

 フィギュアスケート・グランプリシリーズ2019第2戦スケートカナダ女子フリージャッジスコア)。

<前半>
ヴェロニク・マレ(カナダ) SP:51.90(12) FS:95.89(12) 合計:147.79(12)
 「Flashlight」♪ 黒。前半に2つ転倒があり、サルコウが2回転になったが、単独3トウや2アクセルなどから立て直した。キス&クライでは終わってほっとしたような笑顔。

本田真凛 SP:59.20(10) FS:120.06(6) 合計:179.26(6)
 「ラ・ラ・ランド」♪ ブルー。右足のサポーターが少し痛々しい。しかしそれがよかったのか、今日はかなり安定していた。予定とは少し構成を変えてルッツはなし。3フリップ、3フリップ+2トウで始める。スローパートで丁寧にステップを見せたあと、しっかり3ループが決まったのがいい。2アクセル+オイラー+2サルコウ、終盤3トウ+2トウも入れた。
 彼女らしい柔らかな着氷、愛らしい表現がぴたりとはまり、高い評価になった。最後のキャメルからレイバックのコンビネーションスピンが無効になったのは、キャメルが2回転に満たない→2回転以上の基本姿勢が1つ(アップライト)のみと判断されたのかな 単独姿勢ないしはフライングエントランスのスピンをしなければならなかったからだそうだ。詳しくはこちら

アリシア・ピノールト(カナダ) SP:57.59(11) FS:103.78(10) 合計:161.37(11)
 「Woman」♪ 赤紫。3ルッツから入り、2アクセル+3トウはオーバーターンしたがまとめる。3ループ+両手上げ2トウ、後半2アクセル+オイラー+2サルコウなども。同じメロディを繰り返しながらだんだん盛り上げていく曲だが、やや単調に感じた。大きなミスなく滑り切って充実の表情。

アレクシア・パガニーニ(スイス) SP:60.68(9) FS:105.52(9) 合計:166.20(9)
 「Jealousy Tango」♪ 黒。冒頭の3ルッツで転倒したが、すぐ3ルッツ+3トウに挑んで下りる強気。サルコウは少し乱れる。あっさりめのコレオの後、きれいに2アクセルを決めてうまく曲に乗った。ループはこらえ、3トウ+2トウを下りる。
 レイバックでレベル3どまり、あまり体が柔らかくないのかな。

セラフィマ・サハノヴィッチ(ロシア) SP:62.63(7) FS:113.34(8) 合計:175.97(8)
 「シェルブールの雨傘」♪ 紫、白襟。得意の両手上げ3フリップ+3トウを下り、両手上げ3ルッツも決まる。アクセルが1本シングルになり、サルコウで手をついたが、後半両手上げ3フリップ+片手上げ2トウ+片手上げ2トウを決めてきた。
 両手上げで跳んでも着氷で前傾姿勢になると、ちょっと残念に見えてしまう 回転の速いレイバックスピンのヘアカッター姿勢で最後盛り上がった。

キム・イェリム(韓国) SP:61.23(8) FS:115.70(7) 合計:176.93(7)
 「ある愛の詩」♪ ブルーグレー。SPの「ブラック・スワン」より、こういう曲のほうが似合う。両手上げ3ルッツはややこらえ、2アクセル+3トウはきれいにはまる。両手上げ3フリップで転倒してフェンスにぶつかったが、後半3ルッツ+2トウ+2ループなどを決めて調子を上げた。フィニッシュはスピン2連発で。

<後半>
ガブリエル・デールマン(カナダ) SP:63.94(5) FS:100.40(11) 合計:164.34(10)
 「It's All Coming Back to Me Now」セリーヌ・ディオン♪ グレー、裾にピンク。天に向かって小さく投げキスして位置につく。大きな3トウ+3トウ、軽くステップアウト。3ルッツしっかり決まり、3ループこらえる。フリップとサルコウで転倒、ステップの途中でも転倒してしまったが、後半3ルッツ+2トウを決め、最後まで諦めずに懸命に滑った。力強いボーカルを味方に、今後の復活を期待したい。

エフゲニア・メドヴェージェワ(ロシア) SP:62.89(6) FS:146.73(3) 合計:209.62(5)
 「サユリ」♪ 黒に花を散らしたキモノ風。片手上げ3ルッツ、3サルコウ+3ループが鮮やかに決まって波に乗る。片手上げ3フリップ、2アクセル+3トウ+2トウなどノーミス。ステップでの体の切れもよく、今日は自信に満ちた演技

ブレイディ・テネル(アメリカ) SP:72.92(4) FS:138.39(5) 合計:211.31(4)
 「ニュー・シネマ・パラダイス」♪ ラベンダー。爽快な3ルッツ+3トウを決め、イーグルから2アクセルはトランジションまで丁寧に。後半3ルッツ+3トウ(回転不足)も入り、3フリップで乱れても3ループに2トウをつけてちゃんとリカバリー。
 各エレメンツが正確できっちりしているのが好感。表現も豊かになってきて、プログラムの起承転結がわかりやすいのもいい。

ユ・ヨン(韓国) SP:78.22(2) FS:139.27(4) 合計:217.49(3)
 「エビータ」♪ ブルー。3アクセルは転倒してフェンスにぶつかってしまった でも3ルッツ+3トウを決め、もうミスはなし。イーグルから3ループ、3ルッツ+オイラー+3サルコウ、後半2アクセル+3トウも大きなジャンプ。
 きれいなイナバウアーも見せて盛り上がったが、曲の終わり方がちょっと唐突な感じがするのは私だけ トップに立ってメダル確定

アレクサンドラ・トゥルソワ(ロシア) SP:74.40(3) FS:166.62(1) 合計:241.02(1)
 「ゲーム・オブ・スローンズ」♪ ブルー。両膝をついた姿勢から立ち上がってスタート。4サルコウは転倒したが、4ルッツが決まるともうジャンプの嵐 4トウ+3トウ、後半4トウ+オイラー+3サルコウ、、、両手上げ3ルッツ+3ループ、、、
 ステップが始まるまで、ほとんど音楽を聞いてないことに気づいた。ジャンプに気を取られて、表現は目に入ってこなかったような
 技術点で100点越え、女子であるとは

紀平梨花 SP:81.35(1) FS:148.98(2) 合計:230.33(2)
 「International Angel of Peace」♪ ターコイズブルー。最初の3アクセルはステップアウトしたが、2本目はしっかり2トウもつけて決めた 両手上げ3フリップ、柔らかに3サルコウ。パーカッションに乗ってエキゾチックなムードを出すステップ。
 後半両手上げ3フリップ+3トウ、2アクセル+2トウ+2ループ、隙がない。イナバウアーからジャンプ、スパイラルと表情豊かなコレオから、両手上げ3ループを決めて美しいビールマンで締めくくった。
 シーズンベスト更新。

 結果、優勝は世界最高得点を記録したトゥルソワ、2位紀平、3位GP初出場のユ・ヨン。4位テネル、5位メドヴェージェワ。本田真凛が6位に順位を上げた。
 表彰式、ユ・ヨンはYoung YOUという綴りなので「ヤング・ユー」みたいな発音になってしまい(漢字では劉永らしい)
 トゥルソワは小さく見えるが、実は紀平と並ぶとわずかに紀平より背が高い。まだ背が伸びるかもしれないが、体操選手のような節制を続けたらこのままの体型を保って、ジャンプもばりばり跳び続けるかも
 このあとはペアそして男子


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