イタグレと暮らす戌年男のブログ

 イタリアングレーハウンド(イタグレ)と過ごす中で、家族、趣味、出来事についての感想などを書きたいです。
 

競歩とマラソンのドーハ世界陸上位置づけ

2019-12-19 20:27:59 | 陸上競技・ランニング
 月刊陸上競技1月号に、競歩の関係者がドーハ世界陸上のことを詳しく語っている記事がありました。

 鈴木雄介、山西利和の両選手。金メダリスト。
 今村文男コーチ、杉田正明科学委員会委員長。

 金メダル2個、その他にも入賞者。でも、その結果以上に、暑さの中で競技をしたという経験が選手・スタッフともにすごく大きな成果となっているのがよくわかりました。

 特に、鈴木選手は立ち止まったり、(普通に)歩きながら給水するシーンもあり、そのあたりは「金メダルに固執するものはなかった。銅メダルでもオリンピック代表になれるという余裕があった」と。

 マラソンはMGCが盛況だったと、瀬古利彦氏が自画自賛してますが、ドーハ世界陸上は代表選考レースではなく、はっきり言って無視に近いくらいの扱いに感じます。
 もちろん、出場した6選手はよく頑張ったと思うし、入賞者も出ました。しかし、その経験がオリンピックにつながるようなプランは全くなし。

 開催地が札幌になったことも、両選手とも特に気にしてないようです。
 暑熱馴化に関して、ドーハ世界陸上で経験しているから、それが生かせる。
 マラソンはMGCが9月だったから、暑さ対策はそれほど気にしなくてもいい、暑さを乗り越えた体になっているから。

 せっかく暑さの中でレースを体験できるという貴重な機会を、MGCのために逃してしまったマラソン。そんな印象を持ってしまいました。

 防府読売マラソンの前日、特別講演会の中で瀬古利彦氏が、
 「札幌、暑くなれ~」と言ったのがスポーツ報知に出ていました。
 鈴木選手の話に『暑くなることも、涼しくなることも期待しない。「どっちでもいいよ」という状態を作っておく。そのための暑熱対策だと思います』という発言も載っていました。
 スポーツ報知の記事には、会場の笑いを誘ったと書いてあるので、ジョークと受け止めるべきなのでしょうが、鈴木選手の発言がドーハでの実績の結果というか、そういう気持ちだから優勝できたということなのかなと思いました。


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