ばばちゃんのおっちゃんの日本語の先生への道

日本語の先生になろうと一念発起いたしました。

その62 上級者用教材

2016-08-25 07:15:52 | 6.私の感想・考え
上級者用教材
 既に一級の検定にパスしたり、パスしてなくてもそれと同じくらいの実力をお持ちの方も、日本語教室に参加されます。
 恐らくは、その辺のレベルから目指しておられる「日本語らしい日本語」に到達するためには、どんなプロセスで、どんな教材で、やればよいのかということになりますが、教える方も、教わる方も範囲が広過ぎ、やらねばならないことが多過ぎ、選択が難しいと思います。

 私が経験しました韓国語でも、中国語でも中級レベルになりますと、国内では、極端に教材が少なくなります。韓国には、中級の日本語学習テキストが有りましたので、それらを利用して、中級を目指しました。

 先日、講師から日本人用「日本語検定」のあることを教えていただきましたが、訓練用の適当なテキストが見つかりません。NDSにソフトがありましたが、一種類しかなく、内容もそれほど多くなさそうです。
 また、「日本文化を肯定的に捉えている方の方が、上達が早い」とも聞いております。そういう意味で、「日本語的なるもの」として、私の気の付いた点を本ブログで述べてみました。

 つい先日、「日本人の心がわかる日本語」という本を見つけ購入しました。
通常の文法書や単語帳の構成ではなく、日本人のマインドと、それを表現するときの言葉を結び付けた項目を、順次取り上げた構成になっていますので、日本文化から捉えて行こうとする学習者には、理解し易いのではないでしょうか。ルビが付いていますので、上級の学習者なら、ご自分で購入なさっても、十分役に立つと考えます。

 特に、第一章の「内と外を分ける」という項目は、日本語の言葉遣いの一番ベースに存在している課題であるにもかかわらず、日本人にとりましては、恰も空気のようなもので、あまりにも身近過ぎて、全く意識せず、ついついスルーしてしまいます。そういう点から取り上げられていますので、大いに考え方を参考にさせていただきたいと考えます。

目次を紹介いたします。

『日本人の心がわかる日本語』  森田六朗著
 日本語を学ぶ方たちへ/日本語を教える方たちへ
第一章 内と外を分ける
 内と外/世間/しつけ/けじめ/素直/甘える
第二章 他人の目を意識する
 人目/恥/照れる
第三章 周囲に配慮する
 遠慮/気をつかう/人並み/空気を読む
第四章 人間関係を大切にする
 つきあい/愛想/礼儀/本音と建前/おかげさま
第五章 表現を抑える
 控えめ/ほのめかす
第六章 精神主義を好む
が んばる/根性/無理/修行/武士道
第七章 日本人の価値観
 品/やまとなでしこ/派手・地味/いさぎよい/もったいない
コラムー日常の会話から
 ① いってらっしやい」-あいさつはとても大切
 ② なるほど」-相づちを打つ
 ③ ちょっと」-表現をやわらかく
 ④ すみません」-まず謝ることが大切




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