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Bliss「WE ARE」(香港)

2005年01月25日 03時16分13秒 | CD紹介
 最初にこのCDを新しいポータブルプレーヤーで聴こうとしたら、「NO DISC」のサインが出た。古いプレーヤーでは問題ないのに、なんで?と思ったが、香港によくあるAVCD(ビデオクリップとオーディオの曲が1枚のディスクに入ってる)だからではないかと気づいた。香港や台湾、中国では映画やカラオケ、コンサートなどのビデオソフトが、VCDという形式で数多く発売されている。DVDより画質は劣るが、安い。日本にはほとんど無いから、一般の日本人はVCDが何かも知らないんじゃないだろうか。 CDアルバムを発売する時、ビデオクリップをVCDとしておまけにつけることも香港では多い。それを別のディスクでなく、オーディオと同じ1枚のディスクに収めてしまったのが、AVCDというわけだ。日本製の新しいプレーヤーは、オーディオデータでないと認識したのだろう。古いプレーヤーは何も考えずに再生するだけなのかも(笑)ビデオデータのトラックは、再生はするが音は出ない。
 BlissはボーカルのOscarと楽器のGucciの2人組。Oscarは元モデルだけあって、すらっとしたカッコいいお兄さんで、歌にものすごい個性があるわけではないが、甘い良い声をしている。GucciはOscarの隣に立つと損してるかも(笑)全曲作曲、編曲、ピアノと大活躍。先行シングルの「活該」はメロウなR&Bだが、CDの1曲目「help」はラグタイムっぽいジャズ。「失落奥斯卡」は香港によくある“K歌”(カラオケで歌いやすい曲)だが、「情人借借」は爽やかなボサノバで、「let me be alone」はムードジャズ。持ってくる曲がとにかく普通ではない。それも道理で、彼らは初めから「ジャズをやるぞ!」という意気込みで結成したユニットらしいのだ。使っているミュージシャンもドラムの恭碩良をはじめ、ベースのPaul Candelaria、ギターの蘇徳華と豪華。そこへ混じってどんな曲調でもばっちりピアノを弾きこなしているGucciの腕前は相当なものだ。
 香港には主に4つのチャートがあるが、そのうちの一つでは4曲がすでにチャートインした。全部で6曲しかないミニアルバムから4曲というのは、すごい確率じゃないだろうか。(チャートは宣伝費をかければある程度入るものらしいし、そのラジオ局と特にいい関係なんだろうが、それでもかなりのものだろう。)彼らの好調さを見ていると、香港人の音楽の好みがちょっと洗練されてきたのかな?という気がする。
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コメント (6)
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