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すごいブログ

2009年02月17日 03時13分11秒 | スポーツ

 昨夜たまたま見つけ、今日一日はまって読んでしまった・・・
 http://plaza.rakuten.co.jp/mizumizu4329/
 旅行やグルメ関連の記事が中心のブログらしいが、私がはまってしまったのはフィギュアスケートについて。
 http://plaza.rakuten.co.jp/mizumizu4329/diary/?ctgy=24
 まだ全部読みきれてないけど、あまりに詳しく的を射た分析に驚く。そして、この競技と選手に対する深い愛情がひしひしと伝わってくる。
 報道されないことに対してのこの方の推測は、必ずしも正しいかどうかはわからない。しかし、ある分野を長年見続け、起こったことを分析していくと、推測できることがあるのは確かだ。
 繰り返し書かれる内容の中で、以下の点は私も大きく賛同する。
・選手をタイトなスケジュールで疲労させている。疲労がたまると怪我につながる。だから本来練習に専念すべき4月に国別対抗戦をやることに反対。
 私も国別対抗戦の話を聞いたとき、アイディアとしては面白いが、3月の世界選手権のあとにやるのは厳しいのでは?と思った。シングルに偏っている強化をペアやアイスダンスにもっと向けるという意味では意義もあるかと考えたが、選手の体を考えたらやはり4月は問題だ。
 mizumizuさんたちは反対の署名を集めて日本スケート連盟に送ったそうだ(こちら)。
・ジャンプの回転不足に対する採点(ダウングレード)が今季特に厳しくなったが、日本選手陣営の対応が十分でない。
 3回転を跳んで回転不足判定だと、2回転の失敗とみなされる。2回転の基礎点からさらに減点されるので、場合によってはマイナスになることも。毎回回転不足と判定されるジャンプは回避して、得点が見込めるジャンプに変える判断も必要ということだ。
・メディアは4回転やトリプルアクセルなどの大技ばかり取り上げて煽るべきではないし、ファンもそればかりに注目するべきではない。
 大技に挑戦すると、体力も集中力もそこに取られ、ほかのジャンプや要素が十分こなせなくて結局点が下がることが多い。しかし今の採点方式では、ジャンプだけでなくスピンもステップも、すべての要素で点を積み上げていくほうが確実に勝てる(それが主旨の採点法)。挑戦すること(だけ)に意義があるのか?! また、大技を練習し続けることで疲労がたまり、怪我につながるおそれもある。

 怪我で実力を発揮しきれないまま引退に追い込まれた選手たちを惜しむ気持ちと、現役の選手たちがそうならないようにと切に願う気持ち。そして、スポーツとして選手たちの素晴らしい演技を見たいという気持ち。まさにファンの願い。

 それにしても、昔の順位点方式はジャッジの主観が強く反映されて不公平だと思ってたが、新方式でも、回転不足判定や、wrong edge(ジャンプの踏み切りで、エッジの外側・内側のどちらに乗って踏み切るかの区別。フリップはインサイド、ルッツはアウトサイド。正しいサイドで踏み切ってないと判断されると減点)が、試合によって厳しかったり甘かったり。選手としてはやってみないとどう評価されるかわからなくて困る。
 構成点(Program Components)も、項目別になったわりには、同じ構成で演技をしても試合によって点が出たり出なかったりしているらしく、、、。今まであまり気をつけて見ていなかったが、このあたりは審判の主観、昔は珍しくなかった(今も?!)自国選手贔屓に左右される部分かもしれない。
 演技・表現系の種目は、常に採点との戦いだ。つれあいは昔、「人間が人間に点をつける競技は嫌いだ」といって、体操だのシンクロナイズドスイミングだのフィギュアスケートだのをテレビで見ようとしなかった(最近はちらちら見ているが)。
 技術難度、構成のバランス、演技の出来、そのすべてがしっかりと反映され、見た人全てが納得できる点数が出る採点システムはできないものか

 3月の世界選手権。日本選手のみんながベストコンディションで臨み、いい演技で上位に入れますように

<追記>
 大きく賛同する重要な点を忘れてた。
・回転不足の減点は、ダウングレードしてさらに減点ではなく、GOE(Grade Of Execution、出来ばえ)での減点だけにとどめるべき。
 3回転に少し足りなかったのが2回転の失敗とみなされるのはおかしい。3回転の失敗とみなすべきだ。
・4回転が失敗したときの減点幅を大きくして、4回転への無理な挑戦を抑制しようとしているが、そもそも4回転は怪我につながりやすい危険な技なのだから、いっそ禁止すればよい。
 完全に禁止も難しいかもしれないが、回数制限はかけてもいいと私も思う。SP、フリーを通じて1回のみとか?


コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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ホントにすごい (デビット リー)
2009-02-17 13:11:15
 早速お邪魔して読んでみました。試験前に頭に詰め込みきれない学生の気分です。詳しい~と言うか難しい~と言うか、「高等!」私なりに解釈して「すごーい」と思いました。選手の個々の特性、戦略、ジャッジのこと・・・とにかくすごいなあと。細かい採点基準などや点数操作についてはわかりませんが、回転不足については、4回転の失敗は3回転よりは点が出ないとおかしいなとは思いますよね。3Aだって2Aより難しいんだから。その上で、フィギュアは記録を作るスポーツではないから、各選手の個性を生かした素晴らしいプログラムが見たいです。でもやっぱり勝ち負けも気になりますね・・・
 それから、選手のためにも大会の日程などは再考されるべきと考えます。以前バレーボールに関しても言われていたんですよね。選手のコンディションを優先してほしいです。私も4月の国別対抗はどうかと思います。
 いつもHO太さんのところに来ると、心と脳みそが揺さぶられます。ではまた。
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でしょ? (HO太)
2009-02-17 14:10:51
一度に読もうとすると大変ですよね^^;
もしシーズン初めからこのブログを読んでたら、これまでの大会の見方も全然違っただろうと思います。

大会日程の問題は、スポーツ選手のタレント化が深くかかわってますよね。
試合に客が呼べるようになって、スポーツが持ち出しから儲かるものになってきたおかげで、競技人口が増えたり普及が進んだりもしているけれど、一方で一部の選手に過重な負担を強いている・・・
ファンはどんな応援をしていくのがいいのか、考えていかないといけないですね。
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