本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

時分の花、まことの花

2017-03-22 21:02:35 | 住職の活動日記

遺品整理で困るものの一つに

アルバムがあるようです。

写真整理、

遺された人にとって

結構手間がかかるもので

どれを捨てたらよいのか

どれを残すべきか、

いっそみな捨ててしまうか、

それも寂しいような

悩むところです。

 

ちょうど、時間もあり

写真整理に

懐かしくもあり

子供の成長に驚かされます。

一番華やいでいた

そして可愛かった子供も

もう二人の子を持つ父と母に

なりました。

 

若かりし頃の写真

それなりに輝いているものです。

今では写真程嫌なものはありません

あまりにも現実というか

老け込んだ姿にゾッとします。

 

済生会病院で定期検診

今では予防医療というか

病気になる前に検査して

未然に病気の対策を立てようと

病気を治すというより

前もって、検診をしようという

ことなのです。

 

待合で、雑誌を見ていると

 

「時分の花とまことの花」

 

という言葉が

目に飛び込んできました。

ちょうど

写真の整理をしていたこともあり

なるほどと!

頷く言葉です。

若い時はそれなりに何をしても

美しい、

しかし本当の美しさは

やはり年を重ねてから出て来る

いぶし銀のような

美しさなのでしょう。

 

世阿弥の「風姿花伝」に

出て来る言葉で

時分の花をまことの花と

思い違いするところに

真実の花から遠ざかる

だからこそ初心を忘れてはいけない

というような内容のようです。

 

葛飾北斎でしたか

70歳までの画は捨ててしまえ

と言っています。

70過ぎてからの画が本物だと

 

これからが本物になるか

ええ頃加減に生きてしまうか

正念場のようです。

 

まずは、車検もあるように

人間の体も検査が必要で

事故を起こす前に前もって

検査が大切です。

 

 

済生会病院も検査センターは

とても設備が美しく

お昼はカルーナというレストランで

美味しいランチを頂けます。

 

 

今日のメニューです

3種類ほどあるのですが

お肉のフライと鮭の煮物です。

 

心身ともに健康で

与えられた時間と体でもって

人生の意味を考え続けなくては

生れてきた甲斐が

無いように思います。

 

今こうやって

元気に過ごせることに感謝!!

 

 

 

 

 

 

コメント
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