全山錦秋に染まるという
美しさもありますが
一本だけ紅葉している姿も
美しいものです。
ちょうど、コンクリートの建物に
調和するかのように美しい
グラデーションを見せています
上から見下ろせるように
生えている所は地下一階の部分
それで入っていくと
一階から見ることが出来ます
形もいいし
色とりどりに紅葉している葉が
何とも好い
下におりて見あげても
風情がある
良寛さんの辞世の句でしたか
「裏を見せ
表を見せて散るもみち」
というのがありましたが
なかなか両方を一遍に見るのは
ないようです
こういう角度も面白い
近代的な建物のなかに
ただ一本だけ一人で染まっている
無機質な建物に
この紅葉一本でその場の雰囲気を
一変しているようです。
こちらも一人で咲き誇るというか
一人で黄葉しています
横に広がりその存在感の大きさ
燃え上がるような風情です
たまたま散歩の途中で見かけた
小山園のショウウインドウには
「紅葉満山川」
の言葉がありました。
(紅葉が山にも川にも
満ち満ちている)
まさに、
今にぴったりの言葉です。
そばには山茶花それも八重でしょう
何とも品の良い姿で咲いていました。