Thank you for the music

好きな音楽のこと、あれこれ。その他諸々もあり。

ネーベルホルン杯ペア・プレビュー

2013年08月22日 04時05分39秒 | スポーツ

 エアコンで冷房しながらウィンタースポーツについて書くのも不思議だけど・・・
 フィギュアスケート・ソチ五輪最終予選となる、ネーベルホルン杯のエントリーが発表されている。
 男女シングルでは3枠ずつ確保している日本としては、ペアとアイスダンスで出場枠が取れるかどうかが関心の的。キャシー&クリス・リード組にはなんとしても枠を取ってほしいけど、今季デビューの高橋成美/木原龍一組が気になるので、先にペアを見てみよう。この大会で取れる枠は4つ。
 エントリーから、すでに枠を確保している国の選手を除いて、昨シーズンの実績順に並べてみると(PBはISU公認のパーソナルベスト):

GBR(イギリス) Stacey KEMP / David KING  133.56(世界選手権15位) PB:139.94 バンクーバー五輪(09/10)16位   
UKR(ウクライナ) Julia LAVRENTIEVA / Yuri RUDIK  128.79(欧州選手権11位) PB同左
BUL(ブルガリア) Elizabeta MAKAROVA / Leri KENCHADZE 119.56(ネスレ杯1位) PB:115.96 欧州選手権(12/13)12位
BLR(ベラルーシ) Maria PALIAKOVA / Nikita BOCHKOV 108.17(ネスレ杯2位) PB:103.13 欧州選手権(12/13)14位
SWE(スウェーデン) Ronja ROLL / Gustav FORSGREN  101.28(クープ・ド・プランタン3位) 〈参考〉113.65 バヴァリアン・オープン(11/12)4位
POL(ポーランド) Magdalena KLATKA / Radoslaw CHRUSCINSKI 99.65(欧州選手権15位) PB:118.48 世界ジュニア選手権(11/12)13位

 イギリスのケンプ/キング組が安定した力を持っていて、最有力候補だ。ミニマムポイントにわずかに届かなくて世界選手権に出られなかったウクライナのペアは、実力を発揮できれば十分大丈夫そう。ベストが120点に届かない組は少し厳しいかな?
 というのは、組み換えなどで今シーズンデビューのペアも、侮れない力がありそうだからだ。

EST(エストニア) Natalja ZABIJAKO / Alexandr ZABOEV 131.20(Liberty Summer Competition 1位、2013年7月)
                                           SPのみ44.06(May Day Open、2013年5月)
ISR(イスラエル) Andrea DAVIDOVICH / Evgeni KRASNOPOLSKI 106.39(Liberty Summer Competition 2位)
ESP(スペイン) Veronica GRIGORIEVA / Aritz MAESTU 83.88(スペイン選手権、2012年12月。このペアのみ出場)

 May Day OpenとLiberty Summer Competitionは、アメリカで行われた地方の大会のようだが、一番最近のスコアなので注目に値する。ザビアコ/ザボエフ組は、それぞれ別のパートナーと組んでペアをやっていたので(ザボエフ選手はチェコから移籍)、組んだばかりといっても経験は豊富。130点台が出せるようならケンプ/キング組に匹敵するし、映像でもエレメンツを確実に決めていて、かなり強そうだ。
 イスラエルのペアは、女性のダヴィドヴィッチ選手が去年までジュニアで女子シングルだった。女性が若いと伸びも速いと思う。スペインのペアは、この半年でどのくらい伸びたのかな、、、映像を見た感じでは、そこまで強くはなさそう。この時点ではリフトを1つしかやっていなかった。

 どうなるかわからないのが、ルーマニアのペア。(TBC)とあるのは、ロシアからの移籍手続きを待っているということだが、、、
ROU(ルーマニア) Tatiana NOVIK / Andrei NOVOSELOV 139.39 ネスレ杯(11/12)1位
 強いペアが多すぎるロシアにいたので、JGPシリーズにも出場したことがないようだ。このスコアだけ見れば、ルーマニア代表としての出場が間に合うなら断トツに強い。

 今シーズンデビューで、まだ一度も試合に出ていないペアは4組。
JPN(日本) Narumi TAKAHASHI / Ryuichi KIHARA
AUT(オーストリア) Miriam ZIEGLER / Severin KIEFER
TUR(トルコ) Olga BESTANDIGOVA / Ilhan MANSIZ
PRK(北朝鮮) So Hyang PAK / Nam I SONG

 前パートナーとの成績で断トツなのは、もちろん世界選手権銅メダリストの高橋成美選手。なんだけど、木原選手とのペアはまだまだこれから、かな・・・?
 オーストリアのキーファー選手は、昨季110点台を出している。新パートナーのジーグラー選手は女子シングルでPBが124.18(JGP2008年)。見てみないとわからない。
 トルコのイルハン・マンシズ選手は、サッカーでワールドカップに出場していた、あのイルハン フィギュアスケートを始めたという話題が出たのはいつだったっけ? 本気だったんだ~。パートナーのベシュタンディゴバ選手は、スロバキアで活躍していた。
 北朝鮮のペアについては、情報見つけられず。男女シングルで探しても見つからなかった。15、6歳になったばかりの若手かも?

 この中で上位4組に入るためには、どのくらい必要か。ルーマニアのペアが“間に合った”と想定すると、ベストスコアで130点以上が、ルーマニア・イギリス・エストニアと3組もいる。ウクライナもジュニアで128点出してるわけだから、要素が一つ多いシニアでは130点台もすぐ出せそう。
 となると、目標は130点、最低でも120点というあたりだろうか? SPで40点以上、フリーで80点以上がほしい
 ツイストリフトは2回転でもいいから確実にレベルを稼ぎ、スロージャンプは3回転で絶対着氷する。サイドバイサイドジャンプで転倒せずに、SPで3回転、フリーで最低でも2回転+2回転のコンビネーションを決めたい。リフトはレベルを取るより安全にこなし、デス・スパイラルやステップ、スピンでできるだけレベルとGOEを取る。
 演技構成点がどのくらい取れるかにもよるけど、試合の数をこなしてないペアにそうそう高得点は出ないだろう。最低でも4点台後半、できれば5点平均が出ると望ましい。
 ・・・高橋/木原組がどこまでやれるか。ここで五輪出場を決められたら最高だけど、まずは可能性のある団体戦に向けて、ミニマムポイント(SP:20.00、FP:36.00)をクリアしてほしい。できる、きっと


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 月の光 | トップ | 前橋! »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿