よしなごと徒然草: まつしたヒロのブログ 

自転車XアウトドアX健康法Xなど綴る雑談メモ by 松下博宣

世界の人身取引と闘うポラリスプロジェクト

2009年07月27日 | ビジネス&社会起業
以前紹介した公開セミナー「世界の人身取引と闘うポラリスプロジェクト」が、2009 年7 月16 日(木)18:00 より、東工大蔵前会館「ロイアルブルーホール」にて開催されました。

世界で 1000 万人以上の女性や子どもが人身取引問題の犠牲になっていると言われています。その対策において米国のみならず世界をリードする活躍をしてきたNGO「ポラリスプロジェクト」から、事務局長のマーク・ラゴン氏と、「ポラリスプロジェクト」日本事務所のコーディネーターを務める藤原志帆子氏が講演しました。

「社会起業、テクノロジーとビジネスが立ち向かう人身取引」講演の概要です。

英語版の講演記録です。一読の価値あります。論点が明確でポラリスのミッションを雄弁に論述しています。

ポラリス・ジャパンについての詳細な情報はこちら

ざっと論旨をまとめます。マーク・ラゴン氏のスピーチはロジカルかつ弁証法的です。

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まず結論は:

Effective use of technology and social entrepreneurship are essential for our advanced industrialized countries to become better examples for the developing world in the fight against trafficking.

卓越した社会起業家には共通の行動パターンがある。

1)組織を立ち上げるというようりは、運動(movement)を盛り上げるという視点を持つ。

2)政策的な主張を長期にわたって続け、プログラムを多様化させる。

3)現実主義(pragmatism)と 理想主義(idealism)のバランスを保つ。

実は現代のネットを中心としたテクノロジーは人身売買に大いに利用され、莫大な利益を人身売買をおこなう人々や組織にもたらしている現実に目を向けるべきだ。

つまり技術やビジネスモデルを保有する企業と組むことによって反人身売買運動の効果は格段に上がる。

たとえばポラリスがしぶとくアプローチした結果、マイクロソフトは反人身売買教育プログラムをスタートさせたし、アマゾン・ジャパンは少女ポルノやDVDの販売を止めた。

だからこそ、先進国において技術と社会起業を組み合わせて有効活用して反人身売買運動の成功事例を造り上げることが、開発途上国の反人身売買運動にとっても有益なものになる。

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technologyとsocial entrepreneurship を真っ正面からとらえ、実行してきたポラリスを応援しませんか。

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