ヒュースタ日誌

相談機関「ヒューマン・スタジオ」の活動情報、ホームページ情報(新規書き込み・更新)を掲載しています。

設立10周年記念イベント終了

2011年10月03日 17時10分25秒 | 記念企画
 10月1日(土)に開催した「体験的不登校・ひきこもり論を語ろう」は、参加者20名弱と寂しい入りでしたが、会場を3つに分けてグループトークをやっていただくという、少人数を活かした双方向のやりとりを、急きょプログラムに入れました。

 予定していた司会者が都合悪かったため、丸山が司会をつとめ「10周年に寄せて」(メッセージ代読)のみスタッフの桑原が代読しました。

 メッセージは、17回開催されてきた「青少年支援セミナー」の出演者をはじめとするスタジオの協力者や丸山の関係者のうち、12名の方が寄せてくださいました。ここにそのお名前を記してお礼の印とさせていただきます(到着順/敬称略)。

岩倉智久(カフェ・ドゥ・そーじゃん元職員)
野村俊幸(不登校相談情報センター南北海道代表)
松田武己(不登校情報センター代表)
小西功子(ヨガ講師/スタジオ元ヨガ講座担当)
中西拓子(ポレポレ・ちがさき元代表)
加藤誠之(高知大学准教授)
加藤彰彦(沖縄大学学長)
佐川佳之(早稲田大学国際言語文化研究所招聘研究員)
関水徹平(早稲田大学非常勤講師)
勝山 実(ひきこもり名人)
木村由紀(湘南サドベリースクール共同創立者)
増田康仁(フリースクール湘南憧学校代表)

 第1部ではそのほか、代表の丸山による「活動報告&記念講演」が行なわれました。

 まず活動報告として、当スタジオのコンセプトの変化と実施業務の変遷を図表で説明し、最も歴史があって現在も続いているのが「メールマガジン」と「青少年支援セミナー」だから、イベントのテーマをメルマガとし、会場にセミナー協力団体の案内資料を置いたのはそれが理由であると語りました。

 そのまま記念講演に移り、彼が援助理念として堅持し続けている「不登校児やひきこもり青年への対応は、本人の願いや思いを前提に判断され実行されるべきである」について、そのことを説明しているメールマガジン『ごかいの部屋~不登校・ひきこもりから社会へ~』の176号を読み上げながら「学校/社会に復帰したい」という本人の“願い”の奥に「でも・・・」という「思い」があり、その両方を肯定しないと本人は楽になれないことを訴えました。

『ごかいの部屋』176号を読む

 そのあと、冒頭に記載のとおりグループに分かれての参加者どうしのフリートークを行ない、その流れで休憩をとりました。

 第2部では、まずグループごとに話し合った内容や丸山への質問を出して丸山がコメントする、という時間を持ち、そのあと、予定どおり『ごかいの部屋』愛読者とのリレートークに入りました。

 丸山がひとつふたつと思って「印象に残っている文章や号は?」とたずねたのに対して、丸山と勉強会で毎回一緒になる北村るみ子氏と林恭子氏は、いくつもの文章や号を次々と挙げて賛辞を述べたため「いくつ挙がるのだろう・・・」と丸山を驚かせました。
 最後に登壇した南康人氏(福井市)は「『ごかいの部屋』が魅力的なのは当事者研究の書だから」と指摘すると、トークを終えて会場席に戻っていた北村・林の両氏もうなずいていました。

 お三方とのトークは、ほかにも自身の活動、自身と丸山の経験や不登校・ひきこもり観の共通点、さらには社会や教育現場の現状と課題、今後の展望、・・・等々三者三様の深い発言に満たされた内容でした。

 翌日は、10周年記念パーティーとして、当スタジオが入居している民家の2階部分「悠生館」で「秋のつどい」が開催されました。こちらは南氏を含め9名の参加者でほぼ満席に。当事者の親御さんから親の会の代表者、支援関係者まで揃っていろいろな話に花が咲いていました。プログラムとしては、数字の「10」をかたどったケーキが出たときが最も盛り上がりました。

 2日続きの大小の記念の集まりにご参加くださった方(特に両方にご参加くださった4名の方)、ありがとうございました。
 きょうから11年目に入った当スタジオにご利用あるいはご支援を賜りますよう、心からお願い申し上げます。


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