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イタグレと暮らす戌年男のブログ

 イタリアングレーハウンド(イタグレ)と過ごす中で、家族、趣味、出来事についての感想などを書きたいです。
 

囲いがなくても勝てる

2020-12-28 10:29:45 | 将棋
 昨日のNHK杯テレビ将棋トーナメントは、稲葉陽八段と渡辺大夢五段の対戦でした。

 中村桃子女流が初対局と言った時に、渡辺五段の勢いを感じました。
 解説の野月浩貴八段が、稲葉八段は予選免除の棋戦も多いし、なかなか対戦する機会がないと。

 渡辺五段は、菅井竜也八段、千田翔太七段に勝っての3回戦進出。勢いに乗って、稲葉八段との初対局。

 駒組みがなかったわけではないけれど、いつの間にか後手番の稲葉八段は居玉のまま、囲いがないというか守りの駒がないというか、そういう状況に。
 ただ、それが不利かというと、攻めにくさもある。逃げる空間がとても広いから。
 
 攻めたのは渡辺五段で、でも、形勢は稲葉八段有利というのが、野月八段の解説。

 その通りになりました。

 110手で渡辺五段が投了。
 終わってみると、A級棋士の実力あるいは余裕だったのかも、という感じさえ抱きました。

 まだ、椅子での対局が続いていて、でも、それが不自然に感じられなくなりました。
 今年度はこのままの状態で、決勝まで進むのでしょうか。

 まずは、2020年最後の対局が無事終了しました。
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同学年の初手合い

2020-12-22 09:27:23 | 将棋
 一昨日のNHK杯テレビ将棋トーナメントは、斎藤慎太郎八段と高野智史五段の対戦でした。

 同学年の対戦。中村桃子女流が「初手合い」と紹介していました。

 同学年ではあるけれど、高野五段はプロ棋士としては、将棋で頭角を現したのが遅いこともあり、現在のライバル関係と、子ども時代からというのはちょっと違うようです。

 攻めの斎藤、受けの高野というのは、師匠譲りという感じがしました。
 畠山鎮八段と木村一基九段。

 解説は三枚堂達也七段。実は2人と同学年。
 「偵察にきてます」と。

 1筋から突破を狙った先手番の斎藤八段。
 うまく受けたようにも見えたし、駒得をしていた高野五段。

 しかし、斎藤八段が大駒なしでも右辺、左辺と攻めの拠点を作って挟撃態勢。
 高野五段は詰ましに行くしかないという状況。

 しかし、詰め切れず。127手で後手番の高野五段が投了。

 逃げ場所を間違えたら負けていた、ぎりぎりの30秒将棋。それを間違えないのが斎藤八段。詰め将棋が得意というのも「詰まない」という見通しを持ってやっていたようです。

 1993年生まれの3人。強い世代と呼ばれるような活躍がこれから続いて欲しいです。
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杉本八段、居飛車で勝利

2020-12-14 04:59:11 | 将棋
 昨日のNHK杯テレビ将棋トーナメントは、豊島将之竜王と杉本昌隆八段の対戦でした。

 解説は阿部隆九段。戦型予想は先手の杉本八段が振り飛車で、豊島竜王は居飛車。

 ところが意表を突くというのか、初手は1六歩。さらに3手目も1五歩と端歩を進めました。
 これで、豊島竜王が振り飛車に。

 思わぬ展開で、どうなるのか?
 それでもやっぱり、豊島竜王の安定感が形勢をよくしたような局面もあったようです。解説的には。

 これまでの対戦成績は豊島竜王2勝、杉本八段1勝。たった3局しかないというのは、お二人の棋歴を考えると驚くほど少ないです。相性とかは言えないでしょう。

 大駒を切り合うようになっての終盤戦。
 互いの攻めがあと一歩というところで、先手番の有利さというのもあって、杉本八段が95手で勝利。

 お見事でした。
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竜王戦、防衛で決着

2020-12-07 10:52:20 | 将棋
 今朝3時半からの日テレNEWS24で、竜王戦が防衛で決着したことを伝えていました。
 主催が読売新聞社。賞金のことも伝えていたし、そこは日テレだなぁと思いました。

 竜王戦のHPで第5局の棋譜を見ました。
 後手番の豊島将之竜王が、と金を左右につくって、挟み撃ち状態。
 羽生善治九段も一段目に龍と金と銀があって、攻めの形にはなっているけれど、玉は下段に落とせの格言を考えると、後手玉は三段目にいて、なかなか詰み筋に持っていくのは難しそう。

 84手目の8八銀が詰めろになっていて、羽生九段が投了。

 4勝1敗で豊島竜王の防衛となりました。

 タイトル戦のシリーズ中に発熱、入院という非常事態もあった羽生九段。
 COVID-19の感染ではなく、無菌性髄膜炎。
 それだって、大変なことだったんだろうと思います。

 次の、タイトル戦を楽しみにしています。
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羽生九段、NHK杯ベスト8

2020-12-07 10:29:18 | 将棋
 昨日のNHK杯テレビ将棋トーナメントは、羽生善治九段と渡辺明三冠の対戦でした。

 これまでの対戦成績は藤田綾女流が、78局のうち、羽生九段40勝、渡辺三冠38勝、と。

 解説は森内俊之九段。
 普通は、最初の頃は新人が不利でも、だんだん力関係が逆転して、対戦成績も若い棋士が有利になることが多いのに、今でも羽生さんが勝ち越しているのはすごいと。

 それ以前に78局の対戦というのもすごいです。そのうち、タイトル戦もかなりあるはずですし。

 1筋からの攻めで、先手番の羽生九段が攻勢をかけました。
 仕留めればいいけれど、駒もずいぶん渡したし、攻めきれないと後手の急襲が来るだろうという解説。

 先手玉に詰めろがかかるかというところまで行ったけれど、脱出路を作って先手玉は安全に。

 渡辺三冠が、マスクの右側のゴムを外し、ペットボトルの飲み物を一口。勝ちが見えたか、それとも覚悟を決めたか。
 次の指し手の前にも同じことを。
 そして、投了となりました。113手。

 森内九段も投了後の解説で「見応えのある一局」と言ってましたが、その通りだと思いました。

 これで、羽生九段はベスト8に進みました。
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スピード勝負の攻め合い

2020-11-30 18:51:55 | 将棋
 昨日のNHK杯テレビ将棋トーナメント。

 谷川浩司九段と斎藤慎太郎八段の対局は、放送時間ぎりぎりで決着。
 お二人とも、考慮時間を使い切ったのは、放送の残り時間5分くらいで、30秒将棋はその間だけ。

 109手で先手番の斎藤八段が勝ちました。
 解説は糸谷哲郎八段で、予想の指し手と違っていることが何度かあって、その度にすみません、と言ってたけれど、棋風が違うんだから、しかたないというか、二人ともスピード勝負の攻めに徹して、最後は速度差が逆転できないというところで、谷川九段の投了。

 投了図以下の解説で、詰みがあるわけではなかったです。
 
 中村桃子女流が紹介したこれまでの対戦成績。5局あって谷川九段2勝、斎藤八段3勝。やはり、諸々現在のクラスが反映している部分はあるという感じもしました。

 今日の内容は、先手が1筋の歩を突いた時に、後手が受けなくて、そのまま1五歩と進めることができ、この部分の解説は「先手としては突き進めば有利になる」というものだったから、もしかしてそこが勝負の分かれ目になったのかもしれません。

 感想戦がないのは残念でしたが、放送時間にぴったりおさまり、考慮時間の使い方もそこにほぼぴったりおさまるという、テレビ対局として理想的な展開だったかも。
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谷川九段が「A級棋士との対戦が楽しみ」なんて…

2020-11-30 11:19:56 | 将棋
 昨日のNHK杯テレビ将棋トーナメントは、谷川浩司九段と斎藤慎太郎八段の対戦でした。

 対局前のインタビューで、谷川九段が「A級棋士との対戦が楽しみ」という話をしていました。
 また、斎藤八段とは一緒に研究会もやっていて、対戦相手でなければ応援したいんだけれど、今日はそうも言ってられない、と。

 ある意味、余裕でもあるんだけれど、谷川九段=A級棋士というイメージが今でもあるだけに、ちょっとさびしさも。

 現在B級2組。ここまで3勝3敗。藤井聡太二冠が6戦全勝でトップです。

 B級2組にも錚々たるメンバーがいて、下のクラスということにはならないと思うけれど、それでもやはり谷川九段が「A級棋士との対戦が楽しみ」と話すのは、ちょっとさびしいような…。

 対局の途中までしか見ていなくて、どちらが勝つのかは、あとからじっくり見ようと思います。
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竜王戦、豊島竜王が3勝1敗に

2020-11-28 11:56:30 | 将棋
 竜王戦第4局。先手番の豊島将之竜王が勝って3勝1敗に。

 羽生善治九段は、発熱で入院があり、日程が変更になりました。

 現在の体調は大丈夫だとしても、多少は影響あったかな?

 タイトル100期に対するプレッシャーというのは、それほどないように思いますが、どうしても記事になると、そのことに触れているし、やはり意識しなくても影響するかも。

 タイトル戦に登場すること自体が、すごいことなんだけれど、そこで番勝負に勝利するというのがどれほど大変かというのは、あらためて感じます。

 3勝1敗となれば、豊島竜王の防衛がかなり濃厚と思われますが、勝負事は最後の最後まで、何が起こるかわかりません。
 まずは、羽生九段が先手番となる第5局に勝って欲しいです。
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木村一基九段、藤井聡太二冠に勝利

2020-11-23 11:52:12 | 将棋
 昨日のNHK杯テレビ将棋トーナメントは、木村一基九段と藤井聡太二冠の対戦でした。

 駒を並べる時に、先に藤井二冠が玉をとりました。
 今は藤井二冠が上位者という立場なんだなぁと。

 対局中に中村桃子女流が紹介した、これまでの対戦成績。
 5局あって、藤井二冠の5勝と。
 王将戦で4連勝したので、それが大きいんだけれど、まだ勝っていないというのは、かなり悔しいものがありそう…。

 そういうことが関係したかどうかはわかりませんが、木村九段の終盤の指し回しは見事。

 解説の羽生善治九段も投了図以下の解説の後、対局を振り返って「木村九段、会心の一局だったのではないか」と。

 終盤、先手番の木村九段が優勢とは言ってたんだけれど、藤井二冠が飛車で王手をしたときに、合い駒に何を打つかという解説をしていたのに、馬を引いて合い駒に。
 「これは意表を突かれたかもしれません」
 解説にも出ていなかった手です。

 それが決め手というのではなく、もうその時点で先手優勢と言ってたんだけれど、この点は羽生九段が対局前に話した「千駄ヶ谷の受け師」の面目躍如だったのかな。

 135手で藤井二冠が投了。

 羽生善治九段がNHK杯で初優勝したのは1988年度。18歳の時。
 今年、COVID-19の影響で対局ができなかった時に、その時の対局が放送されました。
 大山康晴永世名人、加藤一二三九段、谷川浩司名人、中原誠NHK杯(いずれも当時のタイトル等)に勝っての優勝。
 
 藤井二冠が今年度優勝すれば、同じ18歳ということになりますが(誕生月は羽生九段が遅いです)、昨日の敗戦でなくなりました。

 その当時は羽生善治五段でしたし、加藤一二三九段と対戦した時の解説が米長邦雄九段。感想戦に入る前に「強い坊やだね」と言いました。
 そういう見方というのか、存在だったんですね。

 今、藤井二冠に対してそういう表現をする方はいないと思います。

 そのあたりのことを含めて、感想戦があったらよかったんだけれど、ぎりぎり放送時間いっぱいでした。
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藤井二冠200勝40敗、羽生九段200勝53敗1持将棋

2020-11-21 11:29:35 | 将棋
 昨日の、NHKニュース7で、藤井聡太二冠が史上最年少で200勝を達成と伝えていました。
 200勝40敗。

 史上最年少ではあるけれど、プロ棋士になってからの期間では羽生善治九段が最短だと。

 現在の方が棋戦が多いので、そうなると羽生九段の方が勝率がより高かったのかと思いました。
 しかし、羽生九段は200勝53敗1持将棋で、対局数は藤井二冠より多いです。

 ということは、藤井二冠は昇段が速かったし、予選等が少なくなって、対局数が減ったのかなと思いました。

 史上最年少とか、史上最短とか、数字ではっきり出てくるものではあるけれど、なかなか単純に比べられるものではない。将棋に限らずですが、中味がどうかというのを詳しく見ないとわからないというのを感じます。
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