這ってでも出てこいという過去の発言もあったけど

　NHKニュース7で、昨日のプリンセス駅伝のことが映りました。

　岩谷産業の選手が這って進むシーン。
　監督は棄権を申し出たが、現場に伝わらなかったと。
　でも、プリンセス駅伝がクイーンズ駅伝の予選会であることを考えたら、200mを這って進んだということですから、逆転できる要素はないでしょうし、仮に可能性があったとしても、選手のことを考えたら審判長判断で棄権させるべきだったのではないかと思いました。

　過去には、福士加代子選手が転倒して膝を強打。そのまま走り続けたという駅伝もありました。

　また、這ってでも出てこいという発言が話題になったこともあります。ソウルオリンピックの代表選考レースであった、1987年の福岡国際マラソン。
　怪我のため欠場を決めた瀬古利彦選手。中山竹通選手が「這ってでも出てこい」と言ったと。
　これは、後年「自分なら這ってでも出る」という発言が、報道では「這ってでも出てこい」になったと言われています。
　そういう状況で出場して代表になれるわけないけれど、モスクワ、ロサンゼルスに続いて、実質の一発選考と思われていた福岡。実績のある瀬古選手だから、他の大会を待つという判断。実績が不足している自分だったらそういう配慮をしてもらえないだろうから「這ってでも出る」そんなことだったかと記憶。

　先日の国体では、少年男子共通800m決勝で、スタートから歩いて、トラック2周を歩き切ってゴールという出来事がありました。予選でスパイクされ負傷。たぶん、普通なら決勝棄権でしょうが、国体は天皇杯の得点があるから、8位でも1点とれます。動画を見る限り、歩くのは大丈夫そうでしたが、今回の駅伝と共通する問題点だと思いました。
　
　BSNで放送されたプリンセス駅伝は録画しておいたので、あとからじっくり見ようと思います。