散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

20130113ギャラリー巡り

2013年01月13日 19時27分29秒 | ART
本日は帯広美術館→百年記念館→市立図書館の3か所。

帯広美術館に行く途中、帯広氷まつりの雪像作成の準備がされている。



帯広青少年科学館。空が青い。



青少年科学館前の彫刻。雪でタイトルが見えず…



■帯広美術館「ベル・エポックのポスター」。帯広自慢のポスターコレクション。楽しい展覧会であった。



バルドリッシュ「果物は健康食品」:「EAT ALWAYS SPANISH FRUITS」と書いてあり、スペインが異国の代表的イメージだったのか。
レオネット・カピエッロ「フォアグラ・クリームの女王「金の鵞鳥」」:鵞鳥が金色でぬめっと見えて、フォアグラっぽい。
ミュシャ「タバコ巻紙「ジョブ」」:ポスターの魅力で思わず吸っちゃうね。

不詳「タバコ「レオ」」:変な老人と黒マスクの二人がタバコを吸っている。これじゃアヘンだよ。
ジュール・ドランシー「東洋のタバコ「ナジャ」」:コブラのマークがタバコの箱から立体的に立ちあがっているシーン。中近東のイメージである。
不詳「キナ入りワイン」:これは販売しても大丈夫だったのか。

ラコット「ペリエのりんご酒」:女性がグラスを掲げると割れたリンゴから果汁(酒)が滴るのだ。
レオネット・カピエッロ「食前酒「モーラン・キナ」」:黒地に緑の悪魔が酒を勧めてくる。
フレデリコ・リバス・モンテネグロ「マルケス・デル・メリト、ワインとコニャック」:黒地にオレンジのバッカスか?
ロビィ「食前酒「トニ=コーラ」」:黄色地に赤と緑の2匹のオウム。とにかく目立つこと間違いなし。

どうにもタバコ類、酒類のポスターが強力で、大人はおろか青少年も絶対やりたくなってしまうと思う。

不詳「脱毛防止剤」:オペラ座にいる禿頭の男たちを見ながら「どうしたのかしら」と女性。「みんなペルテュイジーヌを知らないんだよ」と黒々とした髪の男が答えるという、いやなポスター。
ドナルド・ブラン「バータ」:スポーツシューズのポスターだが、描かれているスポーツが陸上、テニス、ペタンクなのだ。フランスらしいね。
フィリップ・シャブリエ「真の円形シャワー」:シャワーの出る部分が円形になっており、自分の頭をくぐらせてからお湯を浴びる構造になっている、面白商品。

レイモン・トゥルノン「理想の浴室」:こちらは西洋にしては随分深いバスタブだ。
A.フォス「純ニッケル」:多分鍋の広告なのだが、中国人っぽいあやしいシェフと、マンガチックな黒人シェフが登場。当時の料理人のイメージなのだろうか。
不詳「キャピテーヌ・ダンリ著「宿命の戦い」」:「ANGLETERRE」と書いてあるので、宿命のライバルはやはりドイツではなくてイギリスなのか。

シャルル・ティション「自転車「メトロポール」」:インチキっぽい着物を着た人が自転車に乗る、ジャパネスクイメージ。
ミュシャ「自転車「ロワイヤル=ファブリク」」:こちらはスイスの高原イメージ。しかしなぜそこでパイプをくわえるのか。
ジョルジュ・ファーヴル「自転車「ディレクタ」」:今度は近代的アスリートの雰囲気。現代のスポーツドリンクのポスターであってもおかしくない。
オガロ「自転車タイヤ「ミシュラン」」:ミシュランのキャラが自転車に乗っているのだが、当時は自転車タイヤの制作が主だったらしく、体の部分のタイヤの幅が今よりも狭いのである。そして彼も葉巻を吸っているのだ。

自転車一つとっても、随分違うコンセプトでポスターが作られていたのが分かる。また昔の日本もそうであったと思うが、「成人男子たるもの、タバコを吸わなくては!」というメッセージも感じるなあ。

レオン=A.フィヨル「海戦」:見世物のポスターらしいのだが、戦艦や駆逐艦が何隻も登場し、炎や水柱が上がるのをどうやったのだろう。
アーウェ・ラスムッセン「D.S.B.,デンマーク国有鉄道」:闇を切り裂いて走るライトをつけた赤い列車。レールの安定感と、140キロのスピードメータ、枕木のぼやけた感じのスピード感が両立している。
キルニッヒ専門工房「オーストリア」:チロリアン、ヤッホーなイメージ。こういうポスターで国や地域のイメージが付いてしまうということもあっただろう。

■帯広美術館「拡張する”版” プリントアートの展開」。
一原有徳「タガネ9」:鉛板に数字を打ち込んだ、珍しい作品。
太田三郎「Stamp map of Hokkaido "December29,1993"」:北海道地図の郵便局の場所に、消印を押してもらった切手を配置したもの。ほとんどが普通の41円切手なのだが、旭川東は50円切手、芦別と他2つ(消印が読めない)はふるさと記念切手、江別は風景印が押してある。



長はるこ「B-cushion」:コンピュータ制御のエアブラシで、粗めの紙に印刷したもの(写真右)。



十勝プラザにて、坂東優「フロンティアの像」。勉強している少年よ、フロンティアたれ!



段々、陽が落ちてきた。



鎌のような、いや糸のような月が出た。



ホテルノースランド前にて。



帯広駅前にて。「飛雄馬よ、あれが巨人の星だ」「とうちゃん、あれ、木星だよ」。



コメントを投稿