AKB48の旅

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HaKaTa百貨店2号館 ゲスト生駒里奈

2013年03月18日 | AKB
誤解を恐れずに書くけど、ちょっと「異端」の回になってたように思う。AKBGではなくて、「公式ライバル」の乃木坂46からのゲストだから、というのはもちろんあると思う。これまでのゲストのような共同体意識、あるいは先輩後輩意識の外側に、生駒さんは確かに立ってたと思われる。そういう意味では、渡辺美優紀さんと、ちょっとだけ印象がかぶるかも。

けれどもそれ以上に、生駒里奈という存在感とでもいうか、揺るぎのない感じ、これを正面から言葉で表現するのは難しいけど、例えば、前回の島田春香さんとは真逆の感触かな。島田さんの回は、島田さんがほとんど空気になってしまってて、HKTメンバーばかりに光が当たる感じだったけど、生駒さんは、HKTメンバーを完全に凌駕してたと思う。

もちろん「凌駕」と言っても、何の勝負なのかは不明瞭だけど、回りくどい表現を試みるなら、自身が番組の中心であること、主役であることを決して手放さない。HKTメンバーを、自分を中心とした枠組みに取り込んでしまう。繰り返しになるけど、問答無用の揺るぎのなさ。前田さんの時も感じた、あの突き抜ける感じ、あれとよく似てると思う。

これがセンター属性なんだろうなと、納得させられる。生駒里奈という人は、センターでこそ生きるのであって、端に置いてはいけないことを、否応なく受け入れざるを得ないみたいな。しかもそんなセンター属性が、生駒さんは異様なまでに強いんだ。あの前田さんですら、ここまでということはなかったと思う。もちろん風吹新規として、すべてを知ってるはずもないというエクスキューズは入れとくけど。

同時に、今回のHaKaTa百貨店2号館は、編集の手際が悪いわけではないんだろうけど、見ていてどこかぎくしゃくしてたように思う。これも、ここまで全回を見てきて、初めての出来事だと思う。面白いは面白いんだけど、事あるごとに、誇張表現だけど、どこかねじ伏せられる感じ、もしくは距離を置かれる感じ、もうちょっと強く言って、番組から弾かれる感じ。うーん表現が難しいな。

そして、これも番組始まって以来だけど、「尺の調整コーナー」の存在。ここは単なる深読みに過ぎないけど、収録時間としては十分に撮ってあったはずなのに、本編が尺足らずになってしまったということになる。つまりは、編集してみたけど、どうしても本編時間を埋めきれなかったとしか考えられないように思う。

端的に言って、編集しきれなかった。その理由としてまず思いつくのが、上記の「疎外感」とでもいうか、番組としてのまとまり、成立を拒むかのような生駒さんの存在感なのであり、HKTメンバーを寄せ付けない、さっしーすらどこか手に負えない、やっぱりこの表現しか思いつかない、揺るぎのなさ。これ故に、編集者がまとめきれなかったんじゃないか。結果的にだけど、編集という行為すら拒否されてしまったということではないか。

センター属性が突出してるが故に、誰の手にも負えない、今回のHaKaTa百貨店を見ただけで、生駒里奈という人に、そんな評価を下して良いのかどうか分からないけど、さっしーの手に負えないとすれば、間違いなく誰の手にも負えないのではないか。少なくとも乃木坂メンバーの誰にも無理だろうことは、容易に想像が付く。

乃木坂については、それなりの関心しか払ってきてないので、私の理解は間違ってる可能性があるけど、それでも書いてしまうなら、乃木坂からは、どこかバランスの悪さ、居心地の悪さみたいなものを、ずっと感じてた。そのわけが、今回明らかになったと思う、生駒さんの存在感の強さをうまく受け止められていないから、生駒さんをもてあましてるからなんだろうか。

何か結論とかあるわけじゃないけど、秋元康氏は生駒里奈というこのヘビーな異端児を、今後どうプロデュースしてくんだろうか。