欺くことも大事という考え方か…

　Number 833の高校野球、球数制限の記事で、
　桑田真澄氏が書いていること。

　『明らかに疲労がたまっている日は「走ってきます」と言い残すと隣のゴルフ場で寝そべっていた日もあった』

　高校時代のことですよ。
　走ってきますと監督に言い残したのでしょうね。
　
　『ここまでして自分の身体を守らないといけない』とも書いています。

　桑田氏は、ドラフト会議前に、早大進学を表明し、しかし巨人が指名したことで一転プロ入り。
　マイナスイメージであり、自分にも重荷になるんじゃないかとも思っていました。

　だけど、「欺くのも大事なこと」というのが根底にあるのかと、今回の記事を読んでフッと思いました。
　スポーツに限らず対戦する競技では、相手を欺くことが重要戦術でもあります。

　だけど、練習の場からそれを実践したら「信頼」というのがなくなる気がします。
　桑田氏が堂々と書いているのだから、欺くのも大事と思っているのか、欺いたとは思ってないのか…。

　統一球の問題で、第三者委員会に入っているわけですが、
　ファンを欺き、選手を欺き……という事柄の本質を、欺いても守るべきものがあると考える人が検証するとしたら、何だかちょっとあやしい感じもしてきました。