AKB48の旅

AKB48の旅

DOCUMENTARY of AKB48 第4弾

2014年04月09日 | AKB
7月4日公開というのはさすがに偶然だろうけど、大島さんの卒業までを収めようという、分かり易い刻み方ということなんだろう。

この"DOCUMENTARY of AKB48"の英語の副題なんだけど、第4弾は"The time has come"とのこと。これまでの3作の副題と並べてみると、これだけでもちゃんと一連の物語になってること、起承転結になってることに、あらためて気づかされる。と言っても、これが当初から意図されたものとは思わない。その時その時のリアルタイムに、相応しいだろう副題を付けていったら、それが物語へと成長した、そういうことなんだろう。AKBとは正にそんな存在。

第1作は"to be continued"と、小文字で始まる途中経過的なものになってる。AKBのような複雑系の自律運動体の始原は、原理的に問えないんで、これは当然と言うことになる。気が付いたらそれはそこにあった、"to be continued"だったというわけで、この"to be continued"が「起」に当たることになる。

あとは意味を追ってもらえば自明だと思うけど、"Show must go on"が「承」、"No flower without rain"が「転」、そして今回の"The time has come"が「結」になる。"DOCUMENTARY of AKB48"という作品は、それぞれの期間のAKBの総集編にして、レトロスペクティブな評価でもあるわけで、そんな出力としてのアウトプット的な視点からだと、大島さんの卒業が、一つの物語の終わりを表してることになる。

もちろんAKBの内部的には、これはとっくに終わった話ということになる。「名目」と「実質」という比喩で言うなら、実質上としては前田さんの卒業で終わった物語が、名目上は大島さんの卒業まで、外部的には観察され続けた、2年ものタイムラグを発生させた、そんな感じじゃなかろうか。逆に言えば、大島さんが前田さんの残像だったことの、これは一表現とみなすことができそう。