穏やかな秋晴れ
お昼も終わりいつもの背割提へ
少し色づき始めた桜の木
しかし、落ち葉は
美しい紅葉を見せています
歩き出すと、
正座というかちゃんとお座りした
猫ちゃんたちがいます
どうも、今日のご飯を待っている
様子です
こちらでは身を潜めて
いつもの人を待っているのでしょう
この子たちにも縄張りというか
それぞれの居場所があるようです
お行儀よく座って
今か今かと待っています
折り返し地点まで行って
帰りがけには
いつものおじさんたちの一群に
一杯のご飯を頂いて
食べ終わると撫でてもらい
お腹を見せてゴロにゃんです
「年金のおすそ分けです」
これから冬にかけて
お腹いっぱい食べて
蓄えておかないと
冬が越せませんからと
話しておられます。
一缶ほどをペロッと
たいらげるそうです
お腹いっぱいになると
タッチタッチしてもらい
一番幸せなひと時でしょう
こちらの猫ちゃんは
これからのようです
もとは飼い猫だったようです
毛並みもいいし
座り方も立派なものです
頭上からコツコツコツという
リズミカルな音が聞こえてきます
目を凝らしてみると
キツツキなのか?
それとも木の中の虫を
捕っているのか
後ろ姿ですが
どこにいるか分かりますか
木津川の流れは穏やかで
大きな砂だまりが出来ています
ネコも人との付き合いは長く
9500年前にはキプロス島では
ネコが人間と並んで埋葬されて
いたということです
そういう深い関りのある猫ですが
可愛い反面やはり野生の本性も
残っていて
鳥や小動物を捕らえるようです。
そういえば、
お寺の猫たちも普段はおとなしい
のですが
たまにうなり声をあげて
玄関から、今帰ったぞ!
と言わんばかりに
帰ってくることがあります
口にはトカゲや何かの虫を
咥えています
お土産を持って帰ったと
意気揚々と
まるで自分の仕事をはたしたかの
ような具合です。
そういう猫たちの
一面も持っているようですが
ここではたらふく頂いて
狩りの心配もない風です
しかし、世界的に見てみると
223億匹もの鳥やリス、鼠、兎
が犠牲になっているそうです。
これから寒さに向かって
しっかり食べ込んで脂肪をつけて
冬に備えなければいけません。
エサやりのおじさま方も
私と同世代かちょっと上
私が死んでも次の人が後を
受け継いでくれますから
そうやって代々ここの背割提の
ネコちゃんたちは守られて
きているようです。
畜生という言葉も
畜養せられた生・いのち
ということで、傍生とも訳され
傍らに寄り添って生きる
ということでしょうか
寄り添いながらおじさんたちに
愛を与えているのかもしれません
ね。