AKB48の旅

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大江戸温泉物語特別対談

2014年04月22日 | AKB
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高橋さんと、大江戸温泉物語最高料理顧問、高階孝晴氏の対談。といっても、これがテレビCM出演と連動しての新聞広告であるのは言うまでもないところ。対談の題名の最初には、でかでかと「企画・製作・朝日新聞広告局」の文字が入ってる。

内容的に取り立てて目新しいことはなかったと思うけど、それ以前に、この対談の編集の冴えに感動すら覚えてしまった。さすがにやらせとかではなくて、実際に対談は行われたんだろうと思う。けれども弱冠23才にして巨大アイドルグループを滑る(←誤変換がイケてる感じ?)、じゃなくて統べる高橋総監督に対して、恐らくは還暦前後と思われる、ググるとそれなりの経歴の「最高料理顧問」。普通だったら、会話自体が成り立たない可能性すら考えられるところ。

もちろん、高橋さんのコミュニケーション力の高さは言うまでもないし、これまでも様々な年齢層、様々な分野階層の方々との対話や討論をこなしてきてる。この辺り高階氏については、ネットをチラ見する程度では、さしたる情報もなかったんで、高階氏の対話能力についてはペンディングするしかないけど、それは基本、高橋さんにとっても同様の立場であった可能性が考えられるところ。それでも、仮に高階氏についての予備知識がない状態で、なおかつ高階氏の対話力が一般的な和食料理人のイメージ通りであったとしても、ほとんど何の障害もなく、容易に対談は成立したのかも知れない。

実際に文字おこしされた形の対談の中身は、リーダー論、サービス業の基本、そして双方のエポックという、言わばネタ調整が行われたかに見える内容とも見なせる。これなら対話が何とかなり立った可能性が高いし、対談を通してお二人が互いに探り合いながら、そんな落とし所に自ら辿り着いた可能性ももちろんある。あるけど、これは編集サイドの誘導、もしくは事後の編集による調整が入ったとするのが、妥当な見方ではないだろうか。

実際のところはもちろん不明とするしかないけど、出来上がった広告としての対談内容は、体裁上において素晴らしいものになってると思う。ウェッブの作りを含め、「朝日新聞広告局」の中の人に賛辞を送りたいと思う。

とともに、高橋さんの弁が立つこと、しかもごく普通の語りで口、易しい言葉で、物事の本質を語ることができることが広く知られつつあると思われるんで、従来からのAKB代表コメントを越えて、これからこうした対談、あるいは、より一般的なコメントが求められる、そういうオファーが増えるのかも知れない。

総監督という地位は、これまでは主としてAKBGの内的要因、内的希求によるところが多かったと思われる。けれども今後は、こうした外的要因による要請に応えるべく最適化を求められことになるのかも知れない。それは正に、政治的なスタンスということにもなるんだろう。秋元氏ではないけれど、必然性という名の強運にドライブされて、高橋さんは本当に政治家へと向かうことになるのかも知れない。