Thank you for the music

好きな音楽のこと、あれこれ。その他諸々もあり。

世界選手権2016男子SP

2016年03月31日 12時51分51秒 | スポーツ

 フィギュアスケート・世界選手権2016男子ショートプログラムジャッジスコア)。

<G1>
1 イワン・パヴロフ(ウクライナ) SP:65.20(24)
 「Pardon」♪ シルバーのシャツ。トリプルアクセルをクリーンに下りた! 足換えキャメルスピンで逆回転も。ルッツ・トウ3-3で惜しい転倒、でも3回転フリップは決めた。
 前に見たときよりも、全体の安定感はよくなっている感じ。


2 ミハイル・コリャダ(ロシア) SP:89.66(6)
 「Nightingale Tango」「John Gray」♪ お馴染みの緑のチェック。トウループ4-3、ちょっとこらえたけど下りた。トリプルアクセル鮮やか。ひょうきんな振付から3回転ルッツを下りてにっこり。回転の速いスピンは最後にビールマンで喝采
 Live Streaming解説のタラソワ女史が「ハラショー」と喜ぶ。自己ベスト大幅更新。


3 デニス・マルガリク(アルゼンチン) SP:52.31(29)
 「お嬢さんとならず者」「タンゴ」ショスタコービッチ♪ カラフルなスカーフとグレーのシャツ。トリプルアクセル転倒、ルッツ・トウ3-3はちょっとこらえた。3回転フリップは両足? 勇ましい曲調で全身をエネルギッシュに使ってステップを踏んだ。
 回転不足などが響いた感じ・・・

4 フランツ・シュトロイベル(ドイツ) SP:57.19(28)
 「Samba Pa Ti」「Oye Como Va」「Soul Sacrifice」サンタナ♪ 黒ジャケにタイ、手袋。4回転トウループ転倒、トリプルアクセル転倒。長身をぴんと伸ばしたキャメル姿勢はきれい。ループ・トウ3-2は間にターンが入ったが着氷して拍手をもらった。

5 グラント・ホクスタイン(アメリカ) SP:74.81(16)
 「Due Tramonti」♪ グレー。地元の大歓声の中に登場。4回転トウループ転倒、トリプルアクセルはこらえたが着氷。リンクいっぱいに使うイーグルは雄大で美しい ルッツ・トウは3-2になった。
 しっとりした曲を心込めて滑っていた。得点を見てほっとした笑顔。


6 スラヴィク・ハイラペティアン(アルメニア) SP:49.36(30)
 「ゴッドファーザー」♪ 白に黒のベスト風。胸に十字をきってから位置につく。トリプルアクセルは回転不足で手をついてしまった。3回転ルッツはきれいに決まる。サルコウ・トウ3-3はちょっとぎりぎり^^;
 はじめから終わりまで、なんとなく同じ調子。めりはりがあるといいのかな。

<G2>
7 ヨリク・ヘンドリクス(ベルギー) SP:77.72(14)
 「You Raise Me Up」ジョシュ・グローバン♪ 黒、袖に羽。トリプルアクセルを決め、フリップ・トウ3-3もクリーン。終盤の3回転ループはステップの一部のようにするっと跳んだ。曲のサビにのって気持ちよくステップ、スピンの回転をすーっと止めてフィニッシュ。
 全体にきれいなプログラム。


8 イ・ジュンヒョン(韓国) SP:70.05(18)
 「エクソジェネシス交響曲第3部」♪ 金髪にグレーのシャツで登場。静止からすっと振り向いて滑り出し、イーグルからトリプルアクセル フリップ・トウ3-3は軽くステップアウト、3回転ループはきれいに決まる。
 シットスピンで手の位置を工夫したり、音の緩急に合わせた丁寧な動きなど、昨年より成熟が感じられた。ISU自己ベストは更新。

9 フィリップ・ハリス(イギリス) SP:68.53(21)
 「Le Desir」♪ 白いシャツにストーン。ピアノのシンプルな曲で、トリプルアクセルを決める。ルッツはステップアウトしたが、フリップ・トウは頑張って3-3に、片手をついてこらえた。
 ピアノの音を拾いながら、細かい動きやゆったりした動きを組み合わせて表現。最後は音の余韻の中でスピン。
 できることはやりきった、という顔。得点を見て「まあまあ?」という顔。シーズンベスト。


10 ハヴィエル・ラヤ(スペイン) SP:65.06(25)
 「A Fifth of Beethoven」「Disco Inferno」♪ ワインカラー。ヒップホップの「運命」でさっそく手拍子、そのままトリプルアクセル! フリップ・トウ3-3は転倒。ルッツも転倒になってしまった。
 端正なイケメンがわりとオーソドックスな滑りでディスコのステップ、けっこう観客うけがいい。バレエジャンプからすぐスピンに入るなども面白い。2コケだけどシーズンベスト。


11 ジュリアン・ジージエ・イー(マレーシア) SP:67.60(22)
 「I Put a Spell On You」♪ マレーシアから初出場、白シャツで。ちょっとこらえたがトリプルアクセル下りる。フリップ・トウ3-3も頑張ると拍手。キャッチフットの姿勢を工夫したキャメルスピン、ルッツが決まって気持ちよくステップに入っていった。一瞬クリムキンイーグルやジャンプキックも見せて、持てる力は出し切れた。
 終わって天を仰いでほっとした顔。マレーシア選手の、最初の一歩をちゃんと踏み出せた 得点には観客が「もっとあげて~」とブーイング。本人はシーズンベストに笑顔。


12 デニス・ヴァシリエフス(ラトビア) SP:81.07(10)
 「Puttin' On the Ritz」♪ 白シャツに黒ベスト。ジュニアでは実績のある選手だが、今季初めてシニアのヨーロッパ選手権、世界選手権に駒を進めてきた。
 最初からノリノリでスピードにのっていく。トリプルアクセルを軽々と決め、ルッツ・トウ3-3を余裕で下りるとドヤ顔 指を鳴らしながらキャメルスピン、だるまみたいな姿勢になるシットスピンでも沸かせる。パーカッションでステップは、観客も手拍子で盛り上がる。
 フリップの着氷は少し傾いたけど、大きなミスにはならず、勢いの止まらないプログラムにスタンディングオーベーション 初めての80点越えにコーチのウルマノフ氏と抱き合って喜んだ。


<G3>
13 ブレンダン・ケリー(オーストラリア) SP:71.04(17)
 「Blue Drag」「Boilemaker Jazz Band」♪ 赤シャツに黒ジャケ風。4回転トウループは片手をついたが、トリプルアクセルはばっちり。ルッツ・トウ3-3を膝を柔らかく使って着氷。伸び伸びと楽しげなステップ、スピンはちょっとトラベリングしちゃったかな^^;
 今季一番の出来に嬉しそう。自己ベスト更新。


14 シャフィク・ベセギエ(フランス) SP:69.23(20)
 「Una mattina」「Black Mozart Intro」♪ フランスからただ一人出場。グレーに白で模様のシャツ。軸の細いトウ・トウ4-3下りた あんまり流れなかったけど^^; トリプルアクセルもシャープ。ただルッツが2回転途中で開いてしまったような
 なんとかフリー進出を確保してほっとした顔。


15 イヴァン・リギニ(イタリア) SP:81.17(9)
 「You Raise Me Up」ジョシュ・グローバン♪ 黒、左半分がレース。ノリノリ系の曲が得意な選手だけど、このプログラムはしっとりした曲で。トリプルアクセルを決め、両手上げ3回転フリップ、ルッツ(両手上げ)・トウ3-3と順調に決めると、思わずドヤ顔でガッツポーズ
 サビでは力強くドラマチックにステップ、アメリカの観客にアピール。終わって吼えた


16 アレクセイ・ビチェンコ(イスラエル) SP:69.86(19)
 「All Alone」♪ 黒ジャケット。直前の盛り上がりが静まりきらない、ちょっと出づらそうな感じで滑り出す。トリプルアクセルをややこらえながら着氷、4回転トウループ転倒。フリップ・トウ3-3もなんとか
 細かく動くステップの振付が、あんまり曲と合ってない気がした。ヨーロッパ選手権2位の実力が、今日は出し切れなかった。

17 マイケル・クリスチャン・マルティネス(フィリピン) SP:66.98(23)
 「エグモント序曲」ベートーヴェン♪ 白いフリルシャツ。オーケストラの曲に負けないしっかりした動き。3回転ルッツで片手をついて、セカンドは2回転トウループに。トリプルアクセルは余裕をもって決めた。3回転ループはちょっとオーバーターンっぽくなってしまった。
 ステップの中での上半身や腕の使い方、緩急がとても大人っぽくなったと思う。レイバックイナバウアーを自然にやってたり、ビールマンスピンで8回転したり、柔軟性は彼の魅力

18 閻涵(Han YAN)(中国) SP:62.56(26)
 「Sing Sing Sing」♪ 小さく襟を折った白シャツで、「加油!」の声に送られて登場。4回転トウループをきれいに回った!と思ったらつるっと滑って転倒 トリプルアクセルはステップアウト、ルッツが1回転に
 キャメルからの変形が面白いスピン、頭をはたいたり足をくねくねしたりの軽妙な振付、ステップの中の動きなどは本当に面白くて、観客にも大うけ。しかし、、、
 1回転になったルッツに、根性で2回転か3回転のトウループでもつけられたら、まだなんとかなったか

<G4>
19 ミハル・ブレジナ(チェコ) SP:79.29(11)
 「今宵の君は」♪ タキシードにほどいたボウタイ。コーチのほか、オンドレイ・ホタレックに送り出されて登場。小粋なミュージカルナンバーのように洒脱な動きから、トリプルアクセルを少しこらえて着氷。4回転サルコウはまた転倒 フリップ・トウ3-3は間にターンが入ったが大丈夫。
 キレのいいジャンプなどを織り込んだステップがカッコいいだけに、惜しい。

20 ミーシャ・ジー(ウズベキスタン) SP:77.43(15)
 「ピアノ協奏曲ハ短調」♪ ブルー系。引き締まった顔で滑り出す。トリプルアクセル、ルッツ・トウ3-3、3回転フリップと丁寧に決める。磨きをかけてきたことがよくわかるスケーティング、オーソドックスなバレエ的な動きで、これまでの彼にはあまりなかった正統派のプログラム。
 足換えキャメルスピンで逆回転、からだ全体を柔らかく使って、激しすぎず抑制的なステップが、かえって魅力的。

21 ナム・ニュウエン(カナダ) SP:61.61(27)
 「キリング・フィールド」♪ 白シャツにベスト。リーアム・フィーラスの辞退で出場することになり、カナダ3枠獲得の期待がかかる。4回転転倒、アクセルがシングルに ルッツ・トウ3-3を決めると励ましの拍手が起こる。
 しかし、、、この状況はヤバい、、、

22 アダム・リッポン(アメリカ) SP:85.72(7)
 「Who Wants to Live Forever」クイーン♪ 観客が待ちわびた、全米チャンピオンの登場。透ける生地にストーンが光る。フリップ・トウ3-3、トリプルアクセルをクリーンに決め、上半身をしなやかに使いながらエレキに合わせるステップ。後半に美しい3回転“リッポン”ルッツを決めると、魅力的なレイバック姿勢を織り込んだスピンから、跪いてパン!と片手を差し上げてフィニッシュ。
 大歓声に包まれ、自己ベスト更新に笑顔。


23 金博洋(Boyang JIN)(中国) SP:89.86(5)
 「タンゴ・アモーレ」♪ 赤系のVネック。今日も4回転ルッツ、下りた ターンが入ったが3回転トウループにつなげる。トリプルアクセルは何の心配もない。後半4回転トウループもぎりぎりっぽいが着氷。
 コンビネーションジャンプの中のキャメルは危なっかしいが^^; タンゴらしい動きをいろいろ研究してきたかな。

24 マックス・アーロン(アメリカ) SP:81.28(8)
 「トゥーランドット」より「誰も寝てはならぬ」プッチーニ、歌唱:ルチアーノ・パヴァロッティ♪ 白のカットソー。ひところのスピードびゅんびゅんの滑りではなく、きちんとエッジに乗りながら体を使って表現していく。
 4回転サルコウ片手つき、トリプルアクセルは見事。ルッツ・トウ3-3は少しこらえたかもしれないが大丈夫そう。
 期待したほどの得点ではないが、悪くはない、くらいの納得した顔で手を振る。

<G5>
25 宇野昌磨 SP:90.74(4)
 「Legends」♪ 黒に黒く光るストーン。しっかり音を聴きながら、ぐっと氷を押して滑っていく。4回転トウループ、決まった イーグルからトリプルアクセル、観客席に跳びこみそうな勢い(この会場は縦が26mと短いので^^;) フリップでややバランスを崩し、なんとか2回転トウループをつける。
 ビートを刻みながら、他の選手がやりそうでやらない、独特の動きがあるステップは、アメリカの観客もわくわくさせる。スピンもきっちりと回って締めた。
 3-3が入らなかったけど、90点を超えて金博洋をちょっとだけリード。

26 ハヴィエル・フェルナンデス(スペイン) SP:98.52(2)
 「マラゲーニャ」ギター:パコ・デ・ルシア、歌唱:プラシドミンゴ♪ 今日も髭をたくわえて、深紅のシャツに黒ベストで。最初のポーズから彼の世界 トウ・トウで4-3、入った 4回転サルコウは転倒。トリプルアクセルは下りてそのまま踊りに。
 ドミンゴの声と呼応するように盛り上がるスピン、クライマックスへ一気に駆け上がっていくステップ。
 今日は100点に届かなかったけど、笑顔のキス&クライ。

27 デニス・テン(カザフスタン) SP:78.55(12)
 「ミサ・タンゴ」♪ 白ブラウス、ハイウェストの黒パンツ。荘厳な曲で美しいスケーティングで滑り出す。4回転トウループでステップアウト、片手をついた。スピードを抑えたところから、すっとトリプルアクセル。ルッツでやや傾いてトウループを2回転にしたが、さらにバランスを崩して転倒してしまった。
 シーズン前半は調子が出なくても、終盤はいい演技ができる選手なんだけど、今季は怪我の影響もあるのか、何か精彩を欠いてるような

28 パトリック・チャン(カナダ) SP:94.84(3)
 「マック・ザ・ナイフ」歌唱:マイケル・ブーブレ♪ Yシャツにパープルのベスト。コーチとしっかり握手して出てきた。ジャズのビートにのりながら、滞空時間の長い4回転トウループ 3回転トウループにつなげる。トリプルアクセルは傾いて転倒。3回転ルッツは問題なし。
 ストリーミングのトラブルで後半よく見てないが、快調にとばしたステップだった模様。得点には「まあ、いいんじゃない?」という表情。

29 羽生結弦 SP:110.56(1)
 「バラード1番」ショパン♪ 時間を見ながら、ゆっくり確認しながら位置についた。大きく息を吐きながら、動き出す瞬間を待つ。
 ぐるり、と首を回して滑り出し、すっとエッジに乗る。イーグルから4回転サルコウ、下りてそのままイーグル 加速していって、4回転トウループ、やや着氷が沈み込んだが、ぐいっと力を入れて3回転トウループ、跳んだ イナバウアー、カウンターからのトリプルアクセル、ゆったりと流れる。
 腕の動きが彩るシットスピンを終えてステップに入る前、吼えた? 「Go!」と叫んだような・・・、強く、しなやかに、繊細に、大胆に、渾身のステップ。フィニッシュの瞬間、また吼えた!
 丁寧に四方にお辞儀をして、キス&クライでまた立ち上がって観客に拍手、ブライアン・オーサーに拍手。自己ベスト(=世界最高得点)にあと0.39の高得点。

30 マクシム・コフトゥン(ロシア) SP:78.46(13)
 「I Can't Dance」♪ 黒シャツに大きなギターの絵。羽生のすぐ後はちょっと集中しづらそう^^; しかしビートにのってサルコウ・トウ4-3鮮やか ただ次のトウループが3回転で、同一ジャンプをコンビネーションと単独の両方で跳んだため、無効0点に トリプルアクセルはステップアウト。
 はまるときははまるプログラムなんだけど、今日は全体に微妙だったかも。

 結果、10点以上差をつけて羽生結弦がトップに立ち、2位にフェルナンデス、3位にチャンと実力者たちが上位を占めた。4位宇野昌磨、5位金博洋と18歳コンビも表彰台を狙える位置に。6位につけたコリャダは、ヨーロッパ選手権に続いて入賞できるか。
 地元アメリカ勢は、リッポン7位アーロン8位、そろって順位を上げて3枠を守れるか。9位リギニ、10位ヴァシリエフスは2枠に手が届くか? ロシアはコフトゥンが13位と出遅れたが、まだ頑張れば3枠の可能性はある。
 まさかのSP敗退が、、、閻涵とナム・ニュウエン。3枠取れる可能性が高いということで出場してきたニュウエン、使命を果たせず 中国もカナダも、2枠は全然OKだろうけど。
 初出場のジュリアン・ジージエ・イー、そのほかアジア勢のマルティネス、イ・ジュンヒョンなどがフリーに進めたのはよかった。

 今夜は女子フリーが始まる。こちらも熱戦間違いなし

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世界選手権2016アイスダンスSD

2016年03月31日 04時45分08秒 | スポーツ

 フィギュアスケート・世界選手権2016、最初はアイスダンス・ショートダンスジャッジスコア)。

<G1>
1 エリザベス・パラディス/フランソワ=クサビエ・ウーレット(カナダ) SD:51.94(23)
 「Lost」「Kill」♪ パープルのドレス、紺の軍服風。ツイズルを丁寧に合わせ、安定したスケーティング。男性の肩口で女性が両足をそろえて伸ばすリフトは、下りるときの膝を曲げる姿勢がきれい。第1滑走からいい演技でよかった。

2 アリサ・アガフォノワ/アルペル・ウチャル(トルコ) SD:53.56(21)
 「Until」「Moon Over Bourbon Street」スティング♪ グレーのダブル、白シャツにサスペンダー。構えずにすっと入るツイズル、全体にスピード感。女性が片足を男性の肩に乗せるスプリットポジションのリフトがハイライト。終わってとても満足そうな2人とコーチたち

3 イサベラ・トビアス/イリア・トカチェンコ(イスラエル) SD:60.97(13)
 「シンデレラ」♪ 水色のドレス、オフホワイトで王子様風。イーグルで靴をホールドして女性が直立から姿勢を変えるストレートラインリフトから、回転が速いツイズルへ。滑らかで爽やかな印象のプログラム。

4 ヴィクトリア・カヴァリオワ/ユリー・ビエリアエフ(ベラルーシ) SD:40.82(28)
 「Flashlights」「Russian March」♪ 前がピンク、背中がブルーのドレス。男子絵は白の軍服風。靴の上に乗るリフトから入り、きびきびとステップを踏んでいく。終盤のツイズルで女性がバランスを崩してしまった。
 男性が196cmとすごく長身で、女性が171cmあるのに、なんだかバランスが取りづらそう

5 オルガ・ヤクシナ/アンドレイ・ネフスキー(ラトビア) SD:40.80(29)
 「Maybe I May Be You」「I Was Made For Lovin' You」♪ 真っ赤なドレス、男性は背中にサソリの革ベスト風。するするっと距離を出したツイズル、肩の後ろから前へ回してからホールドするローテーショナルリフトは、女性の脚のポジションが素敵。若々しいフレッシュさに溢れている。

<G2>
6 ナタリア・カリゼク/マクシム・スポディレフ(ポーランド) SD:59.88(14)
 「Rain Waltz」「二人でお茶を」♪ 紫のグラデーション、男性はスーツ風。いきなりツイズル、ぴったり。いきなり男性がその場で回転しながら女性を持ち上げてるステーショナリーリフト、なんだかオルゴールのお人形みたい ロマンチックに踊るプログラム。シーズンベストに拍手して喜ぶ。

7 アナスタシア・クロモワ/ダリン・ズヌソフ(カザフスタン) SD:40.69(30)
 「And the Waltz Goes On」「Ribellione」♪ 黒と銀でそろえる。靴の上にI字姿勢で立つリフトは、女性が美しいレイバックを見せる。ツイズルは頑張って合わせた。

8 バルボラ・シルナ/ユーリ・クラキン(オーストリア) SD:54.63(19)
 「こうもり」ヨハン・シュトラウス♪ パステルブルーのドレス、腕と肩からひらひらするのがきれい。男性は燕尾服。いかにもウィンナワルツの曲で雰囲気が盛り上る。スプリットポジションのリフトはしっかり回転数をかせぎ、ツイズルはうまく合った。
 悪くない得点に、コーチが安心した顔。

9 ヴィクトリア・シニツィナ/ニキータ・カツァラポフ(ロシア) SD:67.68(9)
 「白鳥の湖」チャイコフスキー♪ 白のチュチュでバレエらしく。最初からよく伸びるスケートでスピードに乗り、完璧なパターンダンス。迫力のあるツイズルは2人が重なって見えるほどのシンクロ。曲が変わってからのステップは自然と手拍子が起こって、軽快に。会心の出来でシーズンベストに近い得点。

10 コートニー・マンスール/ミハル・チェスカ(チェコ) SD:51.68(24)
 「La Valse d'Amelie」「La Vie en Rose」♪ 紫系のドレス、白シャツにボウタイ。丁寧にパターンダンスやツイズルをこなし、片腕ホールドのリフトでフィニッシュ。すごく特徴があるわけじゃないんだけど、なかなかいい雰囲気のあるカップル。

<G3>
11 セシリア・トルン/ユシヴィル・パルタネン(フィンランド) SD:56.51(17)
 「The World (WIth You)」「Witchcraft」フランク・シナトラ♪ パステルオレンジのドレス、燕尾服。シナトラの甘いボーカルによく合う、スムーズなスケーティング。女性が手を使わずに肩に乗せてからのリフト。ここまでで初めて、シーズンベストを更新。

12 セリア・ロブレド/ルイス・フェネロ(スペイン) SD:49.58(26)
 「Sangre de toro」「Bolero of Fire」♪ 赤のドレス、男性のスカーフも赤。情熱的なギターの調べで滑り出す。フラメンコ調だけどワルツのリズムでパターンダンスってユニーク。ツイズルは軌道が直線でなくカーブ。女性が男性の背中に回って逆立ち姿勢のリフト。

13 村元哉中/クリス・リード SD:59.00(16)

 「Wiener Cafe」「Olympiamarsch」「UNO March」♪ ブルーの花模様、グレー系のジャケ。落ち着いて滑り出し、柔らかにパターンダンス。ツイズルが3シリーズきれいにそろって拍手が起こる。マーチに変わってから元気よくステップ、肩から前に回るリフトは姿勢変化が自然できれいだった。
 終わってかなちゃんがしばし呆然とした顔で、クリスが長めにハグしていた。緊張してたんだな シーズンベスト更新

14 カヴィタ・ロレンツ/パナギオティス・ポリゾアキス(ドイツ) SD:54.80(18)
 「サウンド・オブ・ミュージック」♪ 水色のドレス、ベストにタイ。イーグルで女性が肩の上を側転のように通ってから膝上に立つストレートラインリフト。ツイズルもぴったり。けっこう力強かった。

15 ティナ・ガラベディアン/シモン・プルール=セネカル(アルメニア) SD:47.11(27)
 「花のワルツ」チャイコフスキー/「Go Do」♪ ピンク系ドレス、ブルーのシャツ。ワルツの定番曲でパターンダンス、女性がすらっとしてて見栄えがする。ツイズルを合わせ、ローテーショナルリフトは女性の腰のあたりをホールドする直立姿勢。

 村元/リードはこの時点でフリー進出が決まっている。よしよし

<G4>
16 フェデリカ・テスタ/ルーカス・チョリー(スロバキア) SD:61.75(12)
 「アダムズ・ファミリー」♪ 急にグレードが上がった パターンダンス、ツイズルと寸分の狂いもない。アメリカの観客に受ける曲で、実力を発揮。

17 アレクサンドラ・ナザロワ/マクシム・ニキティン(ウクライナ) SD:53.64(20)
 「美しく青きドナウ」「ラデツキー・マーチ」ヨハン・シュトラウス♪ ピンクのドレス。リフトで本来の姿勢にできなかった模様。

18 ローレンス・フォルニエ=ボードリー/ニコライ・ソレンセン(デンマーク) SD:59.75(15)
 「Never Tear Us Apart」「March」♪ 黒と赤のグラデーション。力強さとキレがある。ツイズルを合わせて最後にハイタッチする振付。女性の直立姿勢から横向きにするリフトも見ごたえがある。

19 レベカ・キム/キリル・ミノフ(韓国) SD:49.79(25)
 ワルツ、フォックストロット♪ 前半はアコーディオン、後半はボーカル入りのシャンソン系。白いドレスの胸に赤い花、グレーのジャケット。肩に乗るリフトから、ツイズルへとスムーズに進む。小粋な感じの振付を頑張っていた。

20 王詩玥(Shiyue WANG)/柳鑫宇(Xinyu LIU)(中国) SD:52.92(22)
 「ピアノ・マン」「フィーヴァー」♪ ピンクのドレス、スーツにタイ。「加油!」の声がかかる。伸びやかに体を動かして、ほかのカップルよりやや速めのテンポでパターンダンス。ツイズルもきちっと合った。リフトは肩の上でしっかりポーズを取っている。

<G5>
21 ペニー・クームス/ニコラス・バックランド(イギリス) SD:68.23(8)
 「こうもり」♪ サーモンピンクのドレス、燕尾服。音楽に溶け込むようなツイズル、細かいつなぎの動きもしっかり音と呼応している。背中から持ち上げるようにして肩の上で回転するリフト。上品かつエネルギッシュなプログラムでシーズンベスト更新。

22 マディソン・ハベル/ザカリー・ドナヒュー(アメリカ) SD:68.44(7)
 「ハレルヤ」♪ 紫でそろえて。会場アナウンスが次のカップルと名前を間違えるハプニングがあったが、動揺はなかった。並んで滑るつなぎの美しい姿勢に拍手。パターンダンスからさらっとツイズルに入り、完璧にこなす。イーグルの靴上に乗るリフトもなめらか。

23 アレクサンドラ・ステパノワ/イワン・ブキン(ロシア) SD:63.84(11)
 「The Stunt Man」♪ 鮮やかなオレンジのドレス、黒ベスト。オーソドックスな動きで、女性が片手ビールマン姿勢を取って男性がその輪の中にすっと入るつなぎが面白い。得意のシット姿勢ツイズル、決まった。イーグルの膝に立つリフトはポジションをぴしぴしと決めて高い技術を見せる。

24 シャルレーヌ・ギニャール/マルコ・ファブリ(イタリア) SD:65.96(10)
 「Torna a Surriento」「Maria Mari」「Fantasia Italiana」♪ ベージュのドレス、ブルーのベスト。パヴァロッティのボーカルと語り合うようなツイズル。イーグルで女性を逆立ちさせて、肩を膝に乗せるリフトにびっくりぽん

25 パイパー・ギルス/ポール・ポワリエ(カナダ) SD:70.70(5)
 「Norwegian Wood」「Ob-La-Di, Ob-La-Da」♪ ピンクとブルーの色違いで。左右に倒れかかる振付から、ダイナミックなツイズルを完璧に。スムーズなパターンダンス、背中から上がって直立姿勢のリフトも軽々。「オブラディ・オブラダ」の軽妙なステップ。
 初めての70点台に叫んじゃうパイパー

<G6>
26 マイア・シブタニ/アレックス・シブタニ(アメリカ) SD:74.70(2)
 「コッペリア」♪ ピンクのドレス、白にゴールドのラインのシャツ。お人形に扮したマイアに命を吹き込んで踊りだすアレックス。スムーズで軽やかなパターンダンス、ツイズルは今日も見事 腕をつかんで背中から前に抱えるリフト。
 さすが全米チャンピオン、貫禄が出てきた。

27 マディソン・チョック/エヴァン・ベイツ(アメリカ) SD:72.46(3)
 「More」アンドレア・ボチェッリ/「Unchained Melody」イル・ディーヴォ♪ ブルーのチューブトップ、黒タキシード。ボールルームダンスらしいワルツの動きを見せる。ツイズルで男性が少し傾いたかな^^; 背中から膝にのってさらに回転させて下ろすリフトは迫力。

28 ケイトリン・ウィーヴァー/アンドルー・ポジェ(カナダ) SD:71.83(4)
 「美しく青きドナウ」「アンネンポルカ」♪ ベビーピンクのドレス、燕尾服。こちらはウィーンの舞踏会 組んで滑っているだけで美しい。片足の膝に立つリフト、ツイズルは2人の距離が近さを保つ。ポルカでは手拍子に乗って、軽やかに。

29 アンナ・カッペリーニ/ルカ・ラノッテ(イタリア) SD:70.65(6)
 「メリー・ウィドウ」♪ 白いドレス、ベストにタイ。軽妙な振付からツイズル、一瞬ずれた?というほどでもない? パーシャルステップは楽しくて目が離せない。

30 ガブリエラ・パパダキス/ギョーム・シゼロン(フランス) SD:76.29(1)
 「Charms」「Composition」♪ 赤いドレス、黒ジャケット風。脳震盪とその後遺症を乗り越えて、無事に世界選手権まで来たことが何より。よく伸びるスケート、要素から要素へ切れ目なく続き、いつどこから見ても美しい姿勢を保つ。背中から肩、さらに前でホールドして高さを上下させるリフトのクライマックス。
 ディフェンディングチャンピオンの底力を見せつけた。

 結果、パパダキス/シゼロンが首位に立ち、2位にシブタニ兄妹、3位にチョック/ベイツのアメリカ勢がつけた。4位ウィーヴァー/ポジェ、5位ギルス/ポワリエとカナダ勢が続く。一昨年のチャンピオン、カッペリーニ/ラノッテが6位とフリー最終グループに入れず。
 7位ハベル/ドナヒュー、8位クームス/バックランド。ロシア勢は9位にやっとシニツィナ/カツァラポフが 10位ギニャール/ファブリ。
 村元/リードは16位でフリー進出 技術点が31.49って、この1年でどれだけ成長したんだろう フリーでまた最高の演技を見せておくれ

 このあとは、いよいよ男子ショートプログラム。羽生も宇野も、今季のベストができますように

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