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散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

暑い小樽(3)

2008年07月05日 22時22分55秒 | 飲み歩き・北海道内


夕方になってもあまり気温がさがらない。逆療法でビアホール「NS」へ行き、やけくそでジンギスカンを食べる。暑さは増すが、ジンギスカンのタレがかなりしっかりした酸味でバリバリ食べられた。羊の肩ロースのところが一番うまい。





食べ終わってまだ明るさの残る中を、「はしご通り」を通ってバー「A」へ。まず1杯目はジンフィズ。かなりたっぷり目のジンが効くなあ。2杯目はいつものシャンゼリゼ。

さて3杯目は何かカクテルブックを見せてもらって考えよう。いろいろ見た上で選んだのがレディーズカクテル。名前だけ見ると軟弱そうな感じだが、ライウィスキー+ペルノー+アニゼット+アンゴスチュラビタースという強靭なレシピだ。マスターの遊び心でライウィスキーをマッカラン10年に、ペルノーをアブサンに変えて見たのだが、これが驚愕の味。


・・・一口飲んだところ

飲み口は強く、アブサンの風味がわずかに効いていながら、今までに飲んだことのない新しい味だ(多分、古くからあるカクテルであろうが)。これは素晴らしい傑作カクテルに出会った。

続いてブランデー+アップルブランデー+スイートベルモット+レモンピールのコープスリバイバー。これはやや甘さにレモンピールの香りを効かしたカクテル。さて、強めのカクテルばかり飲んでいるので、4杯で定量に達しているのだが、どうしてもさっきのレディーズカクテルをもう一度飲みたい。

私には非常に珍しい2回目注文で、レディーズカクテルを飲んで帰宅。バスが終了していたのでJRで帰る。電車の中は何とか持ったが、家に帰って轟沈。

暑い小樽(2)

2008年07月05日 17時06分02秒 | ART
今日の目的地、1個所目は「森ヒロコ・スタシス美術館」だ。久しぶりにブルノフスキの作品を見たくなったのである。



早速、展示室(蔵)へ。まず1階の森ヒロコ作品から。「宙行く少年」という作品は、ありえないような細い石の橋を少年達が綱渡りのように歩いているという図。少年期の危うい感じがする。それから、広場シリーズとでも言おうか「水まく人」「落書き」という作品も、子供の頃の暑い夏を思い出す感じで好みである。

続いて2階のブルノフスキ作品。簡単にこの言葉を使いたくはないのだが、まさしく天才というにふさわしい。「ケルトの角」という作品の華麗な角のカーブがたまらないし、髪の毛=海、樹木というアニミズム的表現も興味深い。どこかで大々的に東欧の美術展でもやらぬものか。

最後に玄関ホールでスタシス作品を見る。鳥を描いて、自由なはずの鳥がどこか不自由である。彼の生まれ育ちに(苦労があったらしい)よるものかも知れない。

その後、森さんに彼女がブルノフスキのアトリエに行った時のスナップ写真を見せてもらった。写真に写る彼の作品がまた興味深い。そんなこんなで結構時間が経過し、そこから歩いて小樽美術館へ。

「中村善策の全貌展」のタダ券をもらったのが、今日小樽へと来るきっかけになったのだ。普段見たことのない作品もかなりあって、来た甲斐がある。

「春光狭ケ丘」は遠くに教会の三角屋根が見え、こういう小ぢんまりした作品も悪くない。「サロベツ原野と利尻岳」は広大な原野の向こうにすっくと利尻岳が立ち、すばらしいスケール感のある作品だ。

彼は写生を重んじたそうだが、的確な簡略化と形や色のデフォルメがあり、どこか記憶の中の風景のようにも見える。戦後すぐの作品は自然に満ち溢れ、「国破れて山河あり」を体言しているかのようであった。



その後、小樽文学館へ。「榎本武揚と歴史小説」展は軽く流し見。榎本は北海道にとってキーパーソンの一人であるが、あまり興味がないのだ。文学館の今日のドリンクには冷緑茶があり、一休み。

古書コーナーで昔の支笏・洞爺・室蘭のガイドブックを購入。室蘭のラーメン屋さんのメニューに、「ミックス(塩8、醤油2)」というのがあり興味を引かれる。カレーラーメンもいいのだが、こういうのを地元メニューとして押してはどうだろうか。


暑い小樽(1)

2008年07月05日 12時35分30秒 | 食べ歩き
今日の小樽は実に暑かった。観測気温を見ると、札幌よりもわずかに上だ。ちょうど昼頃に小樽到着。さっそく旧丸井今井裏のレストラン「T」へ。



予想通りのクラシックな店内である。豊富なメニューから迷いつつ、T風スパゲッティというのを注文。どんなところが「T風」なのか知らないのだが、到着したのを見ると、ナポリタンが鉄皿にのりグラタン風にチーズをのせて焼き上げられている。



一瞬「うっ、くどそう」と思ったが、実はそれほどではない。熱々の所を食べてみたが、チーズが割とさっぱりしており、するすると食べられるのだ。

他にも洋食メニューが豊富にあり、また来店してみたい。食後のコーヒーをゆっくり飲んで、また暑い小樽の町へと出発だ。