AKB48の旅

AKB48の旅

(AKB的人生論)高橋朱里 自分を信じて、日々成長

2014年04月15日 | AKB
http://www.asahi.com/culture/idol/akb_opinion/

朝日新聞デジタルの「AKB的人生論」の存在は知ってたけど、会員登録しないと読めないんで、なんとなくスルーしてた。そんな態度を変えた、会員登録してでも読もうと思ったのが、先週の高橋総監督の回だったというのは、既述の通り。4月11日は高橋朱里さんの番だったけど、これがまたまた素晴らしい内容で、こうなると過去に遡って、バックナンバーを制覇する必要があるかも知れないと思わされる。

高橋朱里さんはまだ弱冠16才だけど、その語る口調は冷静沈着で、分析的とすら言える態度が印象的だった。自身を客観視して、感情に走ることなく静かに語ってた。AKBGには、こういった理性的で的確な自己分析、状況分析を行える子が少なくない印象だけど、たぶんこれも、AKBムーブメントの一つの特性と言えると思う。

今回も、テキストより動画の方が伝わるものがあったと感じたけど、その理由と考えられる主旨のことを、今回まさに高橋朱里さんは語っていた。言葉としては「チームAになって、川栄さんと横山さんに出会って、自分は変わった」と言うような、手続き的な記述になってしまうんだけど、そうではなくて、重要なのはそれが「言葉ではない」こと、正に人との出会い、人との身近なふれあいを通して伝わるもの、そのようにしてしか伝わらないものがあると言うことが語られてた。

高橋朱里さんの語る内容を聞いていて、容易に思い出されたのが、横山さんの言わば座右の銘であるところの「してもらったようにしていく」だった。その根源が高橋総監督であり、篠田さんであり、大島さんなんであり、比喩的表現としての、あたかも戒壇のごとくにAKBの魂が横山さんへと受け継がれ、こうして高橋朱里さんの証言という形で、川栄さんへ、そして高橋朱里さんへと受け継がれていることが語られてることになる。

「AKB48SHOW!」での、高橋さんと大島さんの対話で、横山さんが、教えなくても「勝手に」学んで自分たちのところまで辿り着いてくれた、一方でそれ以外のメンバーは、こっちに来てくれないから、自分たちの方で降りていかなければならない、そんな主旨のことが語られてた。その解釈は様々に可能だろうけど、一つの見方としては、高橋さん、大島さんが孤高になってる、孤立してる、組織としてのAKBから遊離し始めてると見なすことが可能かも知れない。

そんな中、こうして高橋朱里さんという「現場」の証言から、横山さんが正に、組織としてのAKBを掌握しつつあることが伝わってくる。高橋さん、大島さんの立ち位置と、AKBの現場との両立を実現してるとするならば、それは今、横山さんが組織としてのAKBGの中心に位置してるということを、示してることになるんだろう。


NHK「伝えてピカッチ」出演の人選

2014年04月14日 | AKB
大げさに言ってしまえば、まずはNHK総合テレビであること。放送時間が19:30-20:00という、いわゆるプライムタイム(ないしはゴールデンタイム)であること。しかも土曜日であること。これだけでも通常の3倍返し。そんなウェイトがかかってる、この「伝えてピカッチ」という番組に出演するということには、それだけの重みがあると見なして良いんじゃないか。

司会の青井実アナウンサー曰く「NHKの人気番組、AKB48SHOW!」からという説明での、高橋さん、横山さん、島崎さんの出演だった。実際、「AKB48SHOW!」の番宣も入って、同日放送の番組内で「伝えてピカッチ」ネタでコントをやったこともアナウンスされ、映像も流れて、そこはお約束といえばお約束。額面通りと言えば額面通りだった。

けれども、ここで注目したいのが、この出演者の人選かと。この3人を誰が選んだのかにもよるけど、この番組を重要視したんだとして、その場合、バラエティ適正も含めた、暗黙であれ明示的であれ、AKB的「序列」が存在しており、その序列を強く意識して、出演者が決められるはずなんじゃないかということ。

具体的には、AKBサイドの人材の序列として、バラエティ枠とかに捕らわれることなく、知名度、スキルを含めて、言わばSクラスが高橋さん、大島さん、指原さん、峯岸さんの4人、それに次ぐAクラスが渡辺麻さん、柏木さん、小嶋さんあたり。まず間違いなく、横山さん、島崎さんは、それに続くランクに序列されるはず。

もちろんのこと、スケジュール調整ということもあるだろう。ちょうど裏番組の「めちゃイケ」は、「AKB卒業の旅」というどこかで聞いたことがあるような題名で大島さんの卒業特番をやってて、そちらには大島さんが出ずっぱりだった。さらに前半には峯岸さんが、後半には渡辺麻さんが、そしてラスト近くでは様々な形ではあるけど、上位メンバーのたぶん全員が出演してた。

かつてのテレビ業界には、同時放送される複数番組に、同一人物は出演してはならないという紳士協定というか、不文律のようなものがあったらしいけど、そんなものはとっくの昔に崩れてるはず。もしかしてNHKは律儀に守ってる可能性もあるけど、少なくとも高橋さんは間違いなく両方に出演してた。これをもって、もう少し「禁忌」を緩めて、番組縛りではなくてリアルタイム縛りと考えるとして、そうなると大島さん以外は出演可能ということになりそう。

なんか単純なことを、無理矢理回りくどく言ってるだけのような気もするけど、一度整理しよう。「伝えてピカッチ」と言う番組は、恐らくその出演が最優先されるはず。とするなら、AKB的序列の、上位から順番に選ばれる可能性が高い。序列上位で、この番組に出演できない理由付けが可能なのは、取り敢えずの表面上は大島さんのみと考えることができる。

というわけで、ようやく言いたいことに辿り着けたかな。高橋さんは順当と言うか、正に指導係にして、横山さん、島崎さんの出演には、明確な目的というか、意図があったということが、けっこう理詰めで言えてるんじゃないか。この2人の知名度を上げること、経験値を積ませた上でスキルを身につけさせること。それこそがAKBGの次を担う、大島以後の体制を決定づけることになる、これは、そんな明確な指名と言うことになるんじゃないか。

SPACE SHOWER TV 「SKE48 スペシャル」

2014年04月13日 | AKB
4月7日深夜が初回放送のSPACE SHOWER TV「SKE48 スペシャル」だけど、その内容にちょっとびっくり。シングル曲のMVがたくさん入ってた上、ナゴヤドームでの「未来とは?」MVメイキング映像や、そのナゴヤドームでの「手をつなぎながら」のライブ映像が放送されてた。松井Rさん、須田さん、木崎さん、木本さん、古川さん、梅本さんの6人が、けっこう長時間のコメント映像で出演してた。

ずっと前に、支店の過去のMVを見たいんだけど、どうしたものかとネタにした時に、CS放送がお勧めですよとコメントしていただいた、そんなやり取りがあったんだけど、その後実際に見てみると、SKEに関しては決してフルバージョンが放送されない。しかもこのショートバージョンというのが、1番すら最後まで流れないということが分かって、そこはちょっと残念に思ってた。

ところが今回放送された「強き者よ」「バンザイVenus」「パレオはエメラルド」「片想いFinally」は、なんとフルバージョンだった。ちなみに「アイシテラブル!」以降は、なぜか「キスだって左利き」を例外(これもフルバージョン)として、「チョコの奴隷」「美しい稲妻」「賛成カワイイ!」「未来とは?」と、やはりすべてショートバージョンだった。

「風吹新規」の身として、SKEのCDを購入し始めたのが「アイシテラブル!」から以降なんで、そこから後のMVは、正規DVDにてちゃんとフルバージョンを見てる。そういう意味で、今回放送されたこの4曲は、ずっと見たかったものだけに、ホントありがたかった。それでも「青空片想い」「ゴメンネ、SUMMER」「1!2!3!4!ヨロシク!」そして「オキドキ」が抜けてるけど、とりわけ何より「強き者よ」が捕獲できたのは嬉しかった。

こうしてようやくにして、待望久しかった「強き者よ」のMVをフルで見ることができて、まず驚かされるのが、顔が違う、雰囲気が違う、多くが既にして卒業してしまったことを含めての、誰が誰だか分からないこと。いやそれ以上に洗練されてない、垢抜けない感じが半端ない。みんな細くて、ギスギスしてて、女性としての魅力が伝わってこない。なのになんだろう、この確信のように正に原石を見る思い。

もちろんそこには、後のSKEの姿が透かし模様で見えてるというのもあるだろう。けれどもこのスペシャルの順番としては「強き者よ」の次に「バンザイVenus」を見ることになるんだけど、そのあまりの違い、あまりの変わりように唖然とさせられた。もの凄い進化ぶりを目の当たりにすることになるという。

「強き者よ」のリリースが2009年8月、「バンザイVenus」が2011年3月とのことで、この間1年半ちょっと。とりわけ印象的なのが松井Rさんの確変ぶりで、ほとんど別人になってるのが分かる。「強き者よ」では、かつて自称されていたとおりの「もやしっ子」にして、表情の作り方など含め、どこかメンヘラ臭が漂う感じ。なるほどゲキカラの人物設定には、この頃のイメージがあるのかと、勝手に納得。

この「強き者よ」時点で、既にしてフロントメンバーの一角(というかほぼダブルセンター)になってるんでも分かるように、現場のヲタさん達は、この時点での松井Rさんを見つけてることになる。その慧眼ぶりには驚嘆するしかないけど、もしかして、どこかヲタ臭がするからという、自身との距離の近さを感じての推しだったりして。

けれども続けて「バンザイVenus」を見ることで、そんないろんな外連味は、見事に払拭されて、かすみ草なんてとんでもない、大輪の花が咲くとまで表現したくなる、松井Rさんの女性としての魅力が咲きほころび始める様子が窺えるようになり、それは次の「パレオはエメラルド」で確かなものになってる。夏曲の水着MVというのも後押ししてるだろうことは言うまでもないけどね。

松井Rさん関連以外では、MVメイキング映像が興味深かったけど、なんでこれをCD特典映像に収録しなかったんだろう。「手をつなぎながら」のライブ映像は、素晴らしいの一言に尽きる。ナゴヤドームが体感できたかのような、臨場感すら伝わってきた。これを見るにつけ「達成感」と「燃え尽き」という言葉が自然に思い浮かばれる感じ。その後の顛末が、なんかいろいろ納得されてしまう。あとは、コメント出演の会話を含めて、やはりSKEの弱点はMCという事実確認。谷さんの使命は重いぞ。

高橋さんの誕生会

2014年04月12日 | AKB
以下峯岸みなみぐぐたす4月11日1:30

改めてたかみなおめでとう。
そして、まーちゅんハタチおめでとう♡

はるなと一緒に計画したんだけど、思ったよりたくさんの人が集まってくれてカオスだったな!!!!笑

これも人徳(●´ϖ`●)

以上引用

というわけで、峯岸さん、小嶋さん主催で、高橋さんのバースデイパーティが開かれたとのこと。あちこちにアップされた写真を見ると、参加者は以下の20名の模様(板野さんについては未確認扱い)。

01期生:折井あゆみ、増山加弥乃、戸島花、駒谷仁美、前田敦子、篠田麻里子、小嶋陽菜、峯岸みなみ
02期生:野呂佳代、大島優子、
03期生:柏木由紀
04期生:倉持明日香、大家志津香
05期生:内田眞由美
09期生:横山由衣、島崎遥香、島田晴香、中村麻里子
11期生:川栄李奈
移籍:小笠原茉由

参加不参加にはそれぞれの事情があるだろうし、会場の規模とか物理的な要因も絡むだろうから、この参加者の顔ぶれから何かを読み取ろうとするのは、やはりいろいろ無理があるだろうとも思われる。

それでも、1期生の卒業生がこれだけ駆けつけるというのは、やはりただごとでは済まされない。これを好意的に見れば、かつて苦労を供にした1期生の絆と取ることもできるし、一方で目一杯悪意の視線で、今や業界の「権力者」とも見なせる、高橋さんへの取り入りとのゲスい見方もあり得ないわけではない。いずれにせよ、本当に嫌いだったら参加しないだろうし、こういう直接的な利害関係のないところに現れる、やはり高橋さんの人徳というか、人望の証左かと。

あとは、5期生までと9期生以降の二峰性になってるのは、シンプルに考えて、一義的には横山さん人脈ということなんだろう。高橋さんと横山さんの師弟関係を通して、一つのクラスタを形成してるように読み取れることになる。同様のことは、この場にはいないけど指原さんとの関係性にも言えるわけで、AKB内部における人間関係の、多次元階層化が窺える、その好例と見なせそう。

「第3回AKB48紅白対抗歌合戦」メイキング

2014年04月11日 | AKB
本編については、スカパーでの放送であらかた感想は述べてしまってるんで、メイキングについて。まずは断言だけど、メイキングの方が本編より格段に面白いぞ。それぞれのシーンでの、メンバーの感想とかが拾えてるのはもちろんだけど、それ以上に、バックステージの様子、それもメンバーの動静のみならず、スタッフの映り込みがこれまでにも増して多かったように感じられた。また、ホール側での各地点からの撮影も臨場感を誘うし、ファンのコールやざわつき、歓声もよく捉えられてた。

印象的だったシーンを上げてみると、バックステージ側では、高橋さんが「深呼吸」の練習に続いて、松井Jさんに触発されて「ハートエレキ」を熱唱してるシーン。すぐ傍には茅野氏と衣装スタッフ(と推定)、そして北川謙二氏がたむろってて、高橋さんに向けてノリノリの歓声を上げてた。もう一つ上げるとすれば、生田絵梨花さんの、何を今さらではあるけど、上品な立ち居振る舞いと透明感かな。ホール側だと、「2人はデキテル」で、さすがに少人数ではあったけど、「超絶カワイイ、ケンジー」が聞こえたのにはワロタ。

本来なら、メイキングが本編を越えてしまうと言うのは掟破りだろうと思う。けれども、このAKB紅白に限っては、というか限らないんだけど、内輪受け、楽屋オチ的な要素が強いんだし、膨大なAKB物語を参照するハイコンテクストな構造になってるのは言わずもがな。なので、こうしてステージの正面からどーん的な、確かに一般的なコンサートだとそれが普通なんだろうけど、そういう見せ方は最適解ではないように思う。

むしろ、小回りの効くマルチアングル的なカメラワークで、表裏関係なく360度全方向から、内外も分け隔てすることなくアクセスフリーで、正にこのメイキング的な構成をさらに推し進める、極めるというのが正解なんじゃないか。

本メイキングは正味で1時間11分25秒。本編は例によってディスク2枚に渡る前後編、2時間28分56秒+45分40秒。本編のリアルタイムが、この合算の3時間14分34秒で合ってるならば、そのリアルタイムでのメイキングを作るというのはできない話なんだろうか。はっきり言って、そっちの方が遥かに見たいし、間違いなくこの本編より面白いものなる。と言うか、AKBGの特性、そしてとりわけAKB紅白の特性からして、そういったメイキング的なアプローチこそ、映像ソフトとしての本編に相応しいように思う。

とここまで書いて思い出した。ディスクに収められた本編映像だけど、スカパーで放送されたものと同一なんだろうか。AB比較とかはしてないけど、そして記憶はまったく当てにならないけど、少なくとも明らかに違うところはなかったような。


以下追記>b2さん
たぶんですが、「筋書きのないドラマ」が一番キツいのは運営なんだろうと思います。様々なレイヤでの根回し、手配、スケジューリング、そしてズバリ経営は、ある程度先が読めないことには回らない。けれども予定調和にもできない。

もう一つ上げるとすれば、人というのは成功体験にしがみつくもので、それはやむを得ない面がある。けれども同時に人は、失敗からしか学べない、そんな矛盾を抱えて生きてる存在なんでしょう。