盲目のフルート奏者、オーケストラと演奏

　昨日の「BS世界のドキュメンタリー」
　盲目のフルート奏者がオーケストラと一緒に演奏するという、とても興味深いものでした。

　中国のウー・ジンさん。
　指揮者の動きをどう知るか?

　周囲の人が考えてくれたのは、ブラインドサッカーで使われている技術。
　それを指揮者のタクトの動きに応用。

　ウー・ジンさんは、足の裏でその動きを感じる。
　システムができて、最初に試したとき、ウーさんが笑ってしまいました。
　何がそんなにおかしいの?　と思ったら、足の裏だから「くすぐったい」
　なるほど、それですか。私は足の裏には強い(鈍感?)ので、たぶん大丈夫だと思うけれど、通常だと笑ってしまいますね。

　どう克服or改良したのかわからないけれど、最後にはうまく演奏している場面が映りました。

　大量生産できないものは、商業ベースに乗らないから応じられない。それが現代の基本スタンス。だから、障害がある人の要求は実現しないことが多いです。例えそれが安全に関わることでも。
　
　昨日の内容は、その点で素晴らしいと思いました。
　一人のためであっても開発しようじゃないかという点。
　いい番組でした。