AKB48の旅

AKB48の旅

強運

2014年04月02日 | AKB
32年という長寿を全うし、その時代を代表するテレビ番組として、そしてタモリさんという稀代のタレントの代表作品として、間違いなく歴史に名を刻むことになる「笑っていいとも!」。そのレギュラー出演者のファイナリストに名を連ねる光栄。しかも最終回がたまたま月曜日だったため、正真正銘の最終回の正規の出演者となれた。さらには、「グランドフィナーレ」での錚々たる顔ぶれの末席に加わり、「夢みたいな時間、夢みたいな空間」を経験できた。これをこそ強運と言わずして、何を強運というのか。

秋元氏が繰り返し語ってきた、「ここぞという時に必ず打席が回ってくる長島やイチローのように、スターになる人間には、必ず運が必要なんですよ。」と同等の、これは出来事じゃないだろうか。スキャンダルからの「神の一手」、あのHKT移籍をも遥かに凌駕する、これこそが指原さんの強運ぶりの現前。

翻って、1964年の東京オリンピックのメインスタジアムにして、今正に2020年に向けて大規模改装工事が始まろうという、その役割を全うして有終の美を飾ろうという栄光の国立競技場。これ以上はないという舞台が用意されたにもかかわらず、大島さんの卒業コンサートは中止になってしまった。しかも前日のAKB単独コンサートは晴天だったにも関わらず、一日だけの春の嵐に、ピンポイントで見舞われるという不運ぶり。

ピンチはチャンスとばかり、この状況を大どんでん返しでひっくり返す、そんな妙案があればと思うところだけど、どうだろう。もし何のアイディアもなく、ずるずると泥縄のような対応に終始するとしたら、それは上記、指原さんとはあまりに対照的な「不運」ぶりではないだろうか。

実際、これまでの歴史を振り返っても、大島さんの「不運」ぶりには天を仰ぐしかない。と言っても、ここで言う「不運」というのは、比較対象の問題であって、普通の何の取り柄もない一般人なら、宝くじに外れたからと言って、目前で電車のドアが閉まったからと言って、声高に「不運」とか叫ぶことはない。けれども大島さんの隣には、ずっと前田さんがいた。高橋さんがいた。そして上記のように、今や指原さんがいる。

誤解のないよう断っておくけど、対立厨的に煽ってるのではない。逆に大島さんは、強運という最強の味方を得ることなく、それでもトップへと上り詰めた。その圧倒的な能力の高さと、その事実に奢ることのない、想像を絶するような努力の積み重ねの上に、現在のポジションがあるのは、周知の通り。

けれどもやはり、大島さんには運がないのか。究極の努力と言えども、神は沈黙するのか。このあたり、例によって因果律と予定律が交錯することになる。果たして大島さんに「神の一手」はあるのか。今後の動静を静かに見守りたい。