5歳以下のインド幼児の42%が標準体重以下!インドのシン首相は「国家の恥」だと最近述べた。インド最大の通信社、プレス・トラスト・インド(PTI)通信社がこう伝えている。
インド首相は国民に、団結して栄養失調との戦いを呼びかけ、栄養失調を撲滅しなければならないと述べている。「トップ・プライオリティーは栄養失調の阻止だ。この数字は心をかきむしられる数字だ。われわれすべてが目をさまし、国民各位が協力して撲滅運動にまい進すべきだ。幼児と母親の良好な栄養状態と健康を確保するまでは継続的で包括的な国家の経済成長目標の達成はありえない」
インド婦人・子供開発省は男優、女優を動員して国民の注意喚起に躍起になっている。英帝国時代の名残でインドは英語が共通語だが、この広大なインド亜大陸には多数の言語が存在している。英国の統治前は、群雄割拠。言語と宗教などが入り混じっていた。有名なタジマハル宮殿を建設したムガル帝国でさえ南インドを統治できなかった。
この多言語国家で、この運動に18語を使用している。男優のアミール・カーンさんはインド国民に栄養失調撲滅の意義を訴え、「もし子供が健康でなければ、インドは後退する」と語っている。
子供の栄養状態の向上とインド経済を結び付け、ひいてはインドのアジアにおける地位の向上をも視野に入れている。国家政策の一環としての運動だと理解できる。
われわれ日本人には「子どもの栄養状態の向上」と「国力増強」を結び付けるのには奇異を感じる。ただ、理論的にはうなずける。インド人指導者も未来へ向けて、現在の環境を観察し続けている。
われわれ日本人はインドの幼児に比べれば飽食だ。世界には食えない人間が確か10億人前後いるのではないか。しかし日本も若者の就職難やフリーターの増加など頭の痛い問題が山積する。生活の低下は明確だ。生活保護生世帯も200万人を超えた。
ただ、近所の散髪屋の主人の話では、働けるのに就職探しもしないで生活保護を受けている人々がたくさんいるという。先日、テレビを見た床屋の主人は筆者に「生活保護を受けている大阪の男が出演した。奥さんと子供2人も生活保護者だ。後ろ姿でインタビューに答え、家内とともに生活保護を受け、十分に暮らせる。仕事をするつもりはないと言っていた」と話した。
床屋の主人は筆者と同年齢。「こんや奴がいるから、国家財政が疲弊するのだ」と頭にきていた。感情は理解できる。インドの報道と重ね合わせて、複雑な心境になる。まあ日本人は少し外部からの圧力で目を覚ますほうがよいのだ。自力更生ができなくなった日本国民。総選挙で頭がいっぱいになっている”政治屋”を見れば理解できる。
われわれ日本人は内向きにならず、国外に目を向けて世界の大局観察しなければ、世界からおいて行かれる。150年前のように鎖国して自給自足できる環境ではないのだから・・・。しっかりしろよ、日本人!
(2012年11月23日 11時24分55秒)
インド首相は国民に、団結して栄養失調との戦いを呼びかけ、栄養失調を撲滅しなければならないと述べている。「トップ・プライオリティーは栄養失調の阻止だ。この数字は心をかきむしられる数字だ。われわれすべてが目をさまし、国民各位が協力して撲滅運動にまい進すべきだ。幼児と母親の良好な栄養状態と健康を確保するまでは継続的で包括的な国家の経済成長目標の達成はありえない」
インド婦人・子供開発省は男優、女優を動員して国民の注意喚起に躍起になっている。英帝国時代の名残でインドは英語が共通語だが、この広大なインド亜大陸には多数の言語が存在している。英国の統治前は、群雄割拠。言語と宗教などが入り混じっていた。有名なタジマハル宮殿を建設したムガル帝国でさえ南インドを統治できなかった。
この多言語国家で、この運動に18語を使用している。男優のアミール・カーンさんはインド国民に栄養失調撲滅の意義を訴え、「もし子供が健康でなければ、インドは後退する」と語っている。
子供の栄養状態の向上とインド経済を結び付け、ひいてはインドのアジアにおける地位の向上をも視野に入れている。国家政策の一環としての運動だと理解できる。
われわれ日本人には「子どもの栄養状態の向上」と「国力増強」を結び付けるのには奇異を感じる。ただ、理論的にはうなずける。インド人指導者も未来へ向けて、現在の環境を観察し続けている。
われわれ日本人はインドの幼児に比べれば飽食だ。世界には食えない人間が確か10億人前後いるのではないか。しかし日本も若者の就職難やフリーターの増加など頭の痛い問題が山積する。生活の低下は明確だ。生活保護生世帯も200万人を超えた。
ただ、近所の散髪屋の主人の話では、働けるのに就職探しもしないで生活保護を受けている人々がたくさんいるという。先日、テレビを見た床屋の主人は筆者に「生活保護を受けている大阪の男が出演した。奥さんと子供2人も生活保護者だ。後ろ姿でインタビューに答え、家内とともに生活保護を受け、十分に暮らせる。仕事をするつもりはないと言っていた」と話した。
床屋の主人は筆者と同年齢。「こんや奴がいるから、国家財政が疲弊するのだ」と頭にきていた。感情は理解できる。インドの報道と重ね合わせて、複雑な心境になる。まあ日本人は少し外部からの圧力で目を覚ますほうがよいのだ。自力更生ができなくなった日本国民。総選挙で頭がいっぱいになっている”政治屋”を見れば理解できる。
われわれ日本人は内向きにならず、国外に目を向けて世界の大局観察しなければ、世界からおいて行かれる。150年前のように鎖国して自給自足できる環境ではないのだから・・・。しっかりしろよ、日本人!
(2012年11月23日 11時24分55秒)