本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

「散る桜 残る桜も 散る桜」

2014-04-14 21:17:33 | 住職の活動日記

 近くの桜は散ってしまいました。

しかし、桜の種類も多く、まだ今を盛りに

咲き誇っている桜もあります。

 ちょうど、先日は 「 太閤花見行列 」 で有名な

「 醍醐の花見 」 がありました。

 残念ながら見ることは出来ませんでした。

 

 絢爛豪華な桜もやがて、

良寛さんの歌のように、

 「 散る桜 残る桜も 散る桜 」

 

    

 

とやがて散ってしまうのです。

 

 親鸞聖人も出家されるとき、

今日はもう遅いので出家得度は明日にしようと、

おっしゃたら、

 

 「 明日ありと思う心のあだ桜

     よわに嵐の吹かぬものかわ 」

 

    

 

と、歌よ詠まれて、その日の内に

出家されたという話が残っています。

 

  

     

 

豪華絢爛に咲き誇っている桜も、

もう数日の内には散り始めるでしょう。

そしたら葉が出そろい、桜は緑に包まれます。

 

 「 咲けば散り 散ればまた咲く

    年ごとの花のすがたは 如来常住 」

 

という、歌がありますように、

「 ハタラキさま 」 という如来の力を

感じるものです。

 

    

 

「 御衣黄桜 」 という桜も

丁度  今が見ごろでした。

 

    

 

八重の桜でしょうか ??

とても美しいピンク色に輝いています。

 

 西行法師の歌に

 

   「 願わくは花の下にて 春死なん

      そのきさらぎの望月のころ 」

 

という歌もあります。

 

 「 桜木を手折りて見れど 花はなし

     春こそ花の命なりけれ 」

 

と、今まで枯れ枝だった木が、

その死んだような木の枝から

なんと美しい可愛い花を膨らませてきます。

木の枝を折ってみても、

そこのに花の命は見つかりません。

「 自然法爾 」

ハタラキさまのおかげです。

 

 花が咲く

 咲きほこって散っていく

 

当たり前といえば当たり前かもしれません、が

不思議といえばこれほど不思議なことはありません。

 

 まだまだ、花を楽しめるところもあります。

そして、新緑のまばゆさに

元気を頂く頃になってきます。

 

 ご用心 !!

自然の変化に目を奪われていると

私たちの体に変調をきたすときでもあります。

 

 

 

 

    

コメント (2)
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