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黄色い線

2008年04月22日 21時43分21秒 | スポーツ
 競泳の北京オリンピック代表が決まった。
 選考レース、テレビ画面の上を日本新記録の赤い線と、派遣標準記録の黄色い線が選手たちの前を動いていく。黄色い線より前で、2位以内でゴールしないと代表になれない。優勝しても黄色い線を越えられなければ代表に決まらない。黄色い線より先にゴールしても3位では代表になれない。無情の黄色い線。
 見ているほうはドキドキワクワクだけど、この言い訳なしの一発勝負方式になったのは、かつて標準記録を突破して優勝しながら代表に選ばれず、不服としてスポーツ仲裁裁判所に提訴した千葉すず選手の件があったからだろう。
 選手層が厚く、国内の大会が高水準になる競技では、ひとつの大会に選考会を定めて、そこでの成績で決めることにするのが一番公平かもしれない。大会に照準を合わせて、きちんと調整する能力も見極められるわけだし。
 千葉すずの夫・山本貴司選手は、4大会目の出場を目指したがかなわなかった。最後にプールから上がってきた姿が、少し名残惜しそうだった。でも、やれることはやり尽くした上での引退に、後悔はなさそうだ。
 アトランタ五輪のときのNumber誌で競泳特集、山本選手も千葉選手も写ってたが、山本はまだ高校生だったかな? 懐かしい。
 やれることをやり尽くして、代表に選ばれて臨む世界一の大会。そこに立つ選手たちは、まさにその大会を“楽しむ”権利がある。通常では味わえない異様な興奮や緊張、五感の全てで感じて、そこから自分の中に眠っている、自分でも知らなかった力を引き出して、戦ってほしい。それが、スポーツをenjoyすることだから。

 ・・・中3の部活は“引退”まであと数ヶ月。君もやれることはやり尽くして臨むんだよ!>次男
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