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張棟[木梁]「首選」(出身:マレーシア 活動:シンガポール 発行:シンガポール/中国/台湾)

2005年05月28日 03時31分43秒 | CD紹介
 またまたマレーシアから大型新人が登場した。張棟樑、英語名ニコラス・テオ。張という姓をテオと発音するのは潮州系と思われる。マレーシアの新人オーディションで見出され、このとき歌った曲がCD未発売にもかかわらずカラオケでヒットしたという。シンガポール在住の日本人の方とチャットしたとき、彼の名前が挙がり、気になっていた。香港を引き揚げる時、信和中心で中国版(写真)を見つけて購入した。タイトルは「1st choice」の意味。
 おだやかなバリトン。ややフォーク系、ちょっぴりR&B系のバラードを、ゆったりと歌う。張り上げて朗々と歌うわけではないが、声量に余裕があって聴きやすい。北京語の発音もしつこくなくて(爆)聞き取りやすい。全体では癒し系になるだろうか。彼が本来持つ音楽性を自然に出せる曲、アレンジで構成されている感じがする。「那年」はスキャットでサビから入るのが面白く、切ない雰囲気が出ている。女性ラップが耳に優しい「讓我陪你」もいい感じ。「ONLY ONE」は「世界に一つだけの花」のカバー。原作より説得調の歌詞で力強い。一発生録りをしているわけではないと思うが、全体にライブ感があり、ライブで歌いたい雰囲気をそのまま再現したような感じだ。
 プロデュースは呉佳明、柯貴民、管啓源(啓は下の口なし)の3人。アレンジには呉慶隆、Terence Teo、Mac Chewなどおなじみの名前もある。ミュージシャンにはギターのShah Tahir、ドラムのGary Gideonなど、これもシンガポールの中核が参加。さらに懐かしい名前は、コーラスのCavin Soh。DreamzFM夢飛船の蘇志城ではないかと思う。元気で何より^^;(中国版の歌詞カードにはミュージシャンクレジットが全く載らないことがしばしばあるが、幸い、全部載っていた。よかった)
 シンガポール制作のアルバムは、曲のスタイルがフォークでもロックでも、楽器がアコースティックでも打ち込みでも、不思議な“手作り感”が漂う。プロデュースをつとめるミュージシャンが楽器やコーラスで参加し、いっしょに音を作っていくせいだろうか。
 このアルバムが出る前に、シンガポール・マレーシアではEP(マキシシングルのようなもの)を出しているらしい。最近、香港・台湾でも同時発行の特別版にEPの曲も収録された。VCDも付いてお買い得、、、って、どうして私が買った後に出るのよ~。新人オーディションで歌った曲、聴きたいぞ~。 
コメント (5)
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