AKB48の旅

AKB48の旅

「政治は結構好きなので」

2013年03月06日 | AKB
http://news.livedoor.com/article/detail/7465970/

秋元康氏がどこまで具体的な「政治家」のイメージを持ってるのか、あるいは実際の選挙に関わったことがあるのかとかは知らないけど、少なくとも深く関わっていたという話は聞いたことがない。大物政治家との面識とか交流は、たぶんあるんだろうし、実際、例えば現在「クールジャパン推進会議」の民間議員をやってるのは知ってる。けれども、こういうのを実際に運営するのは官僚だし、政治の「現場」に立ち会うことはないはず。なので、秋元氏が言ってるだけなら、総合プロデューサー業のキモとも言える人脈と金脈を、高橋さんに引き継ぐ、そのための地ならし的なアナウンスぐらいに捉えていた(既述)。

けれども、田原総一朗氏となると話が違う。ジャーナリストとしての実績のみならず、朝生含め、政治とは何なのか、政治家とは何者なのか、その生態から実態から、表も裏も知り尽くしてるのは間違いない。これまでも「秋元康の仕事術」や、いくつかのインタビューでの高橋さん推し発言は聞き知ってたけど、ここまで正面切って政治家になることを進め、あまつさえ「後援会は俺がやる」とまで言わしめるとなると、これは話が違う。

時あたかもネット選挙が、日本でも実現しようとしてるというのもあるだろう。これまでの地縁血縁、地盤看板が消えることはないだろうけど、若い世代の代表としての、都市型の政治家という需要は高まりこそすれ減ることはない。その一方で、ふさわしい候補者となるとなかなかいないというのが、昨今の政治状況だろう。

高橋さんの「学力」こそ言うまでもない体たらくだけど、「学力」が政治家の資質として何の意味もないことは、民主党政権がこれでもかと証明してくれたばかり。地頭の良さは証明済みだと思うんで、そこは良い参謀なり先生が付けば良いこと。田原氏が後援会長なら、そこに何の問題もない。人間としての器のでかさと、大人数を仕切る力、リーダーシップは、これも証明済みなんで、選挙さえクリアできれば、大政治家になれる資質は本当にあると思う。

もしそれが実現したとして、一般的には、無能なタレント議員がまた一人扱いだろうけど、AKBムーブメントがそうであったように、高橋さんなら、従来の政治の枠組みの「外」から立ち現れるんではないか。その頃には、AKBムーブメントがアジア全域に広がってる可能性があり、日本の外から「日本をとりもどす」、そんな逆説が実現するかも知れない。ここにも外部性の取り込みを通しての継続性の維持、すなわち動的平衡が実現することになり、AKBと相似形になるのかも知れない。

そんな続AKB物語が見れるのだとしたら、しかも日本の国益に大いに叶うと言うことになれば、これほど壮大で面白いものはないんじゃないか。