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ネーベルホルン杯直前プレビュー・ペア

2013年09月23日 16時29分04秒 | スポーツ

 前にプレビューを書いた後、いろいろ新しい情報も入ってきたので、書き直し^^; 現時点でのエントリーはこちら
 移籍手続き中らしかったルーマニアのペアは、結局エントリーを取り消した模様で、13組がソチ五輪を目指す。ウクライナはラフレンティナ/ルディク組からウスマンチェワ/タラン組に変更されている。
 ロンバルディアトロフィーの高橋/木原組の成績を含めて、ここ1年(古くても2012年1月以降)に出した得点を比較してみた。古すぎると現在とエレメンツの配点が違っててあまり参考にならないので ISU主催以外の大会で実は高得点を出している場合もあるから、B級大会の得点もチェック。
 実際に出場するペアで、何らかの情報があったのは10組。あとの3組はパートナー変更前のしかなかったり、おそらく一度も大会に出場してなかったりで見つからず。
 まずは総合得点。

Narumi TAKAHASHI / Ryuichi KIHARA 日本 138.03   ロンバルディアトロフィー7位
Stacey KEMP / David KING イギリス 133.56   世界選手権15位
Andrea DAVIDOVICH / Evgeni KRASNOPOLSKI イスラエル 133.07   U.S.クラシック6位
Natalja ZABIJAKO / Alexandr ZABOEV エストニア 131.20   Liberty Summer Competition1位
Elizaveta USMANTSEVA / Roman TALAN ウクライナ 121.88   クープ・ド・プランタン1位
Elizabeta MAKAROVA / Leri KENCHADZE ブルガリア 119.56   ネスレ杯1位
Magdalena KLATKA / Radoslaw CHRUSCINSKI ポーランド 118.48   (2012)世界ジュニア選手権13位
Ronja ROLL / Gustav FORSGREN スウェーデン 113.65   (2012)ババリアンオープン4位
Maria PALIAKOVA / Nikita BOCHKOV ベラルーシ 108.17   ネスレ杯2位
Veronica GRIGORIEVA / Aritz MAESTU スペイン 100.33   ロンバルディアトロフィー9位

* アメリカ国内の地方大会

 なんと、高橋/木原組が一番上に ケンプ/キング組のパーソナルベストは139.94だが、なにぶんバンクーバー五輪のときの数字なので^^;
 4番目までに入ればいいわけだから、ちょっと気が楽(笑)

 次はSP技術点の順に並べてみた。大会名と順位はSPの順位。ミニマムポイントをクリアしているスコアには、W=世界選手権24.00 O=オリンピック20.00 の印。

        TES     PCS  減点    
Stacey KEMP / David KING イギリス 48.60 27.29  W 21.31     世界選手権14位
Narumi TAKAHASHI / Ryuichi KIHARA 日本 47.98 26.26  W 21.72     ロンバルディアトロフィー7位
Andrea DAVIDOVICH / Evgeni KRASNOPOLSKI イスラエル 43.70 25.24  W 18.46     Liberty Summer Competition1位*
Magdalena KLATKA / Radoslaw CHRUSCINSKI ポーランド 41.42 24.44   16.98     (2012)世界ジュニア選手権13位
Elizabeta MAKAROVA / Leri KENCHADZE ブルガリア 43.73 24.33  W 19.40     欧州選手権13位
Natalja ZABIJAKO / Alexandr ZABOEV エストニア 42.07 24.22   17.85     Liberty Summer Competition1位*
Maria PALIAKOVA / Nikita BOCHKOV ベラルーシ 38.65 22.13  O 17.52   1   ネスレ杯2位
Elizaveta USMANTSEVA / Roman TALAN ウクライナ 39.35 22.10  O 17.25     クープ・ド・プランタン1位
Ronja ROLL / Gustav FORSGREN スウェーデン 38.09 20.03   19.06   1   (2012)ババリアンオープン4位
Veronica GRIGORIEVA / Aritz MAESTU スペイン 34.93 18.47   17.46   1   ロンバルディアトロフィー9位



 やはり、世界選手権のミニマムポイントをクリアするくらいのレベルでないと厳しそう。SPではあまり差がつかないので、24点以上出せるようならほぼ互角の感じ。

 フリーの技術点では差がつくかな? 大会名と順位はフリーの順位。ミニマムポイントは、W=41.00 O=オリンピック36.00。

        TES     PCS  減点    
Natalja ZABIJAKO / Alexandr ZABOEV エストニア 89.13 51.21   37.92 1     Liberty Summer Competition1位*
Andrea DAVIDOVICH / Evgeni KRASNOPOLSKI イスラエル 89.37 49.91  W 39.46     U.S.クラシック6位
Narumi TAKAHASHI / Ryuichi KIHARA 日本 90.05 47.45  W 43.60 1     ロンバルディアトロフィー7位
Elizaveta USMANTSEVA / Roman TALAN ウクライナ 82.53 47.10  W 36.43 1     クープ・ド・プランタン1位
Stacey KEMP / David KING イギリス 86.12 44.77  W 42.4 1     欧州選手権11位
Elizabeta MAKAROVA / Leri KENCHADZE ブルガリア 78.81 43.06  W 36.75 1     欧州選手権12位
Magdalena KLATKA / Radoslaw CHRUSCINSKI ポーランド 77.06 41.87   35.19     (2012)世界ジュニア選手権13位
Maria PALIAKOVA / Nikita BOCHKOV ベラルーシ 73.07 40.37  O 33.70 1     クープ・ド・プランタン2位
Ronja ROLL / Gustav FORSGREN スウェーデン 75.56 38.57   37.99 1     (2012)ババリアンオープン4位
Veronica GRIGORIEVA / Aritz MAESTU スペイン 65.40 32.40   34.00 1     ロンバルディアトロフィー8位


 
 国内大会だけど50点台を出しているザビヤコ/ザボエフ組は、侮れない! ダヴィドヴィッチ/クラスノポルスキ組も好調なら点を伸ばしてくるかも。ウスマンチェワ/タラン組も、高橋/木原組とほぼ同じ技術レベルがあると見ていい。
 ロンバルディアトロフィーで、PCSがけっこう高かった高橋/木原組だが、ネーベルホルン杯でも同じくらい出せたら心強いんだけど。とはいえ、チャンスが十分あることがよくわかった。

 なんか楽しみで不眠症になりそう

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138.03

2013年09月23日 05時12分49秒 | スポーツ

 フィギュアスケート・ロンバルディアトロフィーペアで、高橋成美/木原龍一組が138.03点で7位となった。これは初戦としてはかなりいい出来
 SPで47.98を出し、技術点26.26とオリンピック・世界選手権のミニマムポイントをクリアしていたが、フリーでも7位90.05、技術点47.45でこれもミニマムポイントをクリア オリンピックが36点、世界選手権が41点だから、余裕?!(ジャッジスコア
 ストリーミングでドキドキしながら見てたが、ところどころ途切れて見えず、拍手で「ジャンプ決まったのかな?」と思ったり その映像はこちら
 会場内撮影はこちら↓
 
 フリーの曲は「レ・ミゼラブル」。ホルターネック(首の後ろで止めて喉元は隠れる)で両肩を出すデザインの衣装が多い成美ちゃんだが、今回は襟元を広めに開けた普通のラウンドネックで、フリルの半袖、コゼットの雰囲気が出てる。木原くんの衣装は水色の学生っぽい前ボタン、これはマリウスのイメージかな。
 ソロジャンプで転倒することが多い成美ちゃんを心配したけど、冒頭のコンビネーションを下りる。セカンドが1回転になってしまったけど^^; ツイストはダブル、これは現時点では十分。7月のショーで見た時はリフトが両手だったが、今回は片手を離してそのままきれいに下ろせている。
 稼ぐ予定だったはずの3回転サルコウで木原選手が転倒(終わってから成美ちゃんに謝っていた)、でもスロージャンプがループ、サルコウと後半にきれいに決まる。サイドバイサイドのスピンもまあまあ合わせて、デススパイラルもきれいな軌道。手の持ち替えなどでレベルを稼ぐのは今後の課題ってことで。
 スローやリフトより、もしかしたら難しいかもしれないペアスピンも、安定してきれいなポジション。スピンからそのまま抱き上げてのフィニッシュが素敵
 はっきり言って、まだたいしたことはやってない。エレメンツ一つ一つを丁寧にこなすのが精いっぱいで、リフトの入りや出方に難しい動きがあるとか、凝った振付があるとかではない。レベルも1とか2がやっとで、レベル4が取れたのはスピンだけ。それでも、基本をきっちりおさえて積み上げていくと、それなりの点数になるのだ。出場9ペア中、フリーの技術点は4番目だった。
 (逆にリフトやデススパイラルで高いレベルが取れても、ジャンプが2回転になったりコンビネーションにならないと、てきめんに点数に響く。デラ・モニカ/グアリゼ組やヴァルトマン/ヴァン・クレーヴェ組などベテランが今回そのパターンになってしまったようだ。)
 やはり上位陣と差がついてしまったのは演技構成点。しかし、想定よりは出ていたんじゃないだろうか。43.60、項目平均5.45はデビューとしては悪くない。項目間に大きな差がないのもいい。
 佐藤有香&ジェイソン・ダンジェンコーチの指導で、まずスケーティング自体がきれい。元々成美ちゃんは前のコーチたちにアイスダンスのようなきれいなステップを叩きこまれていたし、木原くんもわりと表現力を評価されてらしいから、2人の長所をうまく伸ばしている感じがする。
 それにしてもペアに転向してわずか7ヶ月かそこらの木原選手、よくここまでできるようになった・・・偉い・・・
 あとは少しずつレベルアップしていくだけ! いずれ成美ちゃんの得意なスプリットポジションのリフトとか、できるようになってね
 「ジャンプでこけた以外は大きなミスがなくてよかった」という木原くん(朝日)、ミニマムポイントをクリアして「これで心配事が一つ減った」と喜ぶ成美ちゃん、来週はいよいよネーベルホルン杯で、ソチ五輪出場枠獲得を目指す。「この出来ならチャンスは十分」とダンジェン・コーチも言ってるし(共同)、自信を持って挑戦しておくれ

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