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扈佳榮(アレックス・ウー)/王凱駿(キース・ウォン)「優秀男聲」(香港)

2009年02月12日 14時20分44秒 | CD紹介

 セットでお買い得?!な「優秀男聲」。1枚ずつのCDをくっつけてパックしてあるのかと思ったら、こうなってました。。。
 
  扈佳榮の側の表紙「ALEX WU THE NEW MAN」
  王凱駿の側の表紙「Who Knows Keith」
 下のほうは帯で留められている。厚紙2枚張り合わせて3つ折にした構造。
  扈佳榮の側から開いたところ。右側が王凱駿の側の表紙になる。
 真ん中のリボンをかけた箱の写真が、歌詞カード。開くと・・・
   こんな感じ。
  王凱駿の側から開いたところ。右側が扈佳榮の側の表紙。
 真ん中の黄緑色の人物の写真が歌詞カード。開くと・・・
   こんな感じ。
 こういうパッケージ、普通に1枚ずつプラスチックケースで作るより安上がりなんだろうか、、、?(あとでDVDなどのおまけを付けて、1枚ずつ売り出す予定はある?)

 おっと、中身も紹介せねば(笑)まずは扈佳榮(アレックス・ウー)「THE NEW MAN」から。
 いきなり「ゆっまんゆっそんさーむ」とよく知ってるフレーズが、、、98年の大ヒット曲、蘇永康(ウィリアム・ソー)の「越吻越傷心」のサビ。カバー?と思いきや、サビのフレーズだけいただいて新しいメロディをつけた新曲「越問越傷心」なのだ。作曲はシンガーソングライターとして最近活躍が目立つKenix Cheang。面白い手を考えついたものだ(あまり何度も使えないけど^^;)。Joey TangやPatrick Luiなど“オリジナル”のライブバンドメンバーが参加しているのも一興。
 MVの白い犬が可愛い「個體戸」や「男人的故事」、K-popカバーの「4號影院」のようなフォーク調の曲は、クリアな声の天性の甘さを引き立てる。一方チャールストン風、ラップも入って今風な「我没有錢」(これもK-popカバー)もさくっとこなして芸達者。一昔前なら草[虫孟](グラスホッパー)が歌いそうなダンスチューン「WHAT'S UP」もいける。アップテンポの曲としては丁寧に歌いすぎかもしれないが^^;
 声質の線は細いが、フレーズのまとまりをしっかり一息で歌えるので弱々しい感じはない。軽くファルセットになるくらいの音域が得意なようだ。アメリカ育ちのわりには広東語の発音の切れはよく、-nと-ng、短母音と長母音の区別がわかりやすい。
 スタッフは最近活躍し始めた若手が中心。曲調が珍しいわけではないが、新鮮な印象はある。

 続いて王凱駿(キース・ウォン)「Who Knows Keith」。こちらは自作曲「天知道」を含めてフォークロックが中心。バンド系の音に合う声だ。「大儍」や「天知道remix」のようなアコースティック系バラードも丁寧に聴かせる。
 スタッフはけっこう大物がそろっていて、ギターにJoey TangやDanny Leung、ベースに何俊傑や細威、コーラスに音楽評論家としても活躍する柳重言や、自身も歌手だったUku Pangなど。ピアノにRubberBandの藝琛、作曲に徐繼宗、プロデューサーには劉志遠の名前もある。
 しかし、ちょっと気になることが・・・。7トラックのうち4トラックは、かなり前の録音と思われるのだ。「天知道」は2006年10月7日の香港電台「中文歌曲龍虎榜」で18位に入っている。「紅雨」「縁崖」は2007年7月と9月にYouTubeにUPされ、「兵捉賊」にいたっては2005年12月21日のTVB「勁歌金曲」で、「下週挑戰歌」(来週のチャレンジソング)に入れられている。。。
 新たに録音し直しているかもしれないが(remixは新録音だと思うが)、2004年に新秀歌唱大賽で優勝して契約後、この曲数しか録音に至ってないということは、、、上層部はこの人の売り出し方に迷いがあったのかな?という感じがする。

 両方を聴いてからデュエット曲「拉鋸戰」(扈佳榮のアルバムに収録)をあらためて聴くと、、、ちょっと王凱駿が損してるかも。K-popカバーのメロディラインは扈佳榮の声の甘さや伸びのよさを目立たせてしまう。王凱駿も負けずに柔らかさを出そうとしていて、この組み合わせは彼の新しい側面を引き出そうという意図もあるんだろうが、比べると下手に聴こえてしまうような 王凱駿のアルバムに収録しなくて正解だった?!
 ともかく、アルバムリリースという形で完全なデビューを果たした二人。大スターを抱える大所帯EEGの中で、自分のペースがつかめるか。扈佳榮はいろいろできそうなだけに器用貧乏になるおそれも^^; でも、プロデューサーだったらあれこれやらせてみたくなりそう♪ 王凱駿は逆にワンパターンになりがちかもしれないが、手作り感のあるサウンドをスタイルにしていく? どちらもあせらずに頑張ってほしい

  


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